神戸の下部組織出身のFP小西雄大が2ゴールを記録
[2021.5.23 F2第1節 白山 3-4 神戸 松任]
Fリーグ・ディビジョン2(F2)は23日、第1節の2試合を行い、松任総合運動公園体育館ではヴィンセドール白山とデウソン神戸が対戦した。試合はシーソーゲームとなったが、昨季F2準優勝の神戸が4-3で逆転し、開幕戦を白星で飾っている。
2020-21シーズンを5位で終えた白山の先発は、ベテランGK冨田祐耶、FP寺島拓海、FP中嶋亮人、FP三上優貴、FP永田周也の5人。対する神戸のスターティングファイブは、GK馬場翔太郎、FP赤城大星、FP武石高弘、FP今道拓也、FP山野瞭となっている。
立ち上がりは、守備のスタートラインをハーフウェーラインに設定した白山に対し、神戸がボールを握って攻め込む。しかし、先制したのはホームの白山だった。前半8分にキックインを受けたFP中嶋亮人がDFを背負いながらシュートを放つ。GK馬場も手に当てたが、はじいたボールは高く上がり、ゴールに収まった。
先制を許した神戸も、すぐに反撃を見せる。わずか29秒後、左サイドをFP佐々木淳が突破すると、カバーに来たDFの股下にグラウンダーの折り返しを通し、ファー詰めしたFP小西雄大がゴールを決め、同点に追いついた。
ハイプレスで白山を苦しめた神戸だが、キックインの守備が緩く、1失点目後も危ない場面が見られた。そしてファウルカウントが5つになった前半17分、再びキックインから失点する。FP広瀬和英がゴール前に入れたボールをFP義浦靖貴がヘディングシュート。これが決まって、再び白山がリードした。その2分後にも、白山は第2PKを獲得すると、FP三上優貴がゴールを決めて、3-1とリードを2点に広げて前半を折り返した。
後半の立ち上がりは2点を追いかける神戸が攻め込む展開となる。しかし、点を挙げられずに徐々に流れが白山に移りかけた時、白山がゴールクリアランスからのビルドアップでミスが出る。ショートカウンターのチャンスを得た神戸は、山野がファー詰めをきっちり決めて1点差に詰め寄った。
ここから両チームがチャンスを作り合う展開になると、白山は敵陣でもプレスをかけるようになる。しかし後半14分にプレスがはがされてしまう。神戸は右サイドでFP佐川裕也がFP世古一歩を振り切り、ゴール前に速いボールを入れる。これをFP湯浅拓斗が胸で押し込み、神戸が試合を振り出しに戻した。
追いつかれた白山は、後半17分にFP今道拓也が仕掛けてチャンスをつくるが、フィニッシュを決めきれない。直後、同じ形で仕掛けた今道から小西がボールを奪うと、神戸はカウンターを仕掛ける。相手のゴール前で数的優位をつくった神戸は、小西がこの試合2点目のゴールを決めて、ついに逆転した。
白山はタイムアウトを取り、寺島をフライングGKにしてパワープレーを開始。しかし、同点に追いつくことはできずにタイムアップ。後半に3点を奪って逆転した神戸が、勝ち点3を獲得している。
敗れた白山は次節ホームでしながわシティと対戦。神戸はアウェイでアグレミーナ浜松と対戦する。
■得点経過
07:32 白山 中嶋亮人 1-0
08:01 神戸 小西雄大 1-1
16:59 白山 義浦靖貴 2-1
18:45 白山 三上優貴(第2PK) 3-1
26:54 神戸 山野瞭 3-2
33:38 神戸 湯浅拓斗 3-3
36:43 神戸 小西雄大 3-4