【日本代表】柔道の阿部兄妹に続いて世界大会で期待のかかる星兄弟、東京五輪に刺激受けるFP星龍太「僕たちも頑張らないと」

【日本代表】柔道の阿部兄妹に続いて世界大会で期待のかかる星兄弟、東京五輪に刺激受けるFP星龍太「僕たちも頑張らないと」

 東京オリンピックが盛り上がりを見せている。26日を終えて、日本は金メダルの獲得個数が通算「8」個となり、中国、アメリカを抑えて単独トップに立った。

 東京開催ということで、時差もなく、普段以上に多くの日本人が観戦していると思われる東京五輪だが、現在、千葉県・高円宮記念JFA夢フィールドでトレーニングキャンプを行っているフットサル日本代表の面々も、五輪の結果や戦いぶりに、大いに刺激を受けているようだ。

 名古屋オーシャンズのキャプテンであり、フィクソの一人として大舞台での活躍が期待されるFP星龍太もその一人。「サッカーを中心に見ています。メダル獲得の情報も入っていますし、そういったところで『僕たちも頑張らないとな』と、日本を背負っていますし、同じアスリートとして良い結果を出すことが、各競技の次にもつながると思うので、そこはすごく良い刺激を受けながら応援させていただいています」と、語った。

 

 東京五輪では、阿部詩と阿部一二三の史上初となる同日金メダル受賞が話題となったが、フットサル日本代表でも、星翔太と星龍太が同時にW杯を出場する可能性があり、こちらもメダル受賞となれば、もちろん同時受賞となる。「他の選手とは少し違う思いを抱えているところはあると思います。やっぱり兄弟で一緒に日本を背負って戦えることは本当に特別なこと」と語る星龍太が、W杯へ向けての思いなどを語った。 

以下、オンラインインタビューの内容

SAL ここまで4日目のトレーニングを終えて、個人として、チームとしていかがですか?
星龍太 今日でひと段落しました。最初の4日の練習は、みんなのコンディションを上げる目的でやってきました。今日からはゲーム形式のなかでディティールの部分を細かく取り組んでやっていこうとしています。みんなフィジカル的には上げているところなのでキツイ状態ですが、雰囲気も良いですし、良い方向に進んでいると思います。僕自身は、ケガも抱えているので波もありますが、最低限はやれているかなと思います。 

SAL W杯が近づいているなかで、これから上がっていくところかもしれませんが、どんな心境ですか?
星龍太 まだ(W杯に)行くメンバーが確定しているわけではないですし、みんなが、いつ自分出てもいいという準備をしています。僕は、そこまで特別な舞台に立つというほどの心境ではなくて、今やっていることがW杯のメンバー入りや試合につながると思っているので、まだそこまで気持ちがすごく浮ついているとか、1回戦のことを考えているということはなくて、1歩1歩、代表のスタンスを踏みしめている感じです。まだこれからですね。 

SAL 星翔太選手と共にメンバーに入れば、兄弟でのW杯出場となります。そこにどんな想いがありますか? また、ご家族からはどのような反応がありますか?
星龍太 自分自身では、兄弟でのW杯を小さい頃から夢見ていました。本当はサッカーでの夢でしたが、こうしてフットサルで日本を背負っていくことも、本当に夢に描いていたことなので、それが実現することはすごくうれしいです。家族、親は特に喜んでくれていますね。僕の奥さんは別に「なるようにしかならないし頑張れ」という感じです。それでも他の選手とは少し違う思いを抱えているところはあると思います。やっぱり兄弟で一緒に日本を背負って戦えることは本当に特別なことだと思います。 

Fリーグ 今、兄弟でという話がありました。25日の最初の練習では、兄の翔太選手と話しながら準備をしていましたが、そういう時はどんな話をしていますか?
星龍太 覚えていないですね(笑)。なんですかね。プレーの話だったんですかね。午前中のセッションの前には毎回ビデオミーティングがあるので、多分、それについてのことだとは思いますが、ちょっと覚えていないですね(笑)。たわいもない話をすることもあれば、プレーの詳細を話していることもあります。 

