【日本代表】親善試合3試合を終えてのブルーノ監督が感じている手応えと取り組むべき課題

【日本代表】親善試合3試合を終えてのブルーノ監督が感じている手応えと取り組むべき課題

 現在ヨーロッパ遠征をおこなっているフットサル日本代表は、ポルトガル代表(2-3)、ベネズエラ代表(2-2)、アルゼンチン代表(1-2)とのトレーニングマッチ3試合を終えた。ヨーロッパ遠征での試合は、残り3試合となっているが、ここまで未勝利という結果に終わっている。

 約1年6カ月に渡り、国際試合を行っていなかったこともあり、ブルーノ・ガルシア監督は「試合の結果については、もともと二次的なものという捉え方をしている」と言い、それ以上に「我々がここまで取り組んできたことの成果を確認できるかにポイントを置いています」と語った。

 そのうえで「適切な進捗をしているなと感じています。このまま進んでいければ、必ず望むべきところに行けるのではないかという感触を得ながら過ごすことができています」と、手応えを語っている。

 結果が出ていないものの、ポジティブな印象を受けているのは、その試合内容にある。直近のフットサル欧州選手権で優勝したポルトガル、フットサルW杯で優勝したアルゼンチンという強豪に、手も足も出なかったわけではないと強調する。

「非常に多くの時間帯、あらゆる局面でゲームを支配し、我々が目指す『イニシアティブを取って主役たるプレーをしていく』ことが、実際にできました。得点、結果としては付いてきていませんが、分析をすれば、それができています。ボールを持っている時も、ボールを持っていない状態でも、ゲームを支配している時間帯や回数が増えています」

 これまで日本は世界の強豪と言われる国との試合で、ボールを保持して試合を進められることは少なかった。しかし、ブルーノ・ジャパンのプレスはポルトガルやアルゼンチンを相手にも十分に通用することがみられている。そうなると、今後はいかにボールを保持した状態からも相手を崩していけるか、いわゆる遅攻の部分が求められることになる。ポルトガルに3失点、アルゼンチンに2失点しか喫していないことを考えても、この先、意識的に高めるべきは、攻撃面だろう。

 ブルーノ監督はチャンスの数は十分につくれており、高めるべきはシュートの精度だと考えているようだ。

「攻撃に関しては、私たちが展開しようとしているフットサルの形が、今のところのゲームではできてきています。ゲームを支配しながら、多くの機会をつくって、ゴールに迫ることはできているという認識を持っています。問題は、繰り返し、繰り返し、反復しながら、意識を向けることで改善すること。それに尽きると思っています。こういう展開を数多くやって、その信念を持って続けていけば、必ず精度は高まると思っていますので、そこに注力をしながら、引き続き改善していきたいと思っています」

 4カ国対抗戦では、ベトナム、ベネズエラといったポルトガルやアルゼンチンに比べると、力の劣る相手とも対戦する。彼らとの試合では、フィニッシュの精度を高めることができたかが問われる。まだ本大会前とはいえ、そろそろ勝利が欲しいところ。活動がなかったとはいえ、日本の最後の勝利は2019年10月24日のAFCフットサル選手権トルクメニスタン2020予選の韓国戦(〇4-2)までさかのぼらなければいけないからだ。

「前回大会の出場を逃している事実は無視できません。本来、私たちの力は、そういうものではないことをあらためて示し、W杯で主役級の活躍をすることが使命だと思っています」というブルーノ監督の言葉が正しいことを証明するためにも、2016年のW杯アジア予選を兼ねたAFCフットサル選手権でPK戦の末に敗れたベトナムには、勝たなければいけない。

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