【海外】FP山田凱斗が所属するスペイン1部インテルってどんなチーム?

【海外】FP山田凱斗が所属するスペイン1部インテルってどんなチーム?

 フットサルという競技の歴史を語る上で、インテルは欠かせない。スポンサーにより、かつてはインテルビュー、もしくはブーメランと名乗っていたクラブは世界を席巻し、今も毎シーズン、タイトル争いをしている。このスポーツの盟主だ。

 約34年前の8月28日、スペインで全国リーグが開幕した。初代王者はインテルだ。スペインではこれまでにリーグ優勝14回、スペインカップを11度制している。国内タイトルの歴代最多保持者だ。さらに欧州のクラブ王座を競うUEFAフットサルチャンピオンズリーグを5度勝ち取っており、世界クラブ王者を決めるインターコンチネンタルカップも5回制覇している。スペイン国内だけではなく、欧州においても、世界においても、歴代最多ホルダーだ。獲得したタイトル数は61と地球上で最も勝利しているクラブだ。

 インテルにはライバルの追随を許さなかった黄金期が2つある。

 ひとつは2001‐02シーズンから2007‐09シーズンまでの7シーズンだ。4連覇を含むリーグ制覇5度、チャンピオンズリーグ優勝3度、インターコンチネンタルカップも4連覇した。スペイン代表ルイス・アマド、ダニエル、ブラジル代表シュマイケル、マルキーニョらを擁し、ヘスス・カンデラスが指揮したチームは「マキナ・ベルデ(緑のマシン)」と評された。まるで機械のようにミスなくプレーし、勝利を重ねていく。史上最強チームと畏怖された。個々の技術もさることながら、集団としての機能美も兼ね備えており、非の打ち所がなかった。

 クラブの2度目の黄金期は2013‐2014シーズンからリーグ5連覇を達成したチームだ。その間に欧州でも2度頂点に登り詰めた。ポルトガル代表リカルジーニョを軸にヘスス・ベラスコ監督が指揮するチームは華があるボールゲームを展開し、歴史に名を刻んだ。

 2022‐23シーズンはスペイン代表エリック、昨季のリーガ得点王経験者のスロバキア人アタッカーのドラホフスキー、ブラジル代表ピヴォ、フィッツなど各国の実力者を揃え、スペインカップ、スペイン・スーパーカップとファイナリストになった。しかし、タイトルには届かなかった。

 山田凱斗は世界を代表する盟主で今季序盤はコート脇に立ち、40分過ごすことが多かった。シーズンが進むに連れて、メインタスクであるディフェンス力を実証し、信頼と出場時間を勝ち取っていった。プレーオフ準決勝1節バルセロナ戦では先発出場し、対峙するブラジル代表ピト、ディエゴの突破を阻止していた。怪我でコートを退くまでのそのパフォーマンスは準決勝という重要な試合に挑む盟主のスタメンに値するものだった。

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