第25回全日本フットサル選手権大会東京都大会の決勝大会が今週末の11月23日に開幕する。今年の大会は、エントリーリーグのチームとして初の決勝大会進出を果たしたFC NAKAIの存在が大きくピックアップされているが、他の対戦カードも非常に魅力的なカードが多くなっている。
第3試合では、今年8月に開催された第15回JFA全日本大学フットサル大会で初めて日本一に輝いた多摩大学体育会フットサル部が、フウガドールすみだバッファローズと対戦する。
フウガドールすみだバッファローズは、Fリーグ・ディビジョン1のフウガドールすみだの下部組織であり、2大会連続で関東代表として、全日本選手権の本大会に出場している。現在、すみだバッファローズには多摩大フットサル部でキャプテンを務めた元日本代表FP米田圭孝も在籍しており、チームとも縁がある。
両チームは昨年の選手権でも都大会で対戦しており、その時はすみだバッファローズが2-1で勝利した。
その試合にも出場していた多摩大のキャプテンFP南雲颯太は「1年ぶりのバッファローズとの対戦ということで、必ず去年のリベンジをします」と、力強く語っている。
1年越しのリベンジに挑む大学王者はどんなチームなのか。キャプテンに話を聞いた。
以下、多摩大キャプテンFP南雲颯太選手インタビュー
全日本選手権、目標は「全国大会出場」
――多摩大フットサル部を紹介してください。普段はどのように活動し、どんなフットサルをしていますか?
南雲 フットサル部は、今年で創部7年目になります。普段は多摩大のアリーナで、ほぼ毎日厳しい練習を積み重ねています。大学からフットサルを始めた選手も多いですが、福角監督の元、真剣にフットサルに取り組んでいます。自分たちの特徴は、チームのメンバー全員が活躍することができ、その時の状況に合わせてプレーを変えていけることです。
――今年、悲願のインカレ優勝を遂げましたが、それができた要因は何ですか?
南雲 チームのメンバー全員がどうすれば勝てるか、チームのために何ができるかをしっかりと考え、受け身ではなく、能動的に行動できたことが優勝の要因だと思います。
――インカレ優勝後、チームや周囲にはどんな変化がありましたか?
南雲 チーム内では特に変わったことはなく、来年また優勝し2連覇するという新しい目標ができました。試合では『多摩大に勝ってやろう』という、対戦相手のプレッシャーを感じます。優勝して、追われる立場にもなったので、さらに成長していかなければなりません。
――インカレ後、通常は4年生が引退しますが、今年はどうなりましたか?
南雲 4年生は全員引退してしまいました。
――全日本選手権では、社会人チームとも対戦しますがやりやすさ、難しさはありますか?
南雲 いつも対戦している大学生とは違った、フットサルの経験値や体の強さにはいつも苦戦します。しかし、スピードは自分たちの方があるので、そこで上回りなんとか勝ち上がってきました。
――全日本選手権での目標は何でしょうか?
南雲 全国大会出場です。
攻守のキープレーヤーは安井嶺芽と野本太一の帝京長岡コンビ
――次に対戦するフウガドールすみだバッファローズには、どんな印象がありますか?
南雲 Fの下部組織で一人ひとりのレベルが高く、自分たちと同じくらいの年代で、勢いもあり波に乗せると止められないチームだと感じています。
――2年前のキャプテンの米田選手もいますが、どんな先輩でしたか?
南雲 常に周りのことを考え、寡黙に練習をこなし、背中で引っ張っていくようなキャプテンでした。
▲日本代表として国際大会に出場した当時多摩大所属のFP米田圭孝
――ご自身はキャプテンとして、チームをまとめるためにどんなことを意識していますか?
南雲 プレーで引っ張っていくことは一番大事にしているので、周りを気にしすぎて自分のプレーを見失わないようにしています。あとは、チームの雰囲気には一番気を遣っています。悪い流れの時に落ちずに