【F1】横浜新加入の元サッカー日本代表MF松井大輔「いろいろな挑戦が始まることでワクワクしています」

【F1】横浜新加入の元サッカー日本代表MF松井大輔「いろいろな挑戦が始まることでワクワクしています」

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 Y.S.C.C.横浜は14日、ミャンマー代表GKピエリアン・アウンと元サッカー日本代表FP松井大輔の新加入会見を行った。会見の第2部には、松井が登場した。

 松井の加入にあたり、まず吉野次郎理事長が、「本日、松井選手とこのような契約、このような機会を頂戴できて、ありがたく思います。2010年のW杯ベスト16、初戦のカメルーン戦。1得点1アシストの活躍は、鮮明に記憶しています。我われ世代を含めて憧れの選手、フットサルで交流できる、登録していただけるのは名誉なこと。このことが来シーズン、我々が目指すFの頂につながる。活躍にぜひ注目していただき、Fリーグ全体のさらなる活性化につながれば。本日はよろしくお願いします」と、クラブにとって大きな遺跡であることを強調した。

 また、渡邉瞬GMも「フットサルチームへの入団は、自分自身正直一番驚いていて、興奮が止まりません。みなさんも、フットサルのピッチでどんなプレーをしてくれるのかワクワクしてくれていると思います。松井選手に入団してもらって、GMの僕は3つ期待しています。一つ目は、海外ですごい経験をされています。そういった経験をうちの若い選手に少しずつ伝えて、導いてほしいこと。2つ目はFリーグ、YSCCというクラブにお客さんをどんどん呼んでほしい。日本サッカー界、フットサル界に今までにない成功モデルを作ってほしいと期待しています。松井選手を筆頭に、一丸となって横浜に夢、希望、憧れを作っていきたい。日本サッカー、フットサルにワクワクを作っていきたい。夢のような時間がやってきたと思っています。素直に一緒に楽しみ、成長していきたいです」と、喜びのコメントを発している。

 松井は、これまで契約していたベトナムのサイゴンFCで、現役生活を終えることも考えていたことを明かし、新たな挑戦に目を輝かせる。

「みなさん、こんにちは。松井大輔です。いろいろなオファーがあるなか、ベトナムでプロ生活を終えようか迷っていましたし、この1年で、引退ということも考えた時もありました。でも、そういうなかで、違う道、違う挑戦をさせてもらえることに、自分としては感謝したい。ここ3カ月くらいずっと隔離でしたが、今からいろいろな挑戦が始まることでワクワクしていますし、楽しいプレーを、サッカー人として、また子供に戻った時のようなプレーができれば面白いなと思います。ぜひ、見ていただけたら嬉しいなと思っています。また、フットサルの日本代表も今日の夜中2時から(W杯の試合を)やります。僕も(ABEMAの解説で)出ますので、そっちの方も見ていただけたら嬉しいなと思っています」と、コメントした。

 サッカーの移籍市場が締まっていることもあり、しばらくはフットサルに専念する意向の松井だが、将来的なフットサル(Fリーグ)とサッカー(Jリーグ)の二刀流の可能性についても、「いろいろなオファーもサッカーからありましたし、本当にベトナムで終えるかもしれなかったサッカー人生が帰ってきたので、人生何があるかもわかりません。自分もどうなるかわからないので、大谷選手みたいな二刀流になる可能性もあるかもしれません。それは分かりません」と、可能性を残している。

 サッカーからフットサルへの参戦といえば、2012年フットサルW杯にFW三浦知良がフットサル日本代表として戦った印象が強い。横浜FCでチームメートだった先輩には相談したことを明かして、「カズさんには連絡しました。『面白いんじゃないか』という話もしていただき、『フットサルは難しいけど、大輔ならできるよ』と言ってくれた。あとは北澤(豪・フットサル委員長)さん、日本代表の木暮(賢一郎)君に話を聞きながら、難しいとは思いますが、自分としてはサッカーを楽しみたいフットサルを楽しみたいし、フットサル界を盛り上げられたらいいなと思います」と、意気込みを語っている。

 会見では、今後、カズのようにフットサル日本代表を目指すのかについては、触れられなかったが、日本時間今夜26時から行われるFIFAフットサルW杯リトアニア2021の第1戦・アンゴラ戦、生放送ではないが、翌日に放送されるABEMAの配信で、松井はゲスト解説を務める。その時には、そうした話も出てくることが予想される。

 以下、会見での松井大輔の一問一答

――フットサル転向を決めたきっかけは?

松井 ベトナムでやめようと思ったときに、ここで終わっていいのかというのがあったのと、日本のサッカープラスフットサルの話が来たとき、自分の道を考えと気持ち、自分らしさを一番に考え、プラス、長くないサッカー人生をどういうふうに進めばいいか、考えた結果、楽しいな、子供に戻った時のようなワクワク感、楽しさをピッチの中で表現できるのではないかと思って決めました。

――カズからアドバイスは?

