【F1】新井裕生が今季初ハットも…パワープレー返しで2点を加えた町田が東京ダービー制す

【F1】新井裕生が今季初ハットも…パワープレー返しで2点を加えた町田が東京ダービー制す

[2021.6.5 F1第1節 立川・府中 3-5 町田 立川立飛]

 Fリーグ・ディビジョン1は5日に2021-22シーズンの開幕を迎え、立川立飛アリーナでは、立川・府中アスレティックFCとペスカドーラ町田の東京ダービーが行われた。FutsalXがツイッターで行った勝敗予想では、493票を集め、立川・府中の勝利が40%、町田の勝利が60%の予想を集めた。

 ホームの立川・府中の先発は、GK山田正剛、FP上村充哉、FP金澤空、FPジョー、FP酒井遼太郎の5人。一方、昨季3位で終えたアウェイの町田は、GKピレス・イゴール、FP伊藤圭汰、FP中村充、FPクレパウジ・ヴィニシウス、FP福田亮で試合に臨んだ。

 試合はいきなり動く。町田は開始1分、自陣でボールを奪うと、一気にカウンターに転じる。自陣から仕掛け、ピッチの中央から仕掛けた中村がシュートを決めて、試合を動かした。先制した町田は、その後も前からのプレッシングで立川・府中に簡単にプレーさせずに、良い流れで試合を進める。

 ボールは保持しながらも、なかなか町田を崩せなかった立川・府中だが、前半9分にはFP皆本晃からのパスを受けたFP内田隼太が縦にボールを入れる。これを受けたFP新井裕生がヴィニシウスを背負って反転シュートを決め、試合を振り出しに戻した。

 ここで流れをつかみたい立川・府中だったが、プレスを掛けられた内田がボールをロスト。ボールを奪った町田のFP倉科亮佑が左足でゴール右に低い弾道のシュートを決めて、町田が再びリードした。この後も町田は、FP本石猛裕のシュートや毛利のポストプレーからヴィニシウスがシュートを放つなど、リードを広げるチャンスはあったが得点できなかった。

 再び追い上げる展開となった立川・府中は前半14分、中盤でボールを競った際にFP完山徹一が負傷し、担架でピッチ外に運ばれた。両チームとも前半終了まで攻め込み続ける。前半19分には、再び内田からパスを受けた新井が反転からシュートを放ったが、GKイゴールが触ったボールはクロスバーを叩き、追いつくことはできなかった。

 町田は後半7分、縦パスが入ったところを伊藤がカット。そのままボールを運び、右足でゴール左下を射抜いてリードを2点に広げた。

 立川・府中は後半9分に左サイドで内田が仕掛けチャンスメーク。ピヴォの位置で皆本がシュートを放ったが、シュートを枠に飛ばせなかった。その直後にも立川・府中は内田がミドルシュートを放ち、町田のゴールに迫った。

 町田も後半12分、中村のピヴォ当てのパスを受けたヴィニシウスが1タッチで反転してシュートを放ったが、GK山田に防がれる。同15分にもボールを奪い、ショートカウンターから波状攻撃を見せた町田だが、最後に毛利が放ったシュートも枠を越え、得点はできなかった。

 立川・府中は後半16分にもセットプレーからジョーのパスをファー詰めで合わせた新井が追加点を記録。さらに皆本をフライングGKにしてパワープレーを開始した。そして17分には新井が右足でシュートを決めてハットトリックを決めて、試合を振り出しに戻した。

 立川・府中はパワープレーを継続し、一気に逆転を狙う。しかし、後半19分、タイムアウトをとった立川・府中がプレーを再開した際、皆本の横パスをFP髙橋裕大がカットして、無人のゴールにシュートを決めた。さらに立川・府中がゴール前に迫った直後、こぼれ球を中村が無人のゴールに左足で蹴り込み、5-3と一気にリードを2点に広げた。

 このまま試合は5-3で町田が勝利。開幕戦を勝利で飾っている。勝利した町田は次節、ホームでFP室田祐希が移籍したエスポラーダ北海道と対戦。敗れた立川・府中は同じく開幕戦で敗れたバルドラール浦安と対戦する。

 

FutsalX選定MVP FP中村充(町田)

自陣からボールを運んだロングカウンターでの先制点、自陣から左足で放った絶妙なパワープレー返しは、いずれも見事なゴール。流れのなかでも良いプレッシングを見せた。引き分け以上の結果になっていれば、大黒柱といえたピヴォのベテランが引退したシーズンで、開幕戦からハットトリックの大活躍を見せた新井裕生(立川・府中)もMVP級の働きだった。

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