【日本代表】OBの北原亘氏が9年前のフットサルW杯を振り返る「一番苦しんでいた薫が代表初得点を決めた瞬間に…」

【日本代表】OBの北原亘氏が9年前のフットサルW杯を振り返る「一番苦しんでいた薫が代表初得点を決めた瞬間に…」

 FIFAフットサルW杯リトアニア2021の開幕まで10日を切り、様々な人たちが、それぞれの形で大会を盛り上げようとしている。Fリーグでは、元フットサル日本代表FP北原亘のインタビューを公開。日本が9年前に出場したFIFAフットサルW杯タイ2012に出場した北原が、そのなかで当時の思い出を語っている。

 2012年大会で、多くの人に最も印象に残っているのは、ポルトガル戦だろう。日本は0-3とリードをされて苦しい展開のなかにいた。そんな状況で、反撃の狼煙となるゴールを決めたのが、北原と日本代表、そして名古屋オーシャンズでもチームメートだったFP森岡薫だ。

 この年に帰化を果たした森岡が、初めてフットサル日本代表に呼ばれた時、とんでもない数のカメラマンが訪れた。ただし、彼らの目当てはFリーグのキングではなく、日本サッカー界のキング、横浜FCのFW三浦知良。あれから9年が経った今も現役でJ1を戦うカズは、当時、日本のフットサル界を盛り上げるために、一肌脱ぎ、フットサル日本代表に、その知名度を貸してくれた。

 そんなカズとともに、壮行試合のブラジル戦(3-3)で日本代表デビューを果たした森岡だったが、この試合では得点はできず。続くウクライナ戦(3-1)では、なんとカズが先に代表初ゴールを決めてしまう。

 悩める森岡はW杯の初戦も不発。Fリーグでは試合に出れば1試合で複数ゴールを挙げることが当たり前のストライカーだけに、この状況に苦悩した。それが0-3とされたポルトガル戦で、鮮やかなゴールを挙げて、ついに目を覚ましたのだ。

 その後、北原もこの試合でゴールを決めているのだが、ブラジル代表FPファルカンと並び、世界最高の選手と称されたFPリカルジーニョを擁するポルトガルを相手に、日本はパワープレーからもゴールを重ね、5-5の同点に追いつく。

 この試合は今も、フットサルW杯史に残る「史上最高のカムバック劇」の一つとされているので、YouTubeにアップされているハイライト動画だけでも、ぜひ見てもらいたい。

 

 北原は「開始早々に0-3にされた時、自分たちのあり方を問われる瞬間でした。その時に感じたのは、『このままじゃ終われない』という強い気持ちと、今まで支えてくれた多くの人たちの顔、そして頼もしい仲間の存在。チーム内で一番苦しんでいた(森岡)薫が代表初得点を決めた瞬間に、『この試合はイケる』と感じたことを思い出します。点差を縮める度に、ボルテージが上がっていく会場は最高でした。戦っているのは自分たちだけではない、と再確認できたあの試合は一生の思い出です」と、この試合を振り返っている。

 こうした熱い戦いの舞台に、日本は9年ぶりに戻るのだ。

 この話以外にも、「フットサル日本代表の意味」「W杯の裏話」「現在の日本の注目選手」などを語っている北原氏のインタビューは、必見の内容となっている。

 

▼外部サイトへのリンク

北原亘氏「初戦から楽しみながら、自分たちのプレーを出してほしい」ー2大会ぶりのワールドカップ出場によせて | Fリーグ公式サイト (fleague.jp)

 

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