【W杯】アンゴラ戦のエラーは切り替え可能と話すFP吉川智貴「頭のチップを切り替えるだけの問題」

【W杯】アンゴラ戦のエラーは切り替え可能と話すFP吉川智貴「頭のチップを切り替えるだけの問題」

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 9年ぶりにFIFAフットサルW杯に出場したフットサル日本代表は、初戦でアンゴラ代表に8-4で勝利した。序盤から攻撃で相手を圧倒して、多くの得点チャンスを作り、得点を挙げたところは、日本が目指す「大会の主役たる戦い」にふさわしいものだった。

 だが、その一方で、日本はまだまだ世界トップクラスではないなと感じさせられるようなエラーが重なり、多くの失点を喫した。守備をベースに置くチームにとって、失点「4」は多すぎる。しかも、その失点も相手に崩されたものというよりは、自分たちから招いたピンチを決められたものだ。

 それがW杯の舞台というものの影響かという問いには「それは分からない」と答えた吉川だが、「頭のチップを切り替えるだけの問題」「もう少し内容的にも一段階、二段階、昨日の試合からは上げていく必要があると思います」と、スペイン戦以降の戦いで修正とギアを上げていく必要性を口にした。

 以下、アンゴラ戦翌日のオンライン取材での一問一答

FutsalX 試合の総括を聞かせてください。

吉川 ゲームコントロールが1試合を通してうまくできなかったかなという感じです。チャンスもたくさんあって、そこで決め切っていたら、もっと早くに試合を決定づけられる場面もありましたけど、なかなか点が入らずに我慢して、我慢して、点は入っていったのですが、こちらの失点の仕方が悪く、自分たちが相手を最後まで粘り強くさせてしまったところがあったかなというかなという感覚です。

FutsalX 1失点目の場面について、逸見選手がキープしたところについて、星龍太選手はサポートも足りなかったと話していました。関口選手もプレーを切ることを要求していました。あの場面、吉川選手もピッチにいましたが、修正に関してはどう感じていますか?

吉川 ボールを切ればよかっただけだと思いますし、それ以外にないだけですね。

FutsalX そこはそれを徹底するだけ?

吉川 そうですね。はい。

FutsalX 4失点目のパスがとられたところに関しては?

吉川 自分のパスが少しずれたところがあったのですが……。全体的にサポートのところの質があまり良くなかったかなというのがあります。失点シーンだけではなくて、結構、後ろで奪われたり、パスミスが多かったシーンがたくさんあった。そういったところも、後ろでどのプレーを選択するか、そういう周りのサポートの質は、もっと上げないといけない。そうですね。4失点目はパスがずれてしまったことが、原因だったと思います。

FutsalX 分析できていると直せるのかなと安心するところもあるのですが、ここまでの親善試合で2つ、3つと起きなかったエラーが出たのは、W杯の特別な舞台による影響ですか?

吉川 それはちょっとわからないですね。どうなんですかね。

FutsalX いつもどおりでしたか?

吉川 いつもどおりでした。どこかでミスは起きるスポーツなので。ただ、起きてはいけないミスが多かったのが、昨日の試合です。ただ勝ったなかでそういうミスが出たのが幸いかなと思います。今後、もっともっと厳しい戦いが続いていくので、そのなかで、昨日のようなミスをしていたら、上には行けないと思います。みんな、そこは理解していると思うので、そんなに、別に悲観することではないと思う。頭のチップを切り替えるだけの問題かなと僕は思っています。

SAL アルトゥール選手のゴールのアシストをしたが、あのパスの狙いは?

吉川 前半から相手のセットプレーの守備がちょっと緩いところがあるなと、ずっと感じていました。前半からですが、ほとんどシュートで攻撃を終えることができていたので、そのまま続けていけば、もっともっとセットプレーで点は入るという感覚でした。あのシーンは前半から続けていた形ですが、うまくブロックが入り、自分が良いパスを出せればシュートまで行けるなと思って、そのスペースにボールを落とすことだけを考えてボールを出しました。

SAL ファーストセットはブルーノ監督が遠征から先発に固定してきましたが、昨日は役割を果たせたでしょうか? 得点も失点も、そこから生まれました。

吉川 はい。おっしゃる通りだと思います。昨日に関しては、正直、あまり良くなかったかなと思います。親善試合を含めて、内容的には一番よくなかったゲームだったと思います。ファーストセットとして試合に出る以上、最初の5分、最初の数分は大事になってくるので、もう少し内容的にも一段階、二段階、昨日の試合からは上げていく必要があると思います。

SAL 逸見ラファエル選手が2失点に絡んだが、キャプテンとして声かけることは? また、2試合目以降で彼に期待することは?

吉川 先ほども言いましたが、本当にミスがあるスポーツではあるので、それがたまたま昨日、彼がミスをしただけで、次の試合で実際に誰がミスするかわからない。それを支えあうのがこのチームスポーツであり、フットサルという競技です。ハーフタイムにも彼と、「切り替えていこう」と話しました。特に昨日のことについて根掘り葉掘り、別に聞くこともないかなと思っています。普段通りのプレーをしてくれれば、次のスペイン戦でもパラグアイ戦でも、活躍してくれると思っています。あのミスがあったから、信頼がなくなるものではない。ミスを全員でカバーしあえっていければ、いいのではないかと思っています。

SAL 経験豊富な吉川選手ですが、W杯は初出場。入場の際、国歌斉唱の際、どういうこと頭をよぎっていた?

吉川 そうですね。普段通りといえば、普段通りだったかなという感じでしたが、いつもの試合と同じくらい緊張感があって、代表戦はいつでも緊張感があるものなので。それがあまり緊張感という部分では変わらなかったと思います。入場の時も特に大きな変化はなかったかなと思います。国歌斉唱の時は今までのいろいろな思い出が蘇ってきたこともあります。一番そばで支えてくれた家族のことが、その時は頭によぎったところはあります。それ以外は特に大きな変化はなくということですね。

SAL いつも通りっていうかんじだったんですね?

吉川 そうですね。わりかし。

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