【日本代表】逸見、平田、清水の欧州トリオを招集したブルーノ監督「大活躍を期待したい」

【日本代表】逸見、平田、清水の欧州トリオを招集したブルーノ監督「大活躍を期待したい」

 フットサル日本代表は、1125日から125日にかけて、スペイン遠征を行う。その遠征メンバー16名のなかに、3名の欧州組が入った。ポルトガルの強豪ベンフィカで活躍するFP逸見勝利ラファエル、同じくポルトガルのADフンダンに今季から加入したFP平田ネトアントニオマサノリ、そして、スペインの3大クラブの一つであるエルポソに所属するFP清水和也の3選手だ。3人がそろうのは2月のタイ遠征以来だが、当時は平田がまだ名古屋に在籍していた。

 ブルーノ・ガルシア監督は、代表チームを構成する選手を3つの層に分けているが、その中心となるコアに入っているのが、逸見と清水だ。オルドスでの東地区予選、そして今回の遠征に引き続き招集した10名は、中軸を担う選手」と明言した指揮官は、逸見について「オルドスにも呼びたかったが、欧州でプレーしているため、叶わなかった」と説明している。

 今回のメンバーからはFP森岡薫、FP星翔太という2012年のワールドカップ(W杯)を経験している選手がそろって外れたため、逸見はW杯を経験している唯一の選手となった。欧州での実績も他の追随を許さない。

 ブルーノ監督も「逸見はベンフィカというヨーロッパでもトップレベルのクラブの中核として君臨しています。彼については最近、日本代表に招集されたということではなく、私が来る前から代表で重要な役割を担っていました」と、絶対の信頼を寄せる。

 また、UEFAフットサルチャンピオンズリーグのメンバー入りが発表されたばかりの清水についても「世界有数の強豪であるエルポソで育成されるという位置づけで、セカンドチームにいますが、今はトップチームにも入るか、入らないかというところであがき、戦っています。そして今回、CLのメンバー入りも果たしました。U-20年代からも取り組んできて、若さ、気概、健全な意味での欲を、常に示してくれている選手です」と、説明した。

 今回、2人のベテランピヴォが不在となり、今年2月のタイ遠征以来の招集となった平田にとっては、この2人以上にアピールが期待される。

「名古屋という非常に競争の厳しい環境のなかで、試合出場の機会は限られていました。そこからさらなる競争を求めてポルトガルリーグへ移っていきました」というブルーノ監督も、欧州でどれだけ成長したかを注視するはずだ。

 欧州のクラブに在籍する選手たちは、その実力を示すことが求められるが、もう一つ、彼らには問われるものがある。順応性だ。

 ブルーノ監督は「FIFAの定める国際マッチデーにしか招集できないため、前段階のトレーニングキャンプのフェーズには、ほとんど呼べません。ゲームに来てもらう形になりますが、そこでも期待はしています」と言う。

 今回のFIFA国際マッチデーは、121日から4日となっており、26日からスペイン入りする代表チームに3人が合流できるのは、試合の直前となる予定だ。そのなかで、どれだけチームにフィットし、周囲と合わせられるか。特にオルドスでの東地区予選で不在だった逸見と平田の順応性は、今後の活動に向けても問われるポイントになるだろう。

 個の能力として高いものを持っている3選手が、彼らが日常を過ごす欧州の地で、どれだけ力を示すことができるか。今回の遠征で楽しみなポイントでもある。

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