【W杯】格上のスペイン戦でFP星翔太が見据える唯一のもの「シンプルに勝つこと。それに尽きます」

【W杯】格上のスペイン戦でFP星翔太が見据える唯一のもの「シンプルに勝つこと。それに尽きます」

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 フットサル日本代表は17日に、決勝ラウンド進出をかけてフットサルスペイン代表と対戦する。世界ランキング1位の相手に対し、どれだけ日本が戦えるか。約2週間前の親善試合では0-2と善戦したが、本番でFP星翔太が狙うのは、勝ち点3だけだ。

以下、スペイン戦前のオンライン取材での一問一答

SAL アンゴラ戦を終えてみて?

星翔太 勝つべくして勝ったかなと。準備してきたことの成果が、出せたと思います。

SAL また、この舞台に立てたということもあったと思いますが、気持ちの部分では?

星翔太 前回大会を逃していて必ず来なければいけない舞台だと思っていました。そこは大会前のほうが、「ここに来ないといけない」という思いが強かったですが、実際に立ってみて、Fリーグでやってきた成果であったり、日本代表として、というのを考えると勝たなければいけない思いが強かった。この舞台が特別だと思うよりは、勝つために何ができるかなというのを、すごく考え続けた試合でした。

SAL 兄弟で点を取ったこと、それに対する反応は?

星翔太 僕、個人としてはうれしいことでした。なぜかというと、ずっと兄弟でフットサルをやってきて、同じクラブでもプレーできていなかったなかで、僕が移籍して名古屋オーシャンズでプレーしています。そこから代表はやりたかったことでしたが、実際に実現できるかは、監督であったり、自分たちのパフォーマンスが合致しないとできないと思っていたので、それが1試合目でこうしてメンバーに選べて、同じセットで出られて、なおかつゴールに絡めた、勝利に絡めたというのはすごくよかったと思っています。家族とかの反応は、試合前に母親からは「僕たち兄弟ならやれるよ」というのは言われました。その他の反応は、どうなんですかね。SNSは目につきますし、星兄弟がどう取り上げられているか、一部のメディアで取り上げられているのは見ているのでありがたいなと思いますが、あくまでスタートラインなので、ここからの2試合、どうやって自分たちが勝利に貢献できるかを考えています。

中日新聞 アンゴラ戦の試合終了間際のゴールは、この後1次リーグで大きくなると思うが?

星翔太 そうですね。相手の切り替えが遅かったので、正直、時間は全然見ていませんでした。相手の切り替えが遅いので、早く切り替えないと、というのと、GKが(関口)優志だったので、普段クラブでやっているところでお互いの意思の疎通は口に出さなくても感じあえています。そこが結果的にプラス1点につながってよかった。この1点がよかったかどうかは、まずはスペイン戦で結果を出して、その次で結果を出して、初めて分かるので、そこにまずは集中したい思いが強いです。

中日新聞 弟の龍太選手のゴールですが、「兄貴からのボールをきっちり決められてよかった」などと話していましたが、翔太選手はどう感じている?

星翔太 どっちかというと、僕は「逆にパスをくれ」と思っていたんですが(笑)。どちらかというと、逆の立場で、龍太が後ろで、僕が前で点を取るのがメインなので(笑)。それは冗談ですけど、あそこはパッシャンからくるパス、相手の動きとかも全部見えていました。あと龍太が空いているのは目の隅に見えていた。そこに出せば決めてくれるだろうと信じて出しました。

中日新聞 そこでも普段チームでやっている連携が役に立った?

星翔太 あの時はそれぞれが一番良いポジションにいたと思っています。僕がフィニッシュ、パッシャンが後ろにいて、パッシャンがパスを選べる状態で、なおかつ僕が右サイドでフィニッシュを打てる状態で受けれたので。そこで前向きでトラップしなかったのは、相手の動きがすべて見えていたので、セグンドの方に出せば必ず決まるというのがありました。名古屋の3人がそこにいたからというのは間違いない。それぞれの特徴がかみ合うポジションにいたから、より正確にゴールを挙げられたと思います。

中日新聞 スペイン戦に向けて生かしたいことは?

星翔太 こういう大会になってしまうと、修正することが難しい。実際に直前にスペインとやっています。そこから大きなコンセプトが変わることはお互いにありません。細かいプレーをやり切れるか。自分たちがやってきたことを信じられるか。あとは微調整の部分は選手個々のコミュニケーションで解決すること。そこの部分とセットプレーで、もう少し僕らのセットも点を取っていきたいなと思います。

SAL 次は強豪のスペインと対戦ですが、どういう試合をしたい?

星翔太 シンプルに勝つことだと思います。それに尽きます。

SAL どういったことを発揮したい?

星翔太 世界ランキングで見れば、確実に相手が試合を支配してというふうに見えると思います。僕らの武器はディフェンスの部分、セットプレーの部分。攻撃は間違いなく崩せる部分。そのすべてが、どういう状態であれ、自分たちが主導権を握っている。多くの人は見て「守備の時間が長いな」「主導権を握られているな」と思うと思います。でも、僕たちは守備の時間でさえも主導権を握れていると思っている。そのすべての状況で、自分たちが主導権を握っているプレーを見せられればいいなと思います。

SAL 浦安の小宮山監督が、初戦はベテランが大事と話していました。星選手が、選手たちに伝えたことはありましたか?

星翔太 自分たちが思っている以上に行動しないといけないこと。「行動したほうがいいかな?」「今じゃなくていいかな?」と少しでも思いついたことは、すぐにその場で行動したり、コミュニケーションを取ったりしようと伝えました。その小さいことの積み重ねが山のようになって、大きな問題になることがある。気づいたときにコミュニケーションをとったり、解決することが大事。結局、試合でも小さなミスとかが目についたとき、どういうリアクションがとれるかすごく大事になるし、間違いなくつながってくる。結果的に小さいミス、大きなミスがあったと思いますが、それに対してみんなが前向きに取り組めたと思います。それは僕が言ったことよりも、それぞれがみんな今のチームにおいて、どういう役割で、どう貢献できるかを考えた結果のリアクションだと思う。そこが僕どうこうではなく、伝えようと思っていましたけれど、若い選手たち、初めての選手たちが、自分たちから主体的に行動した結果だと思う。なので、次からより楽しみな試合が増えていくなと思います。

SAL 星選手から見て、出し切れなかったり、緊張感に負けた選手いない?

星翔太 いないと思います。良くも悪くも今のグループは、すごく準備期間が長かったので、そのプレッシャーとか、気負いとか、そういうものがない。親善試合でも強豪国とかなりの試合をさせてもらいましたので、そこに対するフリーズする瞬間がないんです。自分たちがやるべきことをやらないといけないことが整理できているので、気負いなどもない。振り返ってみたら、明確に自分たちが緊張していると感じたほうが、リアクションはとりやすいのですが、良い意味で全くありませんでした。そこでボールが足につかないのがなんでだろう、いつもできるのに、というのは、少し緊張が現れていたと思う。でも、そこは1試合目で解決できたと思うので、全体感として、程よい緊張感、この舞台を楽しむことに向いているので、すごく良い状態にあると思います。

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