【日本代表】フットサルを「日本を代表するスポーツに」と願うFP清水和也がW杯で求めるもの

【日本代表】フットサルを「日本を代表するスポーツに」と願うFP清水和也がW杯で求めるもの

 フットサル日本代表は、8月2日から、9月12日に開幕するFIFAフットサルW杯リトアニア2021前の最後の国内合宿を行っている。4日には3選手がオンラインでのインタビュー取材に応じた。

 スペイン1部リーグでプレーするFP清水和也は、現在、開催されている東京オリンピックを観戦しながら、フットサルが「日本を代表するスポーツになってほしい」という思いを強くしたという。

 そして、そのために必要となることが「結果」であることを再認識したようだ。

「フットサルを見たことがない人たちに、どのように魅力を届けられるかというと、結果だと思っています。やはりしっかり結果を残すことで、良いニュースを日本の方々に届けたいと思っています」

 今後、フットサル日本代表はW杯までに7試合の国際親善試合を行い、本大会を迎える。そのなかには、現在、清水がプレーし、1次ラウンドでも対戦するスペインとの試合もある。

 いよいよW杯まで1カ月半と近づいたなかで、新たなエースとなることが期待される清水は、何を感じているのか。

以下、オンライン取材での一問一答

Fリーグ フットサル日本代表はメディアも多くなく、注目されているとは言い難い状況です。ここから一緒に盛り上げていくということで、みんなが一丸となって盛り上げていく必要があると思いますが、清水選手自身は、フットサル日本代表のどこを見てほしいでしょうか? アピールポイントをお願いします。

清水 まず今行われている東京五輪を、いつも空いている時間に見ていると、選手たちはピッチですごく輝いているなと見ています。そして、それを取り上げるメディアの方々、応援する人たちで作り上げていくものは、スポーツのもう一つの魅力と感じます。

 フットサルに置き換えると、まだまだ可能性があると僕も見ていますし、ここからどんどん盛り上げて、日本を代表するスポーツになってほしいと思っています。選手としても、ピッチ上だけではなく、ピッチ外でいろいろ頑張らないといけないこともある。どうやったら見てもらえるかという時に、やはり代表活動、日本代表が強い競技はメディアに取り上げられたり、たくさんの方に見てもらえる機会があると思います。

 やはり僕たちは2016年にW杯出場を逃しており、今回はその大会以来のW杯で、フットサルを見ている方々に期待されていることは分かりますが、フットサルを見たことがない人たちに、どのように魅力を届けられるかというと、結果だと思っています。やはりしっかり結果を残すことで、良いニュースを日本の方々に届けたいと思っています。

 僕らの魅力が何かというと、非常に難しいところですが、フットサルというスピーディーな展開がある競技のなかで、僕たちは強度をすごく高く持ってフットサルをやっていくのがスタイルです。そういうスピーディーな部分を、楽しんでもらえたら嬉しいなと思います。また、ピッチ外では年齢関係なく、みんな和気あいあいと仲の良い集団になっていると思うので、そういうところを僕たちも発信していくし、メディアの人たちの力を借りて発信できたらいいなと思っています。

SAL フットサルの普及にもW杯は重要だと思いますが、清水選手のキャリアにもターニングポイントになると思います。清水選手は何を重要視していて、何のために、このW杯を戦いたいと思っていますか?

清水 フットサルの国際大会の最高峰は、W杯になっています。W杯が一番上にくると思っています。もちろん、オリンピック種目になってほしい気持ちはありますが、現状はW杯が最高峰の大会だと思っています。日本代表のエンブレムや国歌を試合前に歌う時に、簡単にはたどり着けない場所だと思っていますし、非常に今まで積み上げてきた先人の方たちの思いも乗っている舞台に、自分はフットサル選手として立てる。それは競技人生のなかでも多くない機会だと思っています。選手をやっている以上は、そこを目指して、なおかつそこで世界と対等に戦っていくことを重要視しているので、個人的にも、このW杯は大事な大会になってくると思います。

SAL 最後に日本代表でプレーしたのは、東アジア選手権の時ですか? 

清水 公式大会はそうですね。東アジア予選が最後です。その後にパラグアイ戦前のスペイン遠征が試合形式の最後の活動です。

SAL そこから期間がかなり空きましたが、親善試合でどのようなことを試したい?

清水 約1年、代表活動に参加できなかったこともあり、当初は不安もありましたが、一回一回のセッションを消化していくなかで、自分のなかで感覚を取り戻したり、新しい連携だったりを構築できているなと実感できています。W杯まで7試合が予定されていますが、そこではW杯前の非常に重要な機会ですし、実戦から長く離れていたこともあるので、日本代表としても大事な機会だと思うので、日本代表として一戦一戦、大事に戦っていく必要があるなと感じています。

FutsalX 今あったスペイン遠征ですが、試合には負傷で出られませんでした。今回、親善試合、そしてW杯でもスペインと対戦しますが、そこに向けての思いを聞かせてください。

清水 スペインと戦うのは実際、初めてにはなりますが、前回、非常に悔しい思いを個人としても、チームとしてもしています。その分、しっかりと次はピッチに立ってしっかり戦いたいと思います。もちろん、スペインだけを特別視しているわけではないですが、個人的にもスペインでプレーしているので、今の自分がどれだけ通用するか、またリーグ戦と違う形になると思うので、非常に楽しみにしている。プレー面ではあまり特別何かをするということではなくて、しっかりチームに自分自身が与えられている役割を果たせたらと思います。

FutsalX スペインでプレーしているという点で、サッカーの久保建英選手と重なります。また直前にスペインと親善試合を行って、本大会でも対戦するという流れも、サッカーとフットサルで共通することになりました。そのあたり、清水選手が昨日のサッカーにU-24日本代表の試合に自分を重ねて見ていたり、何かインスパイアされたりしたことがあれば教えてください。

清水 僕はあまり、もちろん意識もしていないです。久保選手は偉大な選手だなと、フットサル側の人間からもリスペクトされているところがあります。実際に僕のスペインのチームでも「久保はすごいね」という話をよくします。それくらい影響力ある選手だと思っています。昨日の試合を見ても、前後半90分、延長を合わせてトータル120分のなかで、一瞬の隙で国際試合は決着がつくなというのが、自分のなかでも感じたことがありました。そういう意味でも、このスペイン遠征はW杯の前に行われる7試合というのは非常に重要になってくると感じました。自分たちも40分、そのあと延長戦に入れば前後半5分、そしてPK戦があります。トータルとした試合をしっかり考えて、最後まで全力で戦うことが求められると思っています。やっぱり長く実戦を戦っていないこともあって、なかなかそこに照準を合わせるのは難しいところもありますが、W杯前の7試合で、しっかりと自分たちで対策を練って、W杯に入れるように、本当に良い準備が必要だなと感じました。

中日新聞 1年以上、フットサル日本代表の活動から離れていて、日本代表のフィジカル面の変化や強くなったと感じたところはありますか?

清水 まず代表活動でのフィジカルトレーニングが、かなり増えてきているなかで、チームとしてベースアップができているなという実感はあります。自分たちで今、試合というと紅白戦になるのですが、そこで自分たちのなかで感じているものはありますが、しっかりとここで強化してきたことを、次の海外遠征につなげることが重要だと思っています。フィジカルベースも上がっている分、戦術面、連携も間違いなく上がっている。それを一番、試合で発揮しないといけません。そういう面も含めて、いろいろ調整が必要かなと思っています。国と国が戦うわけなので、そう簡単にはいきません。最後は気持ちの部分やフィジカル面で走りきることも重要になるので、一つひとつを確認しながらやっていきたいです。

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