【親善試合】スペインに大敗してFP皆本晃が感じたFリーグの功罪「みんな満足してしまっている」

【親善試合】スペインに大敗してFP皆本晃が感じたFリーグの功罪「みんな満足してしまっている」

[12.3 国際親善試合 日本 1-9 スペイン マドリード]

 かつてフットサル日本代表が世界の強豪に挑んだ時、大敗することは珍しくなかった。そんな経験をしてきた選手たちは、海を渡り、海外で経験を積み、その力を日本に還元した。その後、日本にはFリーグが誕生。海外から有力な外国籍選手も来日し、日常的に世界のトップレベルに触れる機会を得ることができた。

 そうした環境がある今だからこそ、今回、日本代表が喫した大敗は重く受け止める必要があるだろう。果たして日本のフットサルは、強くなっているのか。

 今回の結果について、FP皆本晃は「スコアも含めて、個人的には衝撃的な感じではありません。やってくる内容、選手の質を考えると、もしかしたらこういう可能性もあるんだろうなという範囲内ではあります。自分はスペインでもプレーしていましたし、その辺の力の差があることはわかっていました。それをどう誤魔化すというか、力の差をスコアに反映されないようにどう持って行くか。それが第1戦はある程度できました。内容を言い出すといろいろありますが、何とか自分たちの強みを出して、その差が出ないようにすることが必要」と、今の日本とスペインの力の差を分析した。

 マッチアップする時間や回数は決して多くなかったが、皆本は自身がマッチアップしている時間帯にFPソラーノにも得点を許さなかった。彼が守備で意識していたことは、noteで公開するが、海外で戦った経験値の有無は、今後のよりシビアな戦いのなかで問われていくことになるだろう。

 AFCフットサル選手権トルクメニスタン2020まで、もう時間がないなか「Fリーグに戻って、もう一度やり直すしかありませんね」と話を向けた時だった。「でも、根本的にFリーグでどうこうっていうレベルの差ではないんですよね」と、皆本のトークにスイッチが入った。

「今回のスペイン遠征に行ったメンバーもそうですし、行かなかった若い選手たちにも、『このままFリーグのなかでやっていても、(世界トップレベルには)追いつかないな』と気づいてほしい。今の若い世代の選手たちは、Fリーグで満足してしまっているから。Fリーグで活躍して、日本代表には入れればいいと思っている選手が多すぎます。僕らの世代はそうではなかった。僕も、(星)翔太も、吉川(智貴)も、『これじゃあ埒があかない!』と海外に出て、『これはもう競技が違う!』というような経験をしました。海外に行って、自分が鍛えられないと勝負になりませんからね」

 もちろんFリーグが、日本のレベルを底上げしているのは間違いない。実際、皆本も「ラファ以上のピヴォとは対戦したことがない」と認めている。だが、ラファと対戦できるのは年に数回。そしてラファと他のピヴォとの間には、大きな力の差があるとも皆本は感じているという。

 今回の遠征中、フットサル日本代表はスペインの強豪インテルの練習場でトレーニングをしたという。そのロッカールームを使った際、日本代表の若い選手たちがインテルの選手の名前を知らなかったことに、皆本はショックだったと明かす。

「インテルの練習場で練習をやっていて、インテルのロッカーを使わせてもらったんです。でも、今の若い選手たちは、リカルジーニョ以外のインテルの選手を知らなかった。ソラーノも知らない。ブラジル代表のピト、ガデイアも知らなくて、オルティスの名前はギリギリ知っていて『ピヴォですか?』っていう感じでした(※フィクソ=レジェンド・キケを超えたスペイン代表キャプテン、オルティス Pivo!へ)」

 ラファと対戦できることや、一部にはプロ選手もいることなど、Fリーグがあるメリットやそこで満足してしまう気持ちを理解しつつも、皆本は世界に飛び出す選手が増えてほしいという願望を口にした。

「僕らが『Fリーグ世代』と呼んでいる今の若い選手たち、僕らより少し下の選手たち。26、27歳以下の選手は、ほとんど海外に行く気もないし、行った経験もありません。そこに対しての欲求もあまりないでしょうが、その欲求を持ってもらう一つのきっかけになればいいなと思います。「やっぱり、行かないとダメだな」と思ってもらえると一番いいんですけどね」

 今回、スペインに行った選手たちに対して、懐疑的な目が向けられるかもしれない。彼らは自分たちのレベルを示さなければならない。日本代表に残るためにも、彼らが感じてきた世界トップを伝えるためにも。

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