【親善試合】FPソラーノに翻弄されたFP安藤良平「全部届くかな? というところで届かなかった」「一生忘れられない試合になった」

【親善試合】FPソラーノに翻弄されたFP安藤良平「全部届くかな? というところで届かなかった」「一生忘れられない試合になった」

[12.3 国際親善試合 日本 19 スペイン マドリード]

 スペイン代表の前に、最も力の差を感じさせられたのはFP安藤良平だっただろう。

 名古屋オーシャンズでフィクソを務める安藤が、現在の日本でも有数のフィクソであることは疑いはない。スペインとの第1戦では持ち前の対人能力を見せていたが、第2戦ではFPソラーノに翻弄された。初戦の反省点が、プレーの強度を奪う結果となっていたと振り返る。

「第1戦でファウルがたまっていたじゃないですか? それでファウルコントロールを気にし過ぎたが故に、プレスの距離が遠くなったのかなと。その感覚は試合を通してありました」

 さらに、初戦でソラーノが見せていたプレーから、「右足はない」と踏んでいた時に、いきなり右足で先制点につながるシュートを決められてしまう。

「第1戦でソラーノに右足側に一回も反転されていないんです。絶対に左に来ると思っていて。なおかつあの角度、あの位置だったので、左に来ると思っていたんです。そうしたら右足で撃たれてしまって……。そのシュートだけではなく、他の反転シュートも全部、全部届くかなというところで届かなかったんです」

 フットサル日本代表が、アジアの国々と試合をする時、「フットサルをやってくる相手の方がやりやすい」という言葉が聞かれる。相手が何をしてくるか、予想がしやすいからだ。安藤の話を聞いていると、スペインはまさにアジアと戦っている日本のように、相手が何をしてくるかがわかっており、掌の上で踊らせていたのではないかとさえ、思わされる。

「(スペインには)全部やることが分かられているような感じでしたね。こういうディフェンスをしていたら、ここを狙うよねという予測をしながら、強度高くプレスに来ている感じでした。だから、プレスもなかなかないレベルでしたし。得点シーンのようなシーンを増やすことができていれば、精神的にもダメージを与えられて、相手も落ちてくると思うんです。でも、その回数が少なかったから、行けるなら行った方がいいというマインドに相手はなりやすいと思います。やられていないんで」

 まだ敗戦を消化できていないという安藤の口からは「一生、忘れられない試合になった」「自分が何をやってきたんだ? って思うくらい衝撃でした」といった言葉が、次々と口を突いた。精神的なダメージがあるのは間違いないが、立ち止まっているわけにはいかない。

 代表選手として、批判も受け入れなければいけないと覚悟し「いろいろ言われてもしょうがないです」と、唇をかむ。

 ここから先の活動に向けても、まずは自身が立つFリーグの舞台で、自身が代表にふさわしい選手だと証明し、そのなかで成長を続けて行く他に、できることはないだろう。

 湘南から名古屋へ移籍し、より整った環境で日本屈指のフィクソに成長した安藤が、31歳で得た成長するための材料を、どう生かすのか。

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