【F1】毛利元亮の技ありゴールをイゴール中心に守り抜いた町田が横浜にウノゼロ勝利

【F1】毛利元亮の技ありゴールをイゴール中心に守り抜いた町田が横浜にウノゼロ勝利

[2021.6.19 F1第3節 町田 1-0 横浜 町田市立総合体育館]

 Fリーグ・ディビジョン1は19日、第3節の3試合を行い、町田市立総合体育館ではペスカドーラ町田とY.S.C.C.横浜が対戦した。試合前のTwitter勝敗予想では346票を集め、町田の勝利が69.9%、横浜の勝利が26%、引き分けが4%という結果になっていた。

 前節、北海道に大量失点を喫して敗れた町田の先発は、GKピレス・イゴール、FP伊藤圭汰、FP中村充、FP福田亮、FP本石猛裕の5人。対する横浜の先発は、GK後村祐樹、FP小野寺那央、FP安井嶺芽、FP堤優太、FP菅原健太となっている。

 若い選手の多い両チームの対戦で、最初にチャンスを作ったのは横浜だった。前半1分、堤が浮き球で前線に入れたボールを相手がカット。これを拾った菅原がドリブルを仕掛けたが、ボールがこぼれる。安井がこのボールを拾ってシュートを放ったが、伊藤にブロックされた。

 前半2分、町田は本石が相手との競り合いのなかで頭を打ち、ピッチ外に倒れる。ここでU-20日本代表FP毛利元亮が入ると、フリーキックを受けた毛利は相手のマークをかわしつつ、左足でシュートを決めて先制ゴールをもたらした。

 先制した町田は、その後もボールを保持しながら、追加点を目指していく。なかなか攻められない横浜は、同5分にセットプレーから堤にシュートを打たせて、流れを変えようとする。

 前半6分に町田は、FP高橋裕大が堤からボールを奪ってカウンターを仕掛ける。シュートはGK後村にブロックされて、こぼれ球をFP倉科亮佑がボレーで狙ったが、追加点は挙げられなかった。横浜は同9分に相手のミスからFP荒川勇気がパスをカットし、ゴールを狙ったがシュートは枠の上へ外れた。同12分にもキックインからFP笠篤史がゴールを狙ったが、GKイゴールに阻まれた。

 ピヴォにボールが入らない横浜に対し、町田が押し気味に試合を進めていく。前半16分には右サイドからグラウンダーのサイドチェンジを受けた高橋がゴールを狙ったが、シュートを枠に飛ばせなかった。

 前半18分にも町田は左サイドでFP中村充が抜け出し、シュートを放ったがクロスバーに嫌われて得点はできない。前半残り28秒、町田は高い位置で相手のパスを読んだ倉科がパスをカットし、シュートを放つ。これはGK後村が顔面でストップし、前半は1-0と町田がリードで終了した。

 前半は3セットで回しながらも、横浜はほとんどプレスがかからずに3セットで戦うメリットを出せなかった。後半、最初のチャンスは3分、甲斐がドリブルで仕掛け、FP高橋響に倒されてFKを得る。このFKを伊藤が流し、甲斐が狙ったが、GK後村が触ったボールは右ポストを叩いた。

 後半、町田は守備のスタートをハーフからにすると、横浜は攻め手を見いだせない。後半8分には、伊藤がフィクソとGKの間にボールを落とすと、そこで本石がボールを受けようとしたが、GK後村が防ぐ。そのあとにも町田は、FP金山友紀を入れて、フィクソとGKの間を狙ったが、GK後村が思い切りよい守備を見せてピンチを防いだ。

 後半10分、横浜は町田の守備が少し前がかりになった裏を取り、堤がドリブルで仕掛ける。左に流れながらDFをかわしてシュートを放ったが、GKイゴールがブロックした。そのあとのセットプレーで横浜のシュートが枠外に飛ぶと、GKイゴールがすぐに切り替えて最前線にスロー。毛利がヘディングでゴールを狙ったが、得点はできなかった。

 後半10分、横浜はFKを得るとタイムアウトを取り、プレーを確認。高橋のパスから堤がゴールを狙ったが、イゴールが食い止めた。追加点の欲しい町田は、同13分に左サイドから高橋がカットインしてシュートを放ったが、GK後村に止められた。

 横浜は町田のファウルを誘発して、立て続けにセットプレーを獲得。チャンスを作るが、GKイゴールを中心に守る町田のゴールを割ることができない。後半14分には高橋のシュートが壁の間を抜けるが、GKイゴールが反応してストップした。その直後にも堤がエリア内で倒されたが、ファウルは認められずにプレーは続行された。

 シンプルにピヴォにロングボールを入れる町田は、毛利、本石がボールを受けて基準点となり、攻撃を組み立てる。後半17分には本石が落としたボールをキープした高橋から再び本石がパスを受けてゴールを狙ったが、シュートは枠に飛ばせなかった。

 町田は後半17分に、FP樋口未樹也を倒した甲斐にイエローカードが出る。横浜で好セーブを見せていたGK後村だったが、フィードのミスが目立ち、相手にボールを渡してしまう。

 後半19分には、町田のファウルが5つを数える。ここから横浜は堤をフライングGKにして、パワープレーを開始する。後半残り41秒、横浜は右サイドの深い位置でFP宿本諒太が逆サイドに折り返す。しかし、笠の反応が遅れて得点はできなかった。

 結局、このまま1-0で町田が勝利し、今シーズンのホーム初勝利を挙げている。勝利した町田は次節アウェイでバサジィ大分と対戦する。一方の横浜はアウェイでバルドラール浦安と対戦する。

 

FutsalX 選定 Man Of the Match
GK ピレス・イゴール(ペスカドーラ町田)
 後半10分過ぎまでは見せ場がなかったが、そこから横浜がセットプレーを中心にチャンスを作り出した。何本か決定的なシュートを止めて、無失点の要因となった。前節、大量失点したFPに不安が残っていたなかで、チームの自信を回復させる大きな勝利の要因になる。この試合、唯一のゴールを決めた毛利は最前線でボールを収める動きや、追加点を狙う姿勢でも脅威になった。

 

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