[2021.6.20 F1第3節 名古屋 5-0 湘南 ウィングアリーナ刈谷]
Fリーグ・ディビジョン1は20日に3試合を行い、ウィングアリーナ刈谷ではともに2連勝の名古屋オーシャンズと湘南ベルマーレが対戦した。昨シーズン、優勝した名古屋だったが、湘南には1分け1敗と未勝利に終わっていた。今節最多472票を集めて注目度の高さを感じさせた勝敗予想では、名古屋の勝利が53.4%、湘南勝利が38.1%、そして引き分けが8.5%となっている。
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— FutsalX (@futsalx) June 15, 2021
勝敗予想❗
F1第3節
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📆 6月20日(日)
👟⚽️15:30
🆚 #名古屋オーシャンズ vs #湘南ベルマーレ
🏟 #ウィングアリーナ刈谷
難しい試合を競り勝ち開幕2連勝の名古屋の今季ホーム開幕戦。湘南も2連勝で、現在両チームは2位で並ぶ。昨季は湘南が1勝1分、今季はどうなる?
投票は18日12時まで‼
ホームの名古屋は開幕戦から3試合連続で先発が同じメンバーに。GKは関口優志、FP星龍太、FPペピータ、FPスパウット、FP八木聖人のセットで試合をスタートした。気がかりなのは、日本代表のキャプテンでもあるFP吉川智貴がベンチ外となったこと。一方の湘南は、GKフィウーザ、FPロドリゴ、FP林田フェリペ良孝、FP牧野謙心、FP本田真琉虎洲が先発に入っている。
立ち上がりから湘南は、名古屋の選手たちに厳しくチェックをしていく。ペピータとスパウットの外国籍コンビの連携から最初のシュートを放った名古屋は、その後も押し気味に試合を進める。名古屋は八木が積極的に仕掛けていき、前半2分で2度のファウルを受け、湘南のチームファウルは早くも3を数えた。
前半3分、ペピータの縦パスをDFがカット。こぼれ球を拾ったFP星龍太がボールを運び、スパウットにラストパス。スパウットが確実にボールをゴールに押し込み、名古屋が先制した。
追う展開となった湘南だが、前半5分にFP高溝黎磨が中央突破してシュートを放ったが、ボールは左に逸れていった。ここから湘南がボールを保持するが、同6分に低い位置でのパスが緩くなると、FP水谷颯真に1タッチでシュートを狙われるなど、名古屋の集中した守備に圧力もかけられる。
前半7分にもFP西谷良介の右サイドの高い位置に入り込み、長いマイナスのパスでスパウットのシュートを引き出す。しかし、スパウットのシュートは左に外れていった。そして同8分には、キックインを受けたアルトゥールがボールを運び、シュートを放つ。これがゴールに決まり、2-0とリードを広げた。
湘南は前半9分にタイムアウトを取るが、名古屋の勢いを止めきれない。八木が高溝に倒されると、高溝にイエローカードが出る。名古屋のフエンテス監督は湘南の壁の作り方を確認してから、タイムアウトを取る。しかしプレー再開後、ペピータのシュートは枠を捉えられなかった。
なかなかリズムを作れない湘南だが、前半11分にはキックインからチャンスを作り、ロドリゴがシュートを放ったが、右に外れた。同15分には高溝が右サイドを突破してゴール前にボールを入れたが、FP薮内涼也にはわずかに合わず、シュートにいけなかった。
名古屋は右サイドで西谷が縦パスを入れて、ペピータにパス。西谷はそのまま縦に入り、相手のブロックをしてペピータにシュートコースを作る。このチャンスを逃さずに左足を振りぬいたペピータが3点目を奪った。
一気に畳みかける名古屋は、なかなか守備機会のない関口が、相手の攻撃をキャッチで食い止めて、すぐにカウンターの起点となる。関口のロングパスを受けたペピータは、ループシュートでゴールを狙ったが、フィウーザがボールを体に当てて枠を外れた。
前半17分にも高溝が右サイドからチャンスを作り、GK関口を引き出してラストパス。ロドリゴのシュートチャンスを作ったが、ゴール右にそれていった。同18分にも湘南は、名古屋の攻撃を食い止めてカウンターを仕掛け、最後は林田が攻め込んだがGK関口が止めた。このまま前半は3-0と名古屋がリードして終了した。
後半2分、アルトゥールがピヴォのように前線でボールを受けて、反転してシュートを放ったが、GKフィウーザが足で守った。後半の立ち上がりは、両チームのGKが好守で試合を引き締めていった。
後半7分には名古屋が八木と西谷の連携でシュートチャンスを作ったが、ここもGKフィウーザがストップした。シュートまで行けない湘南は、GKフィウーザも攻撃参加を見せたが、ゴールを奪えなかった。
名古屋は後半10分にアルトゥールの落としから、ペピータがゴールを狙ったが、こちらも枠に飛ばせなかった。同11分には西谷と八木が再びカウンターを仕掛けたが、西谷のシュートは左に外れた。同12分には、八木がDFをはがしながらボールを運び、チャンスを広げた。
8分5秒を残し、湘南はパワープレーを開始。後半13分には、FP平田ネトアントニオマサノリが、高溝に倒される。高溝はこの試合2度目の警告を受けて退場となった。数的優位になった名古屋は、後半14分にペピータが牧野からボールを奪ってラストパス。水谷が強烈なシュートを決めて4-0と勝利を決定的にした。
残り4分となったところで、名古屋は平田と西谷でカウンターを仕掛けたが、戻ってきたFP靏谷春人が食い止めた。プレスを仕掛けて素早くボールを回収しようとする湘南に対し、名古屋はGK関口もボール回しに加わり、プレスを回避していく。後半18分には左サイドで安藤がDFを抜き、中央の平田へ。平田が右に展開すると、最後はペピータが決めて5-0とした。
湘南も最後まで1点を目指したものの、名古屋の守備を崩せずに試合終了。連勝対決を制した名古屋が、開幕3連勝として首位に立った。
勝利した名古屋は、アウェイでFP森岡薫の加入した立川・府中アスレティックと対戦する。敗れた湘南は、フウガドールすみだをホームに迎える。
FutsalX選出 Man Of the Match
FP ペピータ(名古屋オーシャンズ)
先制点のアシストに始まり、2ゴールも記録。日本代表の八木聖人、西谷良介も良いプレーを見せていたが、良いプレーをしながらしっかりゴールに絡むという点では、ペピータが別格の存在感を示した。広い守備範囲で無失点に貢献し、攻撃のビルドアップでもミスがほぼなかったGK関口優志もしっかり試合に出続けている理由を示した。