【親善試合】ドリブルに手応えも、スペインとの差を痛感したFP室田祐希「これを基準にしないとFリーグのレベルも上がらない」

【親善試合】ドリブルに手応えも、スペインとの差を痛感したFP室田祐希「これを基準にしないとFリーグのレベルも上がらない」

[12.2 国際親善試合 日本 0-3 スペイン マドリード]

 フットサル日本代表は2日に行われたスペイン代表戦に0-3で敗れた。

 前半のFP室田祐希はスペイン代表にとっても脅威となった。サイドからドリブルで仕掛け、1枚目のディフェンスを交わし、フィニッシュにも持ち込んだ。しかし得点を挙げることはできず、チームは前半終了間際に第2PKから先制点を許すと、後半にも2失点を喫した。

 試合を終えた室田には、不思議な感覚が残っていたようだ。

「行けなくもないんだけど……。僕も前半はシュートチャンスもありましたし……。でも、行けなくもないんだけど、結果、僕のミスもあって、この0-3、無得点という結果になりましたからね。やっぱり前半、僕も1本、2本と決められるところがありましたし、そういうところを決められる選手になっていかないと、引っ張っていけないですね」と、話した。

 室田が目指すのは、日本代表の主力に定着することだ。特に同じドリブラーのFP仁部屋和弘が不在のなかで、今回はアピールする大きなチャンスだ。ドリブルに関しては、室田も手ごたえを感じているが、それだけではダメだと強調する。

「一人かわすところまではいけたのですが、そのあとですよね。自分のパスが悪かったりして手詰まりになったりしたので、そこをもう少し突き詰めていきたいです。本当にドリブルに関しては、自分もよかったかなと思います」

 これまでもブルーノ・ジャパンは同じ相手と連戦をする際、2試合目で良い内容を見せてきた。3日のスペイン戦でも初戦より内容を向上させることが期待されるが、室田は根本的に見直しを図らなければ、スペインとの距離が縮まらないと感じていた。

「スペインとこんなに頻繁に戦えることはありません。慣れることは必要ですし、明日の試合もあります。でも、日本に帰ってからの僕らの行動、練習の入り方とか、そういうところから自分たちで変えなければいけないなと思いました。久しぶりに、これだけの圧がある相手と戦いましたし、これを基準にしないとFリーグのレベルも上がらない。そうすると、僕ら(日本代表)が世界に行っても勝てないと思います。明日もありますし、明日の試合を考えるのももちろんですが、帰ってからの行動、練習の質も考えないといけない」

 ドイツ、フランス、ポルトガルなどの強豪とも対したが、それとは別次元の強さを感じ取ったという室田。試合終盤には、パワープレーに入り、底辺でボールを奪われて失点も招いた。疲労があったのではなく、「最後まで、相手の圧に慣れなかった」と、その要因を分析していただけに、第2戦でどれだけこの強豪に対応できるか。そして日本に持ち帰る基準を高められるかは、重要になってきそうだ。

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