【F1】新加入の堤優太が2ゴールの横浜が、敵地で昨季2位の大分と引き分ける!

【F1】新加入の堤優太が2ゴールの横浜が、敵地で昨季2位の大分と引き分ける!

[2021.6.6 F1第1節 大分 2-2 横浜 サイクルショップコダマ大洲アリーナ]

 Fリーグ・ディビジョン1は6日に第1節の2日目を迎え、昨季2位のバサジィ大分と昨季11位のY.S.C.C.横浜が対戦した。FutsalXがツイッターで行った試合前勝敗予想では、大分が77.4%、横浜が22.6%という結果だったが、横浜が先手を取る試合となった。

 大分の先発はGK矢澤大夢、FP野口茅斗、新キャプテンのFP吉田圭吾、FPパカット、FP芝野創太。対する横浜は、GK田淵広史、FP高橋響、FP宿本諒太、FP荒川勇気、FP小林拓夢の5人となっている。

 両チームともにピヴォを置く3-1の布陣をベースに戦う。横浜は2分に桐蔭横浜大時代からのチームメートだったFP菅原健太の落としからFP堤優太が強烈なシュートを放つが、GK矢澤が枠外に弾いた。同4分にも横浜は、キックインからチャンスを作り、ゴール前で菅原がコースを変えたが、GK矢澤が反応している。

 大分もボールを保持するものの、横浜もマンマークでしっかりと対応してなかなかシュートチャンスを作れない。それでもFP小門勇太、FP森村孝志がピッチに入ると、個の力でシュートに持ち込む場面が見られた。しかし、時間の経過と共に横浜はピヴォの選手へのパスコースをしっかり消して、大分に攻撃のリズムを作らせなかった。

 大分は野口が自陣からボールをピヴォの芝野に当てて左サイドを駆け上がって、リターンパスを受ける。そこからシュートを放ったが、GK田淵が好セーブを見せてゴールを許さなかった。同18分にはCKからFP仁部屋和弘がゴールを狙ったが、シュートは右サイドネットに外れている。さらに前半残り15秒でも、仁部屋がCKからゴールを狙ったが、ボレーシュートは枠を外れていき、前半は両チームとも得点なしに終わった。

 後半の立ち上がりも、大分が攻め込む時間が続く。ピヴォへのマークが厳しいこともあり、サイドで1対1を仕掛けるシーンが増えた。大分は守備でも横浜のピヴォへのマークが厳しくなり、横浜が攻撃に出られない時間が長くなった。

 しかし、先に試合を動かしたのは横浜だった。右サイドで仕掛けた堤が右足でシュートを放つと、これが決まって横浜がリードを奪った。しかし、大分も1分が立たないうちに相手陣内でセットプレーを得ると、ゴール前でフリーになったFP瀧澤太将が小門からのパスを受けてゴールを決めた。小門を基準点に大分は攻め、リズムを作り出す。同6分には左サイドから仁部屋がドリブルを仕掛けたが、シュートは右に外れていった。

 その後も大分は、森村が右サイドから得意のカットインシュートを放つなど、チャンスを作る。後半9分には自陣からピヴォの芝野にボールを当て、収めた芝野がゴールを狙ったがボレーはミートできずに枠を外れていった。

 横浜も後半10分にはFP荒川勇気がドリブルでボールを運びシュートに持ち込んだが、ボールは大きく枠を外れている。横浜は右サイドのFP黒田智暉が存在感を示し、縦への仕掛け、逆サイドへのロングパス、シュートなどでチャンスを作り、少しずつ流れをつかんでいく。

 攻勢の横浜だったが、後半15分には底辺で堤がボールを奪われ、吉田にシュートまで持ち込まれる。しかし、GK田淵が好守でゴールを守り、勝ち越し点は許さなかった。攻め込まれた横浜だが、ここでチャンスをつかむ。相手のCKを防ぐと、堤がボールを奪って独走。GK矢澤の鼻先で右足のループシュートを放つと、これがゴールに決まり、再びリードした。

 リードした横浜は、大分に押し込まれる場面も増えるが、ゴール前に人数をかけて大分の攻撃を跳ね返す。大分はアイソレーションを使った攻撃を仕掛けるが、左サイドから仁部屋が放ったシュートはGK田淵に防がれ、瀧澤のシュートもクロスバーに嫌われて得点できない。

 難しい展開になった大分だが、マークを連れて右サイドに流れてボールを受けた森村が、左サイドに流れていく。吉田のブロックを使ってフリーになると左足を一閃。強烈なシュートが横浜ゴールに決まり、大分が同点に追いついた。

 この試合、一度も勝ち越せていない大分は、さらなるゴールを目指して攻め込むが、横浜の守備を崩しきれない。最後まで田淵を中心に守った横浜が、アウェイでの開幕戦で昨季の2位を相手に勝ち点1を持ち帰っている。

 

FutsalX選定MVP GK田淵広史(横浜)

 利き足ではない右足で2得点を挙げた堤優太と迷うところ。それでも決定的なピンチを4、5本止めて、ビルドアップにも加わって攻撃面でも貢献していた新守護神の田淵をMVPに推す。昨季2-4、1-4と連敗を喫した大分と敵地で引き分けた価値は大きい。大分ではゴールを挙げた2人や先発起用された野口、GK矢澤が随所に好プレーを見せていた。

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