【親善試合】意地の1ゴールを決めたFP内村俊太「自分の形をつくれました」

【親善試合】意地の1ゴールを決めたFP内村俊太「自分の形をつくれました」

[12.3 国際親善試合 日本 19 スペイン マドリード]

 湘南ベルマーレのFP内村俊太は、スペイン遠征に追加招集で呼ばれた。リーグで好調を保っていることが、その要因とされるが、そこには湘南がチームで戦い方を大きく変えたことが見逃せない。

 横澤直樹監督(現ボアルース長野)体制時の湘南は、ボールを前方に素早く送り、ビルドアップを省略していた。スペインでは幼少期からとにかく自陣の深い位置でもつなぐフットサルが展開されており、その流れを汲んでいるブルーノ・ガルシア監督も前体制のフットサルをしている時は、好成績を出していたものの湘南の選手をほとんど呼ばなかった。

 湘南は今年8月からスペインフットサル指導資格レベル1を持つ村松裕樹氏をトップチームのコーチに迎え、よりスペインのフットサルのメソッドを強くした。今回の2試合の遠征で、日本代表の唯一のゴールを決めた内村は「湘南には村松さんが来てくれて全部やっていますが、もし僕があの人のやり方でやっていなかったら、システム的にもう少し苦戦していたと思います。だからすごくよかった」と、久しぶりの合流となった代表にスムーズに溶け込めた要因を話している。

 そしてゴールシーンについては、「(アシストした)安藤(良平)とは、ベルマーレでも一緒にプレーしていて、お互いのプレーがわかっているところもありました。俺が(加藤)未渚実のパラで抜けた時に、安藤が間でパスを受けたんです。その時に一回、足元でもらおうかなと思って一瞬、止まったんです。その時に『裏だ』ってなって、自分の形をつくれました」と振り返った。

 今回、スペイン代表は、現在の日本が目指している今後の姿を示してくれたともいえる。苦戦した第2戦でも、内村と数名の選手は、少しプレーを変えることで、なんとかスペインのプレスを逃れようとしていたという。

「基本は足元で受けることが多かったんです。後半は少し良くなりましたが、2試合を通してみんな逃げ気味じゃないけど、ボールをもらったらパスをして、パスをして、後ろにパスをして、ちょっと上がったら、また後ろに出してコースがなくなって……という感じでした。後半に入って、(室田)祐希、八木(聖人)とか、俺とかも、仕掛けだしてからやっぱり変わったと思います」

 すぐにパスを出すのではなく、ドリブルで前に行く姿勢を見せて、プレスに来ようとする相手の背後をつく動きを入れる。そうすることでプレスを軽減することができる感覚を得たという。

 所属クラブの取り組むフットサルという「環境」が変わり、プレーにも変化が出たという内村は、海外という「環境」に身を置く必要性を今回の遠征で強く感じたようだ。このスペインに追いつくために何が必要だと感じたかという問いに対し、こう答えている。

「みんな海外に行かないと無理かなと思いましたね。例えばここでチームに戻って活動しても、環境を含めてあのレベルは、絶対にFリーグでは体験できません。だから、このままでは難しいなと思ってしまっています。いま、僕自身はモチベーションが上がっていますが、チームに戻った時に温度差があるでしょうし、それを考えるとちょっとこのままでは難しいなと。僕たちもトレーニングマッチとして行っていませんし、勝つ気でトレーニングしてやってあれだったので衝撃的でした」

 日本のフットサル関係者に大きな衝撃を与えた一戦。肌でスペインを感じた選手たちは、さらに強い衝撃を受けている。AFCフットサル選手権トルクメニスタン2020、そしてフットサルW杯リトアニア2020が近づくなか、今後、各自がこの経験をどう生かしていくか。

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