【日本代表】大舞台に自信を持つGK関口優志「良いパフォーマンスができるなという印象がある」

【日本代表】大舞台に自信を持つGK関口優志「良いパフォーマンスができるなという印象がある」

 フットサル日本代表は、8月2日から、9月12日に開幕するFIFAフットサルW杯リトアニア2021前の最後の国内合宿を行っている。4日には3選手がオンラインでのインタビュー取材に応じた。

 GK関口優志といえば、2014年に行われたAFCフットサル選手権の決勝戦でいきなり先発に大抜擢されると、イラン代表を相手にスーパーセーブを連発。2-2の末に突入したPK戦で、相手のシュートをすべて止めるという離れ業をやった大舞台の強さが浮かぶ。

 その後、2016年のW杯予選を兼ねたAFCフットサル選手権では、日本の正GKを務めたものの、チームは5位以内に入ることができずにW杯の出場権を逃した。

 アジアレベルで、良い経験も、悪い経験も積んでいる関口だが、まだ世界最高峰の舞台であるW杯のピッチには立っていない。

 FIFAのルール上、すでに3名のGKが、リトアニアのW杯で登録されることとなり、関口、GKピレス・イゴール、GK矢澤大夢の3選手のW杯メンバー入りが確定した状態にある。誰がピッチに立つかという競争はあるものの、関口は初めての舞台に向けても、「良いパフォーマンスができるなという印象がある」と、自信を見せた。

以下、オンライン取材でのGK関口優志の一問一答

Fリーグ GK3人の関係性について、トレーニングを見て良い雰囲気で切磋琢磨していると感じましたが、どういった関係性で刺激を与えあっていますか?

関口 本当に、今、おっしゃられたように非常に良い関係性で、3人で切磋琢磨してトレーニングできています。お互いの長所、良いところを盗みつつ、トレーニングに生かしてということもできていると思います。試合に出るのは一人ですが、それに関係なく、一つのGKチームとして、誰が出ても素晴らしいパフォーマンスができるようにということを意識してトレーニングできているので、良い状態を保ちつつ、良いコンディションでトレーニングを積み重ねている状態かなと思います。

SAL W杯が近づいていて、今はどんな心境でトレーニングに臨んでいますか?

関口 僕自身、小さい時から、最初はサッカーのW杯を目標にしてやっていて、今はフットサルのW杯を目標にしています。いま、目の前に来ていて、まだ最終メンバー発表はされていませんが、明日から大会が始まっても出られるように準備を常にしていました。僕自身が出場して戦いたい強い気持ち、責任感を持って取り組んでいるので、非常に楽しみな気持ちです。一刻も早く試合をして、良い成績を残したいというイメージで、トレーニングを重ねています。本当にリトアニアに行き、大会をするのが楽しみという心境です。

SAL ここまで思いが強いと、緊張し過ぎたり、空回りしたりすることもあるかと思うがメンタルコントロールはどうやっていますか?

関口 僕自身は代表の試合に出場させてもらう機会が今までもありましたが、そこまで緊張するタイプではありません。あまりあがってしまうことは、今までの経験上はないと思います。もちろんW杯は経験していませんが、国際大会はある程度、いろいろ経験しているので、そのなかの感想でいえば、そこまで舞い上がってしまって、空回りすることはないと自分では思っています。

 逆に、緊張感よりも僕的には楽しみにしているほうが上回っています。良いパフォーマンスができるなという印象があるので、そういうところをしっかり生かしつつ、僕自身のメンタルコントロールをしつつ、楽しみつつ、W杯という舞台を経験していきたいなと思います。

SAL わかりました。ビッグセーブの連発を楽しみにしています。

関口 ありがとうございます。頑張ります。

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中日新聞 日本のゴールマウスを守るうえで、共通して大切にしていることは?

関口 もちろん今、GKとしてグループとして、ある程度の大まかな約束事・決まりがあります。ウッチーさん(内山慶太郎GKコーチ)が常々言ってくれているのは、その決まりごとのなかでも、僕、イゴール選手、矢澤選手の長所を生かしつつ、決まりのなかでできることをやっていこうということです。大枠の決まりごとはありますが、それぞれのスキルのなかで選びつつという幅を持たせてくれています。それぞれのできることは違うと思いますし、そのなかで僕自身が選んでいき、素晴らしいパフォーマンスができればと心がけています。グループとして大切な大枠は決まっていますが、そのなかで幅は持たせてもらっている。今まで名古屋オーシャンズというチームでやっている僕自身のプレーを出しつつ、やっていければ良いパフォーマンスにつながるかなと思っています。

SAL スペインと事前にできることのメリット、デメリットはGK目線で何がありますか?

関口 まずメリットから話しをすると、やっぱり相手のシュートのタイミング、相手の戦術をしっかり把握できることがメリットになります。相手の素晴らしい選手はたくさんいると思いますが、シュートのタイミングが日本とは違うものがあります。実際に本大会で対戦する相手と練習試合で対戦して、ある程度の感覚をつかめるのはメリットになると思います。逆にデメリットは、相手からすれば同じですよね。日本の戦術をしっかりと盗まれるというのは、やっぱりデメリットになります。そこはお互いに監督が考えることかもしれませんが、戦術をどこまで出すかというところだったり、隠さなければいけないところも出てくると思いますが、相手の特徴をつかめることはメリットですし、こちらの特徴をつかまれるところはデメリットかなと思います。

SAL 練習試合と本番と両方でピッチに立った場合に、練習試合と本番では違う意識になりますか。たとえば、練習試合ではよりチャレンジなプレーをしよう、本番ではちょっと慎重に臨もうというメンタルの違いは、ありますか?

関口 多少、そういうところはあるかもしれません。ただ、練習試合であっても、試合の気持ちで臨みます。そういうチャレンジは、実際の本番よりも、果敢に挑戦できる部分ではあると思うので、多少の「ここは我慢しよう」というところを、練習試合では投げたりするかもしれませんね。

SAL 本大会まで7試合あることは、スカウティングもされることになると思います。トータルで見ると、メリットとデメリットでは、メリットの方が大きいですか?

関口 そうですね。僕自身は完全にメリットの方が大きいと思っています。やっぱり1年半以上、日本代表として国際試合を行なえていない状況で、W杯に入るまでに7試合行なえるのは、実際に試合勘がない日本代表のなかで、かなりのトップレベルのチームと試合を行なえるので、感覚的な問題であったり、こういう感じなんだと体感することによって、7試合もあれば、ある程度の感覚を取り戻すことができます。そういう意味では、デメリットで相手にスカウティングされることよりも、僕自身は、試合勘を取り戻して、ある程度の感覚がわかることは、非常にメリットが大きいなと思っています。

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