【W杯】フットサルW杯が本日開幕! 今大会で初めて導入されるビデオサポート(VR)とは?

【W杯】フットサルW杯が本日開幕! 今大会で初めて導入されるビデオサポート(VR)とは?

 FIFAフットサルW杯リトアニア2021が、いよいよ12日に開幕を迎える。フットサル日本代表が2大会ぶり4度目の出場を決めたこともあり、日本でも全試合を放送するJSportsオンデマンドをはじめ、BSフジ、無料で日本戦がディレイで視聴できるABEMAと、視聴環境も充実している。

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 そんな今回のW杯で新しい試みとなるのが、ビデオサポート(VS)だ。これまでフットサルにテクノロジーが介入することはなかったが、今回からは文字通り審判を補佐するために映像検証が用いられることになったが、その詳細が明らかになったので見てみよう。

 サッカーでは、かなり普及してきた「ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)」。これは常時、映像を確認しているVARがいて、90分間を通して疑わしい判定があった際に、主審に確認を促すのに対し、フットサルに導入されるVSは、サッカーよりも、テニス、バレーボール、バドミントンなどに近い。

 まず適用されるプレーは下記の4つとなる。

・ゴール/ノーゴールの確認

・PKの有無

・一発退場

・選手の取り違え

 この4つにのみが適応の範囲となる。FIFAが示したガイドラインにある画像によると、ビデオカメラは、メインスタンドの2台、ベンチの裏に各1台、メインスタンド側CK付近に各1台、ゴール裏に各1台、ベンチ側から見て右側のゴール裏の上に一台、バックスタンド側のタッチラインに1台、そしてセンターサークルの上に1台と、合計11台のビデオで確認されるようだ。

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 そして、テニス、バレーボール、バドミントンなどに近いと表記したのは、上記の4つのシーンのなかで判定が疑わしいと感じた際、監督(監督の不在時には監督に準じるスタッフ)が、チャレンジを申告する。ここで初めてVRが使われ、オペレーターがピッチ際のモニターで審判が映像を確認できるようにするという。そして、サッカーと同様に最終的な判定は、審判員が決めることとなる。

 このチャレンジの権利は、前後半に各1回、延長戦に入った場合は、さらに1回の権利が追加される。前半、後半、延長戦と、それぞれ使用されなかった権利の持ち越しはできないため、前半、後半、延長戦で各1回、権利を持っていることになる。

 チャレンジに成功した場合、この権利は消滅しないため、4つの事象について疑わしい判定が再びあった場合は、もう一度チャレンジできる。チャレンジに失敗した場合、権利は失われることになるため、次に疑わしい判定があった際は、その判定を受け入れるしかなくなる。

 審判は映像の確認が終わった際、サッカー同様にテレビ画面を意味する四角のサインを出し、タイムキーパーの前で判定の結果を示す。そして必要な時には、両チームの監督に説明を行うこととなる。

 各国代表チームが現地入りした際に行われるアライバルミーティングでも、今回の郷里グールの確認が行われ、近年改正されたルールの解釈や今大会の判定基準についての説明と合わせて、このVRについての説明もあったという。日本代表のブルーノ・ガルシア監督が、このVRを大会前に使う機会があったかは不明だが、テクノロジーの介入にどのような考えを持っているかなど、アンゴラ戦の前日会見に出席できる記者には聞いてもらいたいところだ。

 大会としては、各国の監督がVRを使いたくなるような場面がないことが理想だが、おそらく何度かは出番があるはず。正確なジャッジを実現するという点では、非常に素晴らしい機能だが、一点だけ心配なのは、各試合の間隔が2時間となっているため、この判定に時間がとられると、次の試合のキックオフ時間に影響が出てくることが起こりそうな点だ。草の根までは、とても浸透しないであろうVRだが、世界最高峰の大会で行われ、どのような結果となるかが注目だ。 

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