【日本代表】24歳レフティFP水谷颯真の理想は、西谷と吉川のハイブリッド? 「それができたら…」

【日本代表】24歳レフティFP水谷颯真の理想は、西谷と吉川のハイブリッド? 「それができたら…」

 フットサル日本代表は20日より、静岡県浜松市で4日間のトレーニングキャンプを行っている。合宿3日目となる22日には、合宿に参加した4選手が取材に応じた。

 二人目は、昨年8月、初めてフットサル日本代表に選出された名古屋オーシャンズのFP水谷颯真(名古屋オーシャンズ)。水谷は希少な左利きの選手として大きな期待を寄せられてきた。これまでも日本代表では、左利きの選手の少なさが指摘されることが多かったが、今回の合宿には水谷以外にも、FP田村友貴、FP新井裕生、FP中田秀人、FP甲斐稜人、さらに追加招集されたFP上村充哉と多数の左利きが選出されている。

 フエンテス監督が率いる王者・名古屋でも昨シーズン、存在感を高めた24歳は、そのなかでどのように違いを見せようとしているのか。

FutsalX 今回は初招集の選手が非常に多くなっていますが、ここまで4回のセッションを終えての感想を聞かせてください。
水谷 初めて(代表に)呼ばれた選手がたくさんいるなかで、なかなかうまくいかないシーンもたくさんありました。それでも練習中の雰囲気もすごく良いですし、みんなでコミュニケーションを取りながら、どんどん日に日に良くなっているかなという感じがします。

FutsalX 最近は招集されない時期もありましたが、今回の招集メンバーのなかでは経験がある選手になります。そうしたなかで、たとえば初招集の選手に何か自分から伝えているなど、代表チーム内での変化を感じますか?
水谷 そうですね。僕も去年から代表に呼ばれるようになって、分かる部分もあります。(初招集の選手に)分からないことを聞かれたら、言うくらいですけど……、でも、僕はほとんど聞かれることがなかったなと、今、思ったので(笑)。

FutsalX 聞いてくれたら、しっかり教えるよと(笑)。
水谷 そうですね(笑)。分からなければ聞いてくれれば、僕も伝えます。僕はあまりそんなに聞かれることはなかったのですが、プレー中に「どうしたらいいですか?」「こうした方がいいですか?」と聞かれることはあるので、それについてはコメントというか、アドバイスを少しさせてもらいました。

FutsalX 今後、代表チームに定着するためには、アピールをすることも必要になります。自分を出すという部分ではどうでしょう。
水谷 最初はチームに合わせてしまうというか、そういうところが出てしまっていたのですが、ようやく自分らしさが出てきたなと感じています。もう少し早く出せたらよかったのですが……少しずつやっと出せてきたと思います。

FutsalX 今回の若手中心のメンバーは、来年3月に延期されたアジアインドアゲームズで中心になる世代だと思います。こうした状況で大会の開催が不透明ですが、そこに向けてはいかがでしょうか。
水谷 今はまだ、正直、そこまで考えていません。日本代表の中核を担う選手にどう入っていけるかを考えているので、特に同い年で3月のインドアゲームズに向けてというところは考えていません。

FutsalX 今回、年下のU-20日本代表で活動していた選手たちも入ってきましたが、彼らと一緒にプレーしてみてどんな印象を受けましたか?
水谷 U-20の子たちは、スピードがすごくて、みんな若いのでスタミナがあって、走ることもできるので。個人技もすごく高いですし、すごく楽しみな選手たちだなと思います。

FutsalX 今回のメンバーでは、甲斐稜人選手や新井裕生選手らが左利きです。以前の合宿でもセットプレーのキッカーを務めており、今回もそのあたりを任されているアドバンテージはあるかなと思いますが、同じ左利きとしてどのように違いを出そうと考えていますか?
水谷 そうですね。今回は左利きの選手がたくさんいるので、そういうところのセットプレーだったりというのは……普段、僕はセットプレーなどでキッカーをやらないのですが、そういうところを任されて、(キッカーを)やったりしています。左利きでも、ピヴォだったり、アラだったり、フィクソだったり、ポジションが違いますし、アラでもまたスピードがあるタイプであったり、甲斐選手のように個人技が高い選手がいるので、そういうところで、また自分の良さ、違いを少し見せれればなと思います。

SAL 代表活動もありますが、Fリーグも間もなく開幕します。名古屋オーシャンズでどうやって、より中軸になっていくか。新シーズンに向けた意気込みを聞かせてください。
水谷 名古屋オーシャンズは優勝、勝ち続けないといけないチームになります。まずは名古屋で活躍することが代表にもつながってくると思っているので、まずは名古屋で試合に出ることを考えています。

SAL 昨シーズンは20試合近く(22試合)出て、これまで以上にゴールも取っていました。チームのなかの立ち位置も上がったと思いますが、どういうところをクリアーして、監督やチームメートの信頼を感じ取らないといけないと思っていますか?
水谷 チームの動き方があるのですが、それにプラスして、今、代表の中核でやっている吉川(智貴)選手や西谷(良介)選手は、(チームが求める)フットサルの動きプラス自分の良さをすごく出しています。パスを出すのもそうですし、パスを出すと見せかけて、アラで1対1の勝負を仕掛けたり、「そこが見えているのか」というパスを出したり、裏へのパスの質がすごく高いので、そういうところを今、名古屋で目指しています。もっと質を高めることが今の課題かなと思います。

SAL 結構、パスを意識したりすることが多いのですか?
水谷 西谷選手は、1対1をあまりするタイプではありません。パスを裏に出したりとか。練習中だったら吉川選手はパスも出せるし、パスを出すふりをして1対1を仕掛けるので、両方できるようになりたい。そういう感じがします。

SAL 西谷選手と吉川選手を足して掛け合わせたようなハイブリッドの選手を目指すということですね。
水谷 そうですね……ちょっと、難しいことですけど(笑)。せっかく良い見本が名古屋にいるので、そういうところを少しでも真似できればなと思います。

JFA 西谷選手と吉川選手のハイブリッドは、そうとうすごそうですね(笑)。
水谷 そうですね。それができたら苦労しませんよ(笑)。

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