欧州遠征中のフットサル日本代表は、スペイン時間31日に4カ国対抗トーナメントの第3節でスペイン代表と対戦した。W杯でもグループステージで対戦するスペインと日本の直接対決は、グアテマラが大会を辞退したことで3カ国対抗になった大会で、ベトナムに勝利した2チームの対戦で勝ったほうが優勝という一戦となった。
日本の先発はGKピレス・イゴール、FPアルトゥール・オリベイラ、FP吉川智貴、FP逸見勝利ラファエル、FP星翔太の5人。FP清水和也とGK矢澤大夢がベンチ外となった。
立ち上がり日本はスペインにチャンスを作られたが、GKイゴールの好セーブでゴールを守る。セカンドセットでFP星龍太、FP室田祐希、FP西谷良介、FP森村孝志が入ると、西谷が二度、ピヴォの森村にパスを通したが、そこからチャンスを広げられない。なかなかシュートチャンスのなかった日本だが、前半7分に右サイドの高い位置で室田が折り返したボールに森村が飛び込むがわずかに合わなかった。
サードセットでは、FP皆本晃、FP八木聖人、FP加藤未渚実、FP毛利元亮が入る。セット交代直後にピンチがあったが、ここもGKイゴールが止めて0-0の均衡を保つ。10分に日本はファーストセットに戻すと、アルトゥールのパスカットからカウンターを仕掛ける。ゴール前に吉川が走りこんだが、パスが速く、合わせきれなかった。
前半10分に日本はファウルが4つを数えてしまう。それでも、その後はファウルを重ねずに対応していたが、前半17分に均衡が崩れる。CKからチノにボレーシュートを決められて、1点をリードされた。
日本はすぐにタイムアウトを取り、ファーストセットで試合を再開。その後、前半17分に左サイドの吉川の折り返しから星翔太、同19分にはアルトゥールのパスから森村と、日本もスペインのゴールに迫る場面をつくったが、同点ゴールは挙げられずに前半を終えた。
後半に入ると、日本はGKを関口優志に変更。スペインはGKをヘスス・エレーロからディダクに代え、後半はオルティスらを使わないなど、約2週間後の本大会で対戦する相手を意識した戦いとなる。
日本は後半3分、GK関口のロングフィードから星翔太が裏を取り、GKを引き出してループシュートでゴールを狙ったが、GKディダクに阻まれる。前半はイゴールの好セーブが目立った日本だが、後半は関口の好セーブが光る。
後半5分には、エリア内で森村にシュートチャンスが生まれ、最初の右足のシュートはGKディダクに阻まれ、こぼれ球から左足で放ったシュートは枠を捉えられなかった。日本も危ない場面を作られたが、枠内に飛んだシュートは、GK関口がことごとくセーブ。同8分にCKが八木に当たってゴール方向に飛んだ場面では、ポストに救われて、0-1のまま時間が経過する。
何とか均衡を保っていた日本だったが、後半18分に吉川がチーム6つ目のファウルを取られて、第2PKを与えてしまう。これをFPアドリに決められて、日本はリードを2点に広げられた。
日本は再び失点直後にタイムアウトを取る。残り3分を切り、アルトゥールをフライングGKにしたパワープレーを開始したが、スペインの守備とボール回しを前に、多くのシュートは打てずに試合終了。16日後にリトアニアで再戦する相手に、セットプレーからの2失点で敗れ、大会は2位となっている。
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