フットサル日本代表は、6日に国内合宿を終えて、明日7日にスペイン・ポルトガル遠征に旅立つ。6日午前練習の後、3選手がオンライン取材に応じた。
ブルーノ・ジャパンのキャプテンを務めるFP吉川智貴は、日本代表が1年半以上にわたって国際試合を行っていないことから、日本代表がどのようなチームになっているかは、「その答えは向こうに行って、親善試合をいくつか戦った後に出てくるものかなと思います」と、明言を避けた。
それでも日本代表の強みとして「一体感」「走力」の2点を挙げ、「利点を生かした戦いができれば」と、来たる大舞台への意気込みを語った。
以下、オンライン取材でのFP吉川智貴のコメント
SAL ブルーノ監督は大会までの期間について「蓄積期」「移行期」「実現期」という3つのサイクルに分けていました。4月22日から今日までを「蓄積期」としていました。かなり追い込んだトレーニングもしていましたが、今日で「蓄積期」が終わります。どのような印象を持っていますか?
吉川 疲労感に関しては正直、高いかなと思います。それも狙ってやっていることだと思うので、今はそういったなかでもできるだけ質の高い練習ができるように意識してやっていました。ここまでの日本国内のキャンプは、疲労が高いなかでも、みんなそれぞれ持てる力の100%で毎回のトレーニングに臨むことができたと思いますし、ここまで良い準備ができていると思います。
SAL ブルーノ・ジャパンでキャプテンを務めて3年くらい経つと思いますが、新しい発見、合宿での気づきはありますか?
吉川 正直、新しい発見というのは、もうないですかね。本当に最後のフェーズに入って行って、新しい発見というよりは、今あるものを研ぎ澄ましていくイメージでみんなやっていますし、今あるベースのなかで、どこを改善して、どこを突き詰めるかを意識して、みんなトレーニングをしていると思います。
SAL 練習を2回取材しましたが、最初のヨーヨーテストで最後まで残っていました。アスリート能力の高さを見せましたが、ああいうメニューはチームワークを高める効果もあるかなと思いますがどうですか?
吉川 正直、やりたいメニューではないですね(笑)。ボールを蹴るのがみんな好きですし、そういう苦しいトレーニングをやりたくない気持ちはありますが、実際にそれもこの時期じゃないとできないことですし、やらなければいけないことの一つ。苦しいことをみんなで乗り越える意味では、非常に意味のあるラントレーニングだったと思います。
SAL すごい数値を出していましたが、走力は自信のある得意な分野ですよね?
吉川 まぁ、そうですね…。そうなんですかね。走れる方だとは思います。はい。
Fリーグ いま、最終盤にきて日本代表はどのようなチームになっていますか?
吉川 正直、その答えは向こうに行って、親善試合をいくつか戦った後に出てくるものかなと思います。ここ1年ちょっと、代表として国際試合をできていませんし、自分たちがどういった立ち位置にいるかはわかりません。非常に本当に今は一つのチームにまとまっていますし、監督も言っていますが、チームを超えた家族のような存在であると感じています。そういった一体感は、他の国よりも優れている部分はあると思います。そうですね。ここからW杯が始まる前の海外遠征で、自分たちがどんなチームかが明確になっていくのではないかと思います。
中日新聞 代表でもフィジカルトレーニングに力を入れていて、スペインから器具を取り寄せたりして使っているそうですが、代表でどういうところを強化していて、それをどう試合に結び付けたいのですか?
吉川 フィジカルトレーニングは、その名の通り、フィジカル全般を上げていくトレーニングだと思います。今回、この合宿では下半身の強化がテーマだったと捉えています。実際にそういうトレーニングをすることで、試合中の力の発揮、体力的な維持、フィジカルベースが高い状態でゲームができるところにつながっているのではないかと思います。
中日新聞 吉川選手がヨーヨーをやっているのは以前から見ていますが、チーム全体で上がってきた印象はありますか?
吉川 もともと日本人はすごく走れる方だと思うので、走ることに関してはみんな自信を持っていいと思います。そこに関しては他国に引けをとらない、優っているところだと思います。走れる利点を生かした戦いができればいいのではないかと思います。