【インタビュー】スペイン遠征に臨むブルーノ・ガルシア監督「ここからの取り組みは、すべてW杯出場権獲得に向けたもの」

【インタビュー】スペイン遠征に臨むブルーノ・ガルシア監督「ここからの取り組みは、すべてW杯出場権獲得に向けたもの」

 日本サッカー協会は19日、11月25日から12月5日にかけて、スペイン遠征を行うフットサル日本代表のメンバーを発表した。ブルーノ・ガルシア監督は発表にインタビュー取材に応じ、今回のメンバーの選考意図を説明している。

 これまでの活動で、ブルーノ監督が絶対的な信頼を寄せていると思われていたFP森岡薫、FP星翔太、FP滝田学、FP仁部屋和弘という4人の経験値のある選手たちが外れ、FP森洸、FP芝野創太、FP田村友貴、FP平田ネトアントニオマサノリ、FP逸見勝利ラファエル、FP八木聖人といった選手たちが選ばれた。

 2012年のフットサル・ワールドカップを経験している逸見以外の5選手は、代表デビューになる選手こそいないものの、全員が代表キャップ数は一桁であり、一気に若返った印象だ。だが、ブルーノ監督は今回の選手たちはもともとラージグループに入っていたなかから選出しており、「実際には、そんなに変わっていないんです」と話し、チーム力は落ちていないことを強調した。

 AFCフットサル選手権トルクメニスタン2020(アジア選手権)まで3カ月という時期に行われる今回の遠征の意図や招集メンバーの意図を伺った。

以下、ブルーノ・ガルシア監督インタビュー

――スペイン代表との試合に向けて、まずは監督の気持ちを聞かせてください。
ブルーノ いつも通りにワクワクしています。国としても、そこら中でフットサルの匂いがするフットサル王国ですから、そこに行けるのは素晴らしいことです。

――スペイン遠征というのは、AFCフットサル選手権でどこかとの対戦を睨んでのものですか?
ブルーノ 前回、オルドスで東地区予選を戦い、アジア選手権の出場権を獲得しました。ここからはアジア選手権を戦い、W杯の出場権を獲得するための準備に切り替わります。ここからの取り組みは、すべてW杯出場権獲得に向けたものです。そこには2つの準備の側面があります。一つは全般的な準備。今までやってきていることをさらに洗練させるための大きな機会です。もう一つは、実際にスペインと競い、戦う部分です。2018年にチャイニーズタイペイで行われたアジア選手権の後からは対戦相手を精査して、イラン遠征、ポルトガル遠征を行い、国内にはアルゼンチンを招きました。そうした世界トップレベルの相手と戦うなかで、自分たちの競争力を計り、磨いてきました。そのなかで、今回はスペインを選んだということです。

――オルドスのメンバーと今回のメンバーの違いを説明してもらえますでしょうか。
ブルーノ 今回のリストには16名の選手が入っています。前回からは滝田学、森岡薫、仁部屋和弘、星翔太の4名が外れて、6名が新たに加わっています。そのうちの3名(森洸、芝野創太、田村友貴)は、国内で行ったタイ代表との親善試合の期間は参加していました。また、その時にも招集したかったのですが、ヨーロッパにいたため呼べなかった逸見勝利ラファエル、平田ネトアントニオマサノリが入っています。そして、もう一人が八木聖人です。アジア・インドアゲームズという別のカテゴリーから始まり、国内キャンプや海外遠征にも来てもらっていました。しかし昨シーズンの終盤、非常に好調さに拍車がかかっていた時に負傷をしてしまい、招集できなくなってしまいました。八木の場合は、2018年のAFCフットサル選手権の前に加藤未渚実を招集したのと同じような考えであり、復帰してもらうというイメージです。アジア・インドアゲームズを戦った世代の選手たちのなかでも、室田祐希と同じように高い信頼度を置いていますし、いろいろな面で優秀な選手です。今後、同じような形で代表復帰があるとしたら、GK矢澤大夢ですね。そういう大きな選択肢のなかで選んでいます。

