32歳のアルトゥール、若手に刺激受け海外挑戦へも意欲「良い未来を家族に見せるために考えないといけない」

32歳のアルトゥール、若手に刺激受け海外挑戦へも意欲「良い未来を家族に見せるために考えないといけない」

写真=JFA/PR

 フットサル日本代表はタイのパタヤで開催されている6カ国国際親善大会に臨んでいる。決勝の前日となった3月6日、日本代表の選手数名と木暮賢一郎監督がオンライン取材に応じた。

 準決勝で日本は昨年のAFCフットサルアジアカップ・クウェート2022の初戦で敗れたサウジアラビア代表に1-0で勝利。前回対戦時の借りを返して決勝進出を決めた。決勝はアジアカップの決勝で破ったイラン代表との試合になる。

 日本代表のキャプテンであるFPアルトゥール・オリベイラは、現在の日本について「ブルーノ・ガルシア前監督の時に初めて日本代表に入り、今は木暮監督のチームにキャプテンとして入っています。そのなかでも、現在はベストだと感じている。リノベーション(改革)が感じられて、若い選手とベテラン選手がいる。雰囲気も、ベストだと感じる」と、手ごたえを口にした。

 若い選手がいるからこその刺激について、「若手はベテランを見ているから、一番良い調子を見せなければいけない」と、32歳のアルトゥールは語った。

 今回、タイ遠征を行っているフットサル日本代表は、4選手がスペインリーグでプレーしている。特にアルトゥールと同じフィクソのポジションのFP山田凱斗は、スペイン1部の強豪インテル・モビスターでプレーしている。そんな山田にも、アルトゥールは自身の経験を伝えているようだ。

「僕と凱斗くんは、いつも話をしている。良い未来を創るために、海外でプレーする経験は必要だと思う。スペインやブラジルでプレーすることの良いところもあると思う。今回の日本代表では凱斗くんが長いプレー時間を与えられているが、(レアル・ベティスの毛利)元亮、(バルセロナBの原田)快も、経験を積んでいる。来年のW杯までに1年半くらいある。まだ成長する時間はあると思っています」

 スペインやブラジルといった日常のレベルが高い国でプレーすれば、選手のレベルも引き上げられる。日本国籍を取得したアルトゥールは、来年のフットサルW杯まで海外に出てプレーすることも考えているようだ。

「そういう選択肢も考えている。ただ32歳だから、家族のことも考えないといけない。良い未来を家族に見せるために、お金とか、その他のいろいろなことを考えないといけない。日本に残るにしても、出るにしても、僕はフットサルを続ける。今、明確なのは僕が32歳で、人生のプロジェクトとして、あと2回のフットサルW杯でプレーしたいということ。今は選手として、フットサル界に貢献しているけど、将来的にはコートの外からも貢献したい」と、来年だけでなく、5年後の2028年のフットサルW杯出場を目標にしていることを明かした。

 世界最高峰の舞台で結果を出すためにも、7日のイラン代表との決勝戦は重要なステップになる。「イランは(アジア杯の時と)あまり変わらない。イランのモチベーションは高いと思います。明日の試合は、彼らにとってリベンジの試合になる。僕たちは自分たちのベストな試合ができれば、勝つチャンスは増えると思う。結構、難しい試合になると思いますし、見ている人たちにとっては面白い試合になると思います」と、語っている。

 ここまでは出場時間が、決して長くなかったが、木暮監督も対イランとなれば、アルトゥールをピッチに送り出す時間が増えるはず。アジア杯の決勝でも、直接FKを決めて攻守に活躍をしたアルトゥールのパフォーマンスに注目だ。

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