【F1】王者名古屋、ラスト4秒弾で首位町田を撃破! 定位置の首位に返り咲く

【F1】王者名古屋、ラスト4秒弾で首位町田を撃破! 定位置の首位に返り咲く

[2023.7.30 F1第10節 町田 2-3 名古屋 町田市総合 2,077人] 

 Fリーグ・ディビジョン1は7月30日に第10節を行い、首位のペスカドーラ町田は、3位の名古屋オーシャンズをホームの町田市立総合体育館に迎えた。大注目の一戦は、2,077人の観衆を集めている。

 シーズンの途中で3位に順位を落とした絶対王者の名古屋は、この試合に必勝態勢で臨んだ。そして最初のプレーで先制する。左サイドから仕掛けた日本代表FP吉川智貴の折り返しを受けたブラジル代表FPダルランがシュート。これがゴールに決まり、名古屋がキックオフからわずか6秒で先制した。

 最悪のスタートとなった町田は、その後もピンチが続くもののブラジル人GKジオバンニが好セーブを見せる。前半3分にはゴール前でFP甲斐稜人にボールを奪われ、日本代表FP清水和也にシュートを打たれるが、ここもジオバンニがブロックして2点目を許さなかった。

 名古屋は攻撃をシュートで終えてカウンターのチャンスを作らせないだけでなく、攻撃から守備の切り替えも早く、なかなか町田にスキを見せない。町田も時間とともに名古屋に対応して、どちらも良い形でシュートを打てない時間帯が続いた。

 徐々に流れをつかんできたのは、2節以降8連勝中の町田だった。そして前半9分にはキャプテンのFP伊藤圭汰が右サイドからシュートを決めて同点に追いついた。勢いづいた町田は、その後も攻めてFP高橋裕大が左足度からシュートを放つが、右へ外れて得点は決められなかった。

 町田は前半10分にファウル数が5つとなり、次のファウルから第2PKを与える状況に案ってしまう。それでも、ファウルカウントが増えた直後、ロングボールを前線で納めたFP荒川勇気が右サイドからシュートを決めてリードを奪った。

 2節目に大阪を相手に今季初黒星を喫し、前節も大分と引き分けている名古屋は動揺を見せながらも、再び町田のゴールに迫っていく。しかしラストパス、シュートが少しズレて同点に追いつくことはできない。それでも前半14分にはFP鬼塚祥慶がファウルを受けて第2PKを得る。このチャンスに元スペイン代表FPアンドレシートがキッカーを務めたが、シュートは左に逸れていった。

 その後も名古屋が押し込む時間が続いたが、町田は足を止めずに守り抜く。前半残り7秒でダルラン、吉川と立て続けにシュートを放ったが、吉川のシュートはクロスバーの上を越えていき、町田が1-0とリードしたまま前半を折りかえした。

 後半に入り、互いにチャンスを作りあうなかで、両チームのGKの好セーブが光る。名古屋が押し込む展開になるが、町田も速攻からチャンスを作り出す。後半6分には日本代表FP金澤空の突破からパスを受けた清水がゴールを狙ったが、これもGKジオバンニに阻まれた。

 後半7分にはGKジオバンニが攻め上がり、町田が攻撃を終えると、ボールをキャッチしたGK篠田龍馬がパワープレー返しを狙う。これを荒川がブロック。こぼれ球を伊藤がゴールに押し込んだが、荒川のハンドを取られて得点は認められなかった。しかも町田のファウル数は3つ目となり、同7分には金澤に対するFP山中翔斗のファウルで、ファウルカウントは4となる。さらに同8分には伊藤がファウルを取られ、町田のファウルカウントは5となった。

 そして後半8分、町田の攻撃をしのいだ名古屋はGK篠田が前方にロングボールを投げる。これを甲斐が受けてシュート。古巣相手のシュートが決まり、名古屋がついに2-2の同点に追いついた。

 一気に逆転を狙う名古屋だが、町田も体をしっかり寄せて簡単にチャンスを作らせない。後半15分には名古屋のファウル数も5つとなり、両チームともに次のファウルから相手に第2PKを与える状況となった。

 互いに3点目を挙げられないなか、残り3分を切って名古屋がパワープレーを開始。そして残り4秒で決勝ゴールを記録。名古屋が3-2で競り勝ち、首位に返り咲いた。

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