――外れた4名については力が見えているから、新しく呼んだ6名は海外でどれくらいできるかを見たいということもあるのでしょうか?
ブルーノ すべてについて、こういう理由だからという統一した言い方ができない状況ではあります。それぞれに理由があります。個別の理由をそれぞれに挙げることはできませんが、あえて評価基準を言うと、最近の活動での評価はあります。オルドスでのアジア選手権予選、そして長岡と名古屋で行ったタイとの国際親善試合。そこでのパフォーマンスを考慮しています。このチームは代表です。ポジションバランスもとれていて、その時に最適なパフォーマンスを見せている最強メンバーを招集する。誰が欠けても、どういう状況になっても、最高のチーム力を維持できています。そういうリストの構成を計画してきましたし、その基準のなかで考えて、今回はこのメンバーになりました。

――今回のメンバー選考は、かなりの変化があるものだと思います。W杯予選突破という目標に向けては、どんな意図があるのでしょうか? 例えば、外れた4選手は意識も高くなりますし、アジア選手権に向けたメンバー枠を争う意識は活性化されたと思いますが。
ブルーノ それ(4選手の奮起)は、大いに期待しているところです。よく話しているのは、選手の3つの層です。円の真ん中にいるのが中核の選手たち、オルドスで招集した14人のうち、10人を今回も呼んでいます。プラス、呼ぶ予定でしたが、呼べなかった逸見がそこに加わりました。それ以外に海外遠征、国際試合があった時に呼んだり、呼ばれなかったりという競争を繰り広げている2層目がいます。そこから選んでいますから、実はそんなに変わっていないんです。そして、期待しているところであり、そうなるだろうと思っているのは、今回、選ばれていなかった4選手が、素晴らしいパフォーマンスを残りのリーグ、試合で見せてくれることです。

――具体的に、若い選手たちに期待するところはいかがですか?
ブルーノ 初めて日本に来た時に送ったメッセージを再び言いたいと思います。同等のパフォーマンスを見せる年代の異なる2人の選手がいた場合、若い選手を選びます。ベテランの選手はこれまでも機会を得る時間がありました。若い選手はそれが必要な状態です。今回、選ばれたというのは、若くしてここにいるということは、必要な時間と機会を得たわけですから、それを生かしてほしい。次のリストをつくる時には、どの選手を呼ぶかがはっきりすることになります。ずっとリストを見ていただいて、これまでの招集を振り返ってもらえれば、負傷以外の理由で外れていない選手も何人かいます。そういうところも見てもらえれば、なぜかは理解できると思います。

――欧州にいる3選手も若い年代になると思いますが、特に逸見と清水はUEFAフットサルチャンピオンズリーグ(CL)の登録メンバーにもなりました。彼らに期待するところはありますか?
ブルーノ 3人は、それぞれ異なる背景があります。逸見選手はベンフィカというヨーロッパでもトップレベルのクラブの中核として君臨しています。彼については最近招集されたということではなく、私が来る前から代表で重要な役割を担っていました。清水は、より高いレベルでという貪欲さを示し、ヨーロッパでトップのカテゴリーに入るエルポソというクラブに移籍しました。そこで育てられるという位置づけで、セカンドチームにいますが、今はトップチームにも入るか、入らないかというところであがいて戦っています。そして今回、おっしゃったようにCLのメンバー入りも果たしました。U-20年代からも取り組んできて、若さ、気概、健全な意味での欲を、常に示してくれている選手です。平田は名古屋という非常に競争の厳しい環境のなかで、試合出場の機会は限られていました。そこからさらなる競争を求めてポルトガルリーグへ移っていきました。そんな背景のなかで、それぞれの立場が違うところがあるので、そういうリーグ環境でプレーをしています。ですから彼らには大活躍を期待したいと思います。ただし、FIFAの定める国際マッチデーにしか招集できないため、前段階のトレーニングキャンプのフェーズには、ほとんど呼べません。ゲームに来てもらう形になりますが、そこでも期待はしています。

――ここから本当に重要な戦いが始まりますし、多くのファンが注目してくれると思います。最後に代表チームを支えるファンにメッセージをください。
ブルーノ オルドスでの予選の時も、それ以前も、非常に大きなサポートを感じ、戦うことができ、アジア選手権の出場権を獲得できました。今度のアジア選手権は、開催場所が遠く、直接サポートを受けにくい場所だとは思います。しかし、私たちが取り組んできているプロジェクトも、いよいよ佳境、最も重要なポイントに来ています。引き続き応援をしていただけると、選手たちにとっても大きな力になりますし、その期待に応えられるように頑張れますので、応援をよろしくお願いいたします。

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