【F2】昨シーズンF2全勝優勝&選手権王者のしながわ、開幕戦でいきなり広島に敗れる

【F2】昨シーズンF2全勝優勝&選手権王者のしながわ、開幕戦でいきなり広島に敗れる

■昨季全勝優勝のしながわを相手に、FP三島光太郎が決めたパワープレー返しが決勝点に

[2021.5.23 F2第1節 しながわ 1-2 広島 松任]

 Fリーグ・ディビジョン2(F2)は23日、第1節の2試合を行い、松任総合運動公園体育館の第1試合では昨シーズンF2全勝優勝のしながわシティと昨シーズン3位の広島エフ・ドゥとが対戦した。試合はアウェイの広島が2-1で勝利。しながわにとっては、2シーズンぶりの公式戦の敗戦、新体制になってからは、F2で初黒星となっている。

 連覇を目指すしながわの先発は、前日まで日本代表候補合宿に参加していたGK岩永汰紀、FPサカイ・ダニエル・ユウジ、FP白方秀和、FP菅谷知寿、FP野村啓介の5人。対する広島は、GK尾関潤、FP新後司、FP冨廣洋平、FP仁井貴仁、FP三島光太郎が先発した。

 しながわが優勢に試合を進めるかと思われたが、先手を取ったのは広島。前半3分、左サイドで仁井が縦に仕掛けて、新後に縦パスを入れる。ゴール前に走り込んだ仁井に守備がひきつけられると、ボールを前に運んだ新後はシュートを放つ。これがGK岩永の股を抜けてゴールに決まり、広島が1点を先制した。

 出鼻をくじかれる形になったしながわだが、その影響を見せることなくゲームに入り直す。しかし、左サイドを突破したFP熊谷利紀のシュートが左サイドネットに外れ、白方のシュートがGK尾関に阻まれるなど、チャンスで決めきることができない。それでもハイプレスで試合の主導権を握り続けたしながわは、前半11分にFP中村友亮のキックインを受けたFP丹羽脩人がゴールを決め、1-1に追いついた。

 これで勢いづいたしながわは、その直後の攻撃でも熊谷がエリア内にボールを運び、GK尾関と接触して倒されたが、ファウルは認められず。その後も、ほとんど接触がない場面でホイッスルが吹かれ、選手が倒れる接触があった時にはプレーが続行されるジャッジの基準に、両チームの選手が戸惑う場面が目についた。

 広島の守備をこじ開けられないしながわは、今季からF2の外国籍枠がF1と同じになり、登録が可能となったFPボラを投入する。しかし、ボラもシュートは打たせてもらえず。前半は1-1で終了した。

 後半の立ち上がり、最初にビッグチャンスをつくったのは広島だった。右サイドでフリーになった冨廣がGK岩永と1対1のチャンスを得たが、シュートはブロックされる。その後はしながわが攻め込む展開となったが、GK尾関の好守もあって得点はできない。

 その後も、左サイドで反転を見せた野村のシュートが右ポストを叩き、新加入のピヴォのFP藤川侑哉がシュートを放つなど、しながわは広島ゴールに迫っていった。相手の攻撃を止めたところから、ロングカウンターを狙った広島は、GK尾関のスローから冨廣がフィクソを背負いながら放ったシュートが枠の上へ外れる。

 攻め込むしながわに対し、気迫溢れる守備を見せる広島は、カウンターからFP津田卓がGKと1対1になる決定機をつくったが、シュートは右に外れて得点できなかった。試合終盤にしながわは、野村をフライングGKにしてパワープレーを仕掛ける。しかし、シュートチャンスをつくったものの得点することはできず。後半残り34秒、逆にFP三島光太郎にパワープレー返しを決められた。結局、このゴールが決勝点となり、広島が昨シーズン、全勝優勝を飾ったしながわから、開幕戦で勝利をもぎとっている。

 敗れたしながわは次節・アウェイでヴィンセドール白山と対戦。勝利した広島はホームでポルセイド浜田と対戦する。

■得点経過

02:16 広島 新後司 0-1

08:01 しながわ 丹羽脩人 1-1

39:26 広島 三島光太郎 2-1

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