【W杯】継続的な準備の成果を出せるかFP皆本晃「ブラジル、スペイン、アルゼンチンに勝つつもりで準備してきた」

【W杯】継続的な準備の成果を出せるかFP皆本晃「ブラジル、スペイン、アルゼンチンに勝つつもりで準備してきた」

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 フットサルW杯リトアニア2021のグループEで、1勝2敗の3位で1次ラウンドを終えたフットサル日本代表は、23日にカウナスで優勝の筆頭候補であるブラジル代表と対戦することが決まった。

 ブラジルは、2大会ぶりの優勝に向けて、圧倒的なまでの強さを誇示している。それでも、FP皆本晃は「W杯でブラジル、スペイン、アルゼンチンという国に勝つつもりで準備してきた」と語り、史上初のベスト8進出へ意気込みを語った。

以下、オンライン取材の一問一答

SAL ラウンド16の相手がブラジルと分かった時の心境は?

皆本 ラウンド16に上がると強豪チームが相手とわかっていました。W杯は、どうしてもそういうものです。それでも一番の優勝候補であるブラジルとやるということで、ワクワクする戦いが来たなという思いがあります。

SAL 負けてラウンド16に進むより、勝って上がりたかったと思いますが、チームの雰囲気は?

皆本 対戦相手がどこというより、勝ったうえでトーナメントに上がりたかった気持ちが強かったので、正直、ブラジルに決まった心境より、どこが相手でも勝ってあがりたかったです。勝っていればアルゼンチンですし、どっちも強豪、どっちも優勝争う相手なので、どっちもどっちだったと思います。ただ、僕だけでなく、チーム全体として、勝って上がりたかったので、動揺や難しい雰囲気があったかなと思います。ただ、最初の目標でもあった予選突破を果たしたことで、試合直後は確かにナーバスになりました。本来なら、予選突破を喜んでいいのですが、一つもなく、ショックはありました。ブルーノ監督から今日も話がありましたし、選手同士でも「予選突破という目標を達成できたから、しっかり前を向いてやろう」と話して、チームはまた一つ前を向いて進めているかなと思います。

SAL 中2日のスパンで4試合目。ファーストセットを含め、出場時間が長い選手の疲労はたまっていると思います。皆本選手をはじめ、そこまで出場時間が短い選手の出来がブラジル戦はカギを握るのでは?

皆本 予選リーグも厳しい試合、厳しい試合でしたし、2試合、勝てていないというのもあります。本当に難しい試合でしたので、疲労は確実にあったと思う。パラグアイ戦も最後はそういうところが出てしまった部分がある。そのなかで僕たち何名か、出場時間が短い選手が、試合に出られていない状況で、チームを助けられていません。どこまで出場時間を延ばして、チームを助けられるか。それは自分たちのパフォーマンスにも、かかっている。相手としっかり戦えることを見せないと、チームを助けることはできないので、役割をしっかり果たしたいとあらためて思っています。

FusalX フィクソとして、ブラジルの様々なピヴォと対戦する可能性がありますが、それぞれどんな印象を持っていますか?

皆本 3人、もしくは4人が該当するのかもしれませんが、フェラオ、エニーニョ、ホシャ、ピトもピヴォに入ると思うのですが、この4名に関しては、W杯で初めて知った選手がいるファンも多いかもしれませんが、僕たちは常日頃、トップの映像・情報を仕入れています。彼らがここまでどういう試合をしているのは、W杯で知ったわけではなく、彼らのプレーをずっと見ながら研究している。ただ、現実として対峙していない。昔のブラジル代表選手はあるのですが、現役のブラジル代表については、体感した情報はありません。わからないことはあるのですが、過去に対戦したブラジル代表選手がこういうものだったということで想像はつきます。また、どういうプレーが得意かは嫌なほど見ています。日本のフットサル選手でも、トップチームにいる選手たちは、彼らのプレーを見て勉強しています。「先週のフェラオのゴールはすごかったな」と、毎週のように話しています。W杯のゴールでなんとかということはありません。そういう意味では、情報はたくさん持っています。そこに対してできること、できないことはわからないことも多いのですが、相手の得意なことをやらせないように気を付けたい。それでも、すべてを止めるのは、不可能なので、特に僕たちフィクソの仕事は、相手の得意な方向に行かせないように気を付けて、ある程度、やられてしまうところもあるでしょうが、チームとしてカバーして、全員で止めていくイメージでやっていけばと思います。

FutsalX これまでパラグアイとスペインとは親善試合をやっていました。日本もですがブラジルも日本を知らない、今の情報の話を聞いても、よりブラジルの方が知らないことが多いと思いますが、これまでの2試合と違うでしょうか?

皆本 やっぱり、どれくらいかっていうのは、強いっていうのは知っていますが、これくらい強いというのはわかっていてできるのと、まだ未知な部分が多いのはかなり違うと思います。ただ、逆も言えると思います。それは逆も言えることで、スペインとかパラグアイは自分たちのプレスであったり、セットプレーであったりといった強みをかなり警戒してきた戦い方でプレーすることが多くありました。向こうにも情報はバレていました。より今回のブラジルは、どれくらいやるかを映像では見ていますが、それ以外の情報はほぼない状態だと思います。そこでは逆にサプライズを起こせる部分があると思っています。そういう意味ではメリットもあるので、そのメリットをしっかり生かしたい。

フリーランス権藤 ブラジルと対戦ですが、いま「サプライズを起こせる部分がある」かもと話していましたが、楽しみな部分とか、感情面はどうですか?

皆本 個人的なところで言うと楽しみなところもありますが、自分の仕事をしたい。その半々くらいです。強い相手とやるのは、楽しみな部分も多いですし、自分も含めて、W杯でブラジル、スペイン、アルゼンチンという国に勝つつもりで準備してきた。それはもうずっと長いこと、このプレーはブラジルなら通用するか、スペイン相手にできるかと、対戦していなくても、そういうイメージを持ってプレーしてきました。じゃあ、フェラオという選手がいた時に、どう止めるかを常に考えながらここまでやっていた。それとついに対峙する機会が得られたのは、楽しみです。でも、楽しんでいるばかりじゃいけない。楽しめる部分もありますが、勝つためにここにきているので、半々くらいというところですね。

フリーランス権藤 歴史を変える一戦になると思いますが、期待していていいでしょうか?

皆本 そういうチャンスがここに来たと思っている。ブラジルが世界チャンピオンになる可能性が一番高いチームだということは、みんな分かっていることです。そのチームに対して、自分たちが勝つことが、歴史を変えるための一番の近道だと思います。本当に、日本フットサルを世界の主役へという試合の大一番になります。それができるかどうかは明日にかかっているので、頑張りたいと思います。

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