【日本代表】最年少W杯メンバー入りなるか FP毛利元亮「少しずつ良いアピールができている」

【日本代表】最年少W杯メンバー入りなるか FP毛利元亮「少しずつ良いアピールができている」

 フットサル日本代表は、9月12日に開幕するフットサルW杯へ向けて、国内でのトレーニングキャンプを行っている。今回の合宿に招集されたのは17名。最終登録メンバーは16名となり、1人だけ多くなる。

 国内合宿後には、スペインとポルトガルで欧州合宿が行われるが、その合宿には16名しか行くことができない。そして、不測の事態などがない限り、そのメンバーがW杯の登録メンバーとなる。

 5月に行われた合宿時、毛利はまだ「お客さん」のようだった。合宿を取材できたわけではないため、実際の様子はわからないが、少なくともオンライン取材では、まだ格上の選手たちに揉まれて経験を積んでいる状態の選手に見えた。その会見の最後に、少し意地悪な質問をした。まだW杯に出ることを自分ごとに捉えられていないような発言に聞こえたことを伝えると、一瞬、不満そうな表情を見せてから、きっぱりと今回のW杯出場が目標であると言い切った。

「あと4カ月しかないというより、あと4カ月あると思っています。自分はここでさらに成長できると思うし、W杯に出たいし、日本を勝たせたい。W杯で目標を達成するために自分の力は必要になると思っています。現状、客観的に見たところで(序列の)上にはいないなとは感じますが、これから勝っていく自信はあります。今年のW杯は必ず出ます」

 そして、彼は有言実行でそれを示した。Fリーグの舞台でゴールを重ねて、しっかりと最後の競争ができる17名の枠に滑り込んだのだ。

 2019年にはAFC U-20フットサル選手権の最終登録メンバーに選ばれながらも、最後の国内合宿で負傷し、大会への出場を辞退しなければならなかった毛利にとっては、世界大会出場は悲願だ。

 U-20日本代表にも選ばれていたが、国際大会はチャイニーズ・タイペイで行われた4カ国対抗戦以来、出場していない。海外の代表チームとW杯前の国際親善試合、そして、スペインで開催される4カ国トーナメントも、彼の成長を大きく促してくれるのではないかという期待を抱かせる。

 自身のインスタでは、FP星翔太抜きで、FP平田ネトアントニオマサノリ、FP清水和也とともに写真を撮影し、「PIVO」と投稿する強心臓ぶりを見せ、さらに星翔太のレスポンスにも「翔太さん抜きで、#PIVOは付けられないです!」と発信した毛利。

 そうした行動の一方で、最終メンバーに選ばれても、安心はできないことを、誰よりも知る最年少選手が、今度こそ、日本代表として世界で戦う権利を、勝ち取ることができるか。 

以下、オンライン取材での毛利元亮のコメント

SAL ここまでのトレーニングを振り返って、雰囲気や個人のところでいかがでしょうか。

毛利 何度かA代表の合宿に呼んでもらって、回数を追うごとに戦術やチームのやるべきことに対する理解度が高まっていると思います。

SAL 個人についても、適応できているなどの手応えも感じているのでは?

毛利 それも同じような感じで、最初は緊張していたことがありましたし、自分でどれだけできるかはわからなかった部分もあったのですが、今はある程度、できることや課題がはっきりしてきたので、あとは自分をどうアピールしていくか。少しずつ良いアピールができているのではないかと思います。

SAL 毛利選手は最近、周りから「狂犬」と表現されることもあると思いますが、自分ではそういうガツガツいく感じはあると思いますか?

毛利 そこは自分の一つの特徴だと思っています。本当に負けず嫌いなところとか、勝負に対する気持ちは誰よりも持っていると思いますので、(狂犬と呼ばれることは)うれしいと言えば、うれしいですね。表現としては、すごく自分に合っているなと思います。

SAL 先に「狂犬」と呼ばれた星翔太選手が代表の先輩で現在もチームにいますが、合宿で先輩から学ぶこと、気づくことはありますか?

毛利 それはたくさんあります。ピヴォの選手では(清水和也くん、マサくん(平田ネトアントニオマサノリ)など、それぞれ特徴がある選手がいて、それぞれに長けているところがあると思います。その部分で特に翔太さんは、ピヴォではない動きもできるなという印象があります。クワトロに入って参加したり、そういうところはすごく参考にさせてもらっています。

JSPORTS この合宿まで残れたことに対して、率直な気持ちはいかがですか?

毛利 素直にうれしい気持ちはありますが、このメンバーが全員W杯に行けるわけではないので、厳しい環境にいられることが楽しいですし、幸せです。

JSPORTS チーム最年少で、先日の練習ではフィジカルトレーニングの際に西谷良介選手と話しをしていました。先輩がたとはどうですか? イジられるタイプですか?

毛利 いや、そんなにイジられるタイプではありません。優しい先輩が多くて、少しずつ楽しいコミュニケーションというか、練習中以外でも、年齢差を良い意味で感じないような関係性を築いてもらっているかなと思います。

JSPORTS 町田では近年、同年代の若い選手が多く出ていますが、チームの仲間からのエールはありましたか?

毛利 若い選手というよりは、金山友紀選手からは毎回いろいろすごいアドバイスをいただきます。コーチではないですけど、コーチのような発言であったり、自分を高めてくれるようなアドバイスをくれたりするので、非常にありがたいですね。

JSPORTS 今後、遠征に選ばれたら世界の強豪とも対戦できますが、まず海外遠征では、どのような結果を残したいですか?

毛利 自分の特徴は、得点だと思っているので。自分がどれだけできるかは、まだ未知な部分があると思いますが、その部分は貪欲にチャレンジしたいと思います。

SAL 金山選手もW杯出場経験がありますが、具体的にどんなアドバイスを受けている?

毛利 今の自分の立ち位置を客観的に見ても、絶対的な選手ではないというのは自覚しています。そのなかで自分のモチベーション、気持ちを、どう準備したらいいかというアドバイスをたくさんいただきました。

SAL やっぱり言葉に重みがあるのでしょうか。

毛利 そうですね。やっぱり友紀さん自身の経験であったり、本当に尊敬できる部分が多い選手なので、自分の気持ちをわかってくれているというようなことを言っていただきました。

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