Fリーグ 翔太選手は代表歴が長いですが、彼から得ていること、学んでいることはありますか?
星龍太 常に気を使ってもらっています。特に僕が代表にコンスタントに代表に呼ばれ始めたのは2年前くらいですが、その頃からはより代表への意識、コンセプト、もちろん戦術の部分も含めて、他の選手よりは気にかけてもらっています。それ以外にも兄貴には、代表だから、チームだからといって、意識の違いはありません。なので、プレーだったり、オフも含めてのプロのスタンスをいつも見ていますし、それは感じています。 

JSPORTS 初戦のアンゴラ戦も重要ですが、ほとんど同じメンバーで過ごしているなかで、多くの選手がスペイン、パラグアイとも戦っています。スペインやパラグアイとの試合に向けて、選手間で話しはしていますか?
星龍太 スペインの特性であったり、パラグアイの特性であったりの細かい話はまだしていません。事前にスペイン・ポルトガル遠征で試合ができるので、心の準備はしています。(W杯の)優勝するまで7試合あるなかで、親善試合も7試合できます。そこまで決勝まで勝ち進むつもりで意識づけする話はしています。 

JSPORTS 特にパラグアイとの試合は国内で代表も試合を行った最後の対戦相手です。星龍太選手もかなり試合に出場して一定の手応えがあると思いますが、パラグアイと3戦目で対戦する組み合わせについて、良い試合順だと感じていますか?
星龍太 僕自身はW杯ではないですが、カップ戦などをアジアの舞台でも戦っています。アジアでも戦っていますし、何においても初戦が大事です。そのあとに2戦目、3戦目というのは、体のコンディションを含めて、気持ちの戦いだったりになってきます。どのチームが1戦目に来ても、どのチームが2戦目、3戦目に来ても同じスタンスで戦うので、そこに対して良かったとか、こっちのほうが良かったというスタンスは特になかったです。 

JSPORTS まだ国内合宿、海外遠征もあり、最終メンバーも決まっていませんが、この1カ月半をどう過ごしていきたい?
星龍太 メンバーに入るにしろ、落ちるにしろ、同じ気持ちで戦っています。ここからはより本戦に向けて、W杯に向けて、僕たちのなかの競争だけではなく、国と国の競争になります。より家族感というか、チームで一体感を持って取り組むことで、より日本の強化にもつながると思うので、そこに注視してやっていきたいと思います。 

SAL 所属の名古屋ではキャプテンであり、まとめ役ですが、代表チームでは、どんな役割を担っていて、名古屋との違いはありますか?
星龍太 日本代表のメンバーは、年齢層はいろいろありますが、みんなリーダー感を持っていて、プレーも、オフの期間も、積極的にコミュニケーションを取ってやっています。僕が名古屋でキャプテンをやっていますが、代表でも同じスタンスというわけではなく、周りの雰囲気を見て茶化したり、いじられ役になったり、うまくコミュニケーションをとって、良い雰囲気づくりをできるように心がけています。 

SAL 合宿の期間は夜も時間があると思いますが、オリンピックを見ていますか?
星龍太 そうですね。オリンピックは日本開催ですし、サッカーを中心に見ています。メダル獲得の情報も入っていますし、そういったところで『僕たちも頑張らないとな』と、日本を背負っていますし、同じアスリートとして良い結果を出すことが、各競技の次にもつながると思うので、そこはすごく良い刺激を受けながら応援させていただいています。

SAL フットサルもオリンピック競技だったら良かったなと思うこともありませんか?
星龍太 もちろん、それは感じますけれど、今あるものを持って取り組むということなので。まずは僕たちが頑張ることで、もしかしたら次に変わっていく可能性はあるかなと思っています。

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