【チーム紹介】本日、FC NAKAIと対戦する2019-20シーズン東京都1部リーグ所属「Neo」

【チーム紹介】本日、FC NAKAIと対戦する2019-20シーズン東京都1部リーグ所属「Neo」

 第25回全日本フットサル選手権の東京都決勝大会が23日に始まる。YouTubeで番組を放送しているFC NAKAIは、オープンリーグのチームとして、史上初の決勝大会進出を果たした。そのFC NAKAIが対戦するのが、2009年に結成されて現在は東京都1部リーグに所属しているNeo(ネオ)だ。FC NAKAIに立ちはだかる、このチームが一体どんなチームなのか。試合前にチェックしておこう。

 ネオ結成のきっかけとなったのは、チームの代表であるFP小坂雅和の負傷だった。サッカーの名門校である帝京高でサッカーをやり、サッカー推薦で大学へ進学。社会人になっても地域リーグのクラブでプレーしていたが、社会人1年目で膝を負傷してしまう。一時的にサッカーから離れることになった小坂が、リハビリがてら始めたのが、フットサルだった。

 小坂には、不思議と人を惹きつける魅力がある。高校や大学で彼と一緒にボールを蹴っていた仲間たちが集まるようになり、その流れで民間大会に出場するようになっていった。こうして2009年に誕生したのが、ネオだった。ネオは立ち上げ直後、スーパービギナーやエンジョイの大会にも出場していた。だが、もともと体育会系のサッカー部でバリバリとやっていた選手たちの集まりだ。すぐに物足りなくなっていき、御殿下スーパーカップ、Pivo!チャンピオンズカップ、施設連盟の大会など、ハイレベルな大会に出場するようになっていった。

 当時のネオの活動頻度は、週に一度の練習と週末に民間大会へ参加だった。そうした日々が3年ほど続いたという。民間大会に出場し続けていると、自然と同じようなチームと試合を繰り返し、顔見知りになっていく。そのなかで、いくつか勝てないチームがあった。当時、まだサッカーをやっている選手が多かったチームは、フットサルのチームについての知識がなかった。勝てなかったいくつかのチームを調べると、彼らが埼玉県1部リーグや東京都リーグなど、フットサルのリーグ戦に参戦していたことを知った。

 すでにサッカーに復帰することよりも、フットサルをプレーしていく意識が強くなっていいた小坂は、2012-13シーズンには東京都リーグのオープンリーグに参戦しようとする。ところが、東京都リーグの応募は1月で締め切られてしまっていた。そこで彼らは3月までエントリーが可能だった埼玉県リーグにエントリーをする。この年、彼らがエントリーリーグから3部リーグに昇格していれば、その後、彼らが選手権の都大会に出場することはなかっただろう。しかし、彼らは参入戦に敗れてしまった。普段、私設大会に出場していた彼らにとって、20分の公式ルールで戦うことはまれだった。しかも、まだフットサルに精通していなかったため、サッカーの感覚でプレーしていた結果、すぐにファウルが5つを数えてしまう。その後もファウルは止まらず、何本も第2PKを与え、それを決められて敗れたのだという。

 そこで2013-14シーズンには本来、参加したかった東京都のオープンリーグにエントリーしなおし、リーグ戦に参戦した。その1年目では、現在の日本代表FP清水和也を擁したFootbozeとも対戦。彼らには勝利したが、その後、敗戦を喫して3部リーグに上がることはできなかった。それでも2014-15シーズンにエントリーリーグから東京都3部に昇格すると、2015-16年に東京都2部に昇格。2016-17シーズンから東京都1部リーグに在籍し、今シーズンは都1部リーグで4シーズン目を迎えている。

 チームが競技フットサルに本格的に取り組みはじめ、クラブのホームページを作成して選手募集をかけたこともあり、3部リーグに昇格した15年には、現在の主力選手であるFP田口雄大をはじめ、多くのフットサル経験のある選手たちが加入した。チームの練習回数も週に2回と土日のどちらかと、週に3回は活動するようになった。

 小坂のサッカーのリハビリのために始まったチームは、今や東京都を代表するクラブへとなった。現在、関東の社会人チームの多くは、優秀な若手選手を獲得することができずに困っている。だが、ネオはそこも手を打っている。もともと社会人が集まっていたチームだけに、学生とのつながりがなかったが、今年から民間で開催されている大学生リーグに参戦するチームをつくり、若い選手たちを集めたのだ。いずれはここでプレーした選手たちがトップチームに昇格したり、Fリーグやその育成組織に活躍する場を求めたりすることも出てくるだろう。

 小坂は現在のチームには2つの目標があるという。「一つはトップチームが、関東リーグに参入すること。もう一つは、ネオからFリーグに行くような選手を輩出することです。まだFリーグクラブのトップチームで活躍している選手はいませんが、Fリーグの育成組織に送り出した選手は何人かいます。彼らが『ネオでやっていた』と言ってくれるのはうれしいですし、そうした選手を送り出すことでフットサル界にも貢献出来たらなと思います」

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