松井 カズさんには連絡しました。「面白いんじゃないか」という話もしていただき、フットサルは難しいけど、大輔ならできるよ」と言ってくれた。あとは北澤さん、日本代表の木暮くんに話を聞きながら、難しいとは思いますが、自分としてはサッカーを楽しみたいフットサルを楽しみたいし、フットサル界を盛り上げられたらいいなと思います。

――横浜にはJリーグのクラブもあるが、二刀流の可能性は?

松井 いろいろなオファーもサッカーからありましたし、本当にベトナムで終えるかもしれなかったサッカー人生が帰ってきたので、人生何があるかもわかりません。自分もどうなるかわからないので、(メジャーリーガーの)大谷翔平選手みたいな二刀流になる可能性もあるかもしれません。それは分かりません。

――横浜が多様性に富んだチームだが、どんな印象でどう貢献したい?

松井 自分のプレースタイルもそうですが、新しいことにチャレンジをしようとしているチームです。先ほど自分もチャレンジができる環境をと言いましたが、また目指しているものが、同じだったということで、選ばせてもらいました。

――隔離の話が途中で止まりましたが、その大変さは?

松井 まず6月から今まで9月のベトナムの場合はロックダウンをしています。そのため、6月から僕は家から一歩も出られなくて、ご飯は軍の人が運んでくる。それを食べる生活でした。運動は非常階段、屋上が解放されていたので、そこで空気を吸いながら体幹ができたりしました。外に出られない苦しみをなかなかサッカー選手には致命的。プラス日本に帰国してからも2週間の隔離があり、体としては、コンディションは良くない。コンディションを作りながらやっていきたいと思います。

――その間に考えたことは?

松井 Jリーグに帰るのであれば8月15日がリミットでした。契約を切って、帰ってくるか、そういう話もしました。ベトナムの会長がよくして下さり、こういう形で移籍をすることができました。なかなか考えるというか、どういうサッカー人生を歩めばいいか、自分には何があっているのか、何がしたいのか。チャレンジしたいし、もっとサッカーも楽しみたい。フットサルでは、また違う自分を発見出来たらいいなと思います。練習が朝の6時から8時なので、また違うことに時間も使えます。指導者ができたりもするかもしれません。いろんな可能性が見えています。フットサルで得た知識も、サッカーに持っていけるのではないか。将来的なものを考えてもプラスになるなと感じました。そういうことも感じました。

――フットサルではらしさ出せるように思いますが、アダプトはどうしていく?

松井 コートがサッカーと違ってフットサルはコンパクトです。何回も交代ができたり、ボールを持つことも多い。練習を見ていても、1対1が多い。ドリブルの楽しさであったり、見ている人が面白いと思うサッカーができればなと思っています。

――同時入団となったピエリアン・アウン選手はレベルの高さに衝撃を受けたと話していましたが、伝えたいこと、アドバイスしたいことは?

松井 海外でプレーするのは、すごく難しい。言葉、文化の問題があります。彼も国で大変なことがありました。それを日本が救えた、助けることができたのはこの国のよさ。ベトナムで違う国に行きましたが、帰ってきて日本はすごくいい国だと思いましたし、そういうところで、皆さんが彼を助けてくれると思います。自分もチームに溶け込めるようにしていきたい。みなさんも、会った場合、街中で見つけたら「頑張ってね」と声をかけてもらえれば彼も良い気持になると思いますし、日本って良い国になると思う。

――プレーについては?

松井 コミュニケーションは取りづらいと思うので、練習とかでも若い選手がいろいろ日本語を教えたりしている。すごくいい感じで過ごしていると思います。だから、何回もこうやってコミュニケーションをとりながら、若い選手と、僕らでやることが一番の近道だと思います。

――ベトナムは今後もリーグ再開のめどが立たなかった?

松井 ベトナムは、そこがあいまいでした。最初は7月終わりに開催されるとなって、ロックダウンが始まり、伸びて伸びて、来年2月に再開するとなった。それがまだ決まっていないのか、どうかわからない。向こうのスケジュールが明日の練習もわからないことがある。日本のように計画敵意ことが進まなかったりする。正確なことが言えないのですが、とりあえず2月に始まる予定だった。

――最初のオファーの時期、その時の印象は?

松井 オファーをもらった時は、僕が聞いたのは、7月の終わりくらいから8月くらいです。そこから移籍をするのか、それともベトナムに残るのか。リーグが始まるのか、微妙な時期もありまして、最後までまっとうしようと考えていた。リーグが開催されないで2月になるのではないかということで、移籍を決めました。

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