【日本代表】日本の9年ぶり、自身初のW杯にも気負いなし! FP吉川智貴「自信を持って大会に臨める」

【日本代表】日本の9年ぶり、自身初のW杯にも気負いなし! FP吉川智貴「自信を持って大会に臨める」

20210911041746.jpg

 フットサル日本代表は、7日に行われたモロッコとの国際親善試合に3-0で勝利して、FIFAフットサルW杯リトアニア2021を前に、予定していたトレーニングマッチを終えた。ここから14日の初戦アンゴラ戦までの約1週間は、最後の調整を行っていくことになる。

 5年前、AFCフットサル選手権ウズベキスタン2016で5位以内に入れず、4大会連続となるW杯の出場権を逃した日本。その時から中心選手だったFP吉川智貴は、この5年の間にスペインへ渡り、世界最高峰のリーグがある国で、トッププレーヤーの一人として認識されるまでになった。

 その後、所属元だった名古屋オーシャンズに戻り、日本でプレーしていた吉川だが、世界のトップと戦う機会を誰よりも望んできた。実際、今回のポルトガル、アルゼンチン、スペインなどと対戦した親善試合では、普段のFリーグで見せているプレー以上に、生き生きとした姿を見せている。

 待ち焦がれたW杯が、まもなく始まる。だが、世界最高峰の戦いに向けて、吉川は自分でも驚くほど、平常心でいるようだ。

「大会が近づくにつれて、もっとワクワク、ソワソワするのかなと思っていましたけど、まだ全くない」

 そう言って笑う日本が世界に誇るダイナモが、日本が9年ぶりに出場するW杯でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、楽しみでならない。

以下、オンライン取材でのFP吉川智貴の一問一答

Fリーグ 今回、W杯前、最後の親善試合を終えて、日本代表はどのようなチームになったでしょうか?

吉川 こちらに来るまでは、正直、ちょっと不安もあったなかで、なかなか親善試合ができていなくて、強豪国とも試合ができていませんでした。そのなかで少し不安もあったなかで、こっちに来ましたが、試合を重ねるにつれて、自分たちがしっかりプレーできるチームであることを証明できてきています。結果がついてきてはいないですが、内容的にも非常に良いゲームができていますし、自分たちの良さを出せる試合が多くあります。自信をもって大会に臨めるのではないかと思っています。

Fリーグ 自分たちの良さというのを、もう少し具体的に?

吉川 やっぱり前から強度の高いDFが一番です。そこがなくなったら……、そこが一番のカギでもありますし、本当にそこのできが(重要になる)。良い守備をしている時は、良い攻撃にもつながりますし、良い守備ができていない時は、チーム全体のリズムがなかなか良くなってこない実感があります。ディフェンスが、一番大事なのかなと思っています。

SAL ブルーノ監督が「あらゆる局面でイニシアティブを握りたい」と話していました。そうした戦い方をスペインやパラグアイといった強豪国相手にできる自信は?

吉川 やっぱり相手のレベルが上がるにつれて、自分たちがイニシアティブをとるのは、正直、難しくなる時間が多くなると思います。いかにイニシアティブをとれる時間を増やすかがカギになると思います。

 ここまで欧州で6試合やっていますが、ディフェンス面では、どの国に対しても自分たちがイニシアティブをとってできている感覚があります。攻撃面において、強豪国になればなるほど、なかなかこっちがイニシアティブをとりにくくなるのが現状だと思います。いかに自分たちが先手を取って、自信を持ってボールを持つ時間を増やせるかが、結構、キーになってくるかな、というところがあります。でも、そこよりもやっぱりディフェンスのところが一番大事かなと思っているので、そこをなくさないように。ディフェンスから入ることを徹底することが、一番大事かなと思います。

FutsalX 5年前にW杯出場を逃してから、スペインにも行くなど、様々な思いをもって取り組んできました。今どういう心境でそこにいますか?

吉川 正直、あまり何も変わってないですかね(笑)。大会が近づくにつれて、もっとワクワク、ソワソワするのかなと思っていましたけど、まだ全くないですし、いつも通りかなと。実際にアンゴラ戦の前とか、どうなるのかなと、自分でも楽しみな感じです。すみません、なのであまり良く分かっていません。

FutsalX ちょっと期待と違う答えでした(笑)。

吉川 すみません(笑)。

FutsalX もっと高まっているのかと思っていました(笑)。ここ数試合、映像を見ても非常に楽しそうですが、こういう世界トップレベルと対戦する楽しみは個人的に感じていますか?

吉川 そうですね。やっぱり個人的には、すごく楽しんでプレーができていますし、相手が強ければ強いほど燃えるタイプなので、毎試合、テンションマックスで試合に入れています。すごく楽しんでいますが、ちょっとなかなか結果がついてこない試合も多かったので、その辺のモヤモヤ感もありつつですね。大会に入って、それを解消できればなと思います。

FutsalX そのモヤモヤは、結構、前から話していた自分たちがボールを握った時の攻撃面でのことにも要因があるかと推測するのですが、よりブラッシュアップしたいことは?

吉川 攻撃の部分は相手ありきのところもあります。相手が強いチームになればなるほど、強度の高いディフェンスもしてきます。こちらが攻撃でボールを持って、支配する時間は、必然的だと思います。ある程度、我慢して戦わないといけません。まだまだ攻撃の部分で、ボールを持たなくてもゴールに直結するシーンをいかに作りだすかが結構、大事になってくると思います。(ボールを)持つ時間を増やすよりも、シュートに行ける回数を増やす。ゴールに直結するプレーができるように。その回数をチームとして増やせればいいんじゃないかなと思いますし、この1週間で、そこをもう少しみんなで話しながらやっていければいいと思っています。

FutsalX アンゴラ戦、強い日本が見られるのを期待しています。

吉川 頑張ります。

中日新聞 結果がなかなか出ていないと話していましたが、スペインのスタンダードを知る吉川選手から見て、今の日本はどう映りましたか?

吉川 チームとしては、ここまで2勝しかできていませんが、自分たちのやらなければいけないことは、対戦相手がどこであってもできているなという感触があります。もちろん、良くしないといけないところは、まだたくさんありますが、自分たちがやらないといけないことはできているので、そこを徹底して、やり続けることが一番大事だと思う。本番に入ったら、いくら内容が良くても結果を出さないといけない。結果にこだわるところでは、それも改善点に目を向けることも大事ですけど、より自分たちの強みにフォーカスして、戦うことが非常に大事なのかなと思っています。

中日新聞 ご自身のコンディションは?

吉川 自分のコンディションは、良い感じです。頑張ります(笑)。

スポンサーブランド
サッカー・フットサルブランド アグリナ


Homepage Powered by スタジオコンチーゴ株式会社