U-20代表で実現しなかったイラン戦に闘志を燃やすFP中村充「勝つために代表のためにやるだけ」

U-20代表で実現しなかったイラン戦に闘志を燃やすFP中村充「勝つために代表のためにやるだけ」

写真=JFA/PR

 タイで開催されている6カ国国際親善大会に出場しているフットサル日本代表は、3月7日にフットサルイラン代表と決勝戦を戦う。今回、初めてフットサル日本代表に招集されたFP中村充(立川アスレティックFC)は、初招集とは思えないスムーズな連携をチームメイトたちと見せている。

 6日にオンライン取材に応じた中村は、初めてのA代表での活動について「個人的な完成度、細かいところのパスの精度も求められます。初めての代表なんで、いろいろ戸惑いもありましたけど、自分のできることを発揮するのが、当然の場所なんだなと思っています」と、語った。

 立川のチームメイトであるFP上田充哉、FP金澤空は、昨年のAFCフットサルアジアカップクウェート2022に出場した。この大会に出場できなかったことについては、「移籍して1年目でしたし、途中でケガもしていたので、代表に選ばれなくて焦ることはなかった」と言う。

 そして、「みんなが(代表に)行って、何かが変わってきているところを感じ取っていたりしたので、刺激はもらっていましたが、代表についてどうなのかと聞くこともあまりなかったので、そんなに焦りはないです。でも、代表に行った経験をチームに還元してくれる選手だったので、その部分はありがたかったし、刺激をもらっていました」と、間接的に代表から刺激を受けていたと明かした。

 今回は、中村自身も国際大会を戦い、経験を積んでいる。自身がピッチで感じたことについては、「決めるところを決めるということ。あとはちょっとした右足、左足のパス。一本のパスのズレでも感じますし、自分の足りないところもはっきり分かります。外国人選手は間合いも違うので、今までと違う戦い、判断をしないといけないので、すごい刺激になり、いろんな経験が得られていいなと思ってやっています」と語った。

 今回がA代表初招集の中村だが、代表活動でタイに来るのは2017年のU-20フットサルアジア選手権以来のこと。この時、中村のいたU-20日本代表は、決勝トーナメント1回戦でイラク代表に0-1で敗れた。決勝点を決められた場面では、中村は相手の強烈なチャージでボールをロストした。日本ではファウルになるような場面でも、アジアでは笛が吹かれない怖さを思い知らされた。

 今回、初めてA代表とプレーしているが、4日のタイ代表戦(5-0)では、代表初ゴールも記録している。FPオリベイラ・アルトゥールのFKをヒールで巧みにゴールへと流し込んだ。 

  そのゴールについて「アルトゥールのおかげです」と言う中村は、続く5日のサウジアラビア戦(1-0)では、チームメイトたちともスムーズなパス回しを見せた。それでも、まだ連携面に関しても、満足していない。

 「初めてのA代表だったのでチームコンセプトだったり、代表として何をやるのか、セットプレーも知らなかった。それでも、セットでは同世代の(清水)和也、(石田)健太郎とはプレーしたことがある。プレーのすり合わせはやればできると思っていました。動き方は一切、わからなかったので、そこを第一に、代表としてのプレーを自分のなかに落とし込むことを最初にやって、そのあとは攻撃に関してはみんなでやりたいようにできるので。何かをやろうとしたよりは、この前のサウジ戦もそうですが、やっと自分のやりたいようなダイレクトプレーとか、自分が出せるようになった段階で、まだそんなにできているとは思わない」

 決勝で日本はイランと対戦する。U-20アジア杯では、対戦することが叶わなかった相手だ。中村は「U-20の時も、イランは強いと言われていてやってみたかった。ただ、あのような終わり方で、対戦相手もイラクでした。イランとは初めてで、こういう代表戦で決勝の舞台に立つのも初めて。これからミーティングもやりますが、とにかくチームとしてやること、どういう相手なのかを頭に入れて、勝つために、代表のためにやるだけ。決勝は今までの試合はすべて忘れて、また違う試合になると思うので、イランに向けてだけやっていくだけですね」と闘志を燃やした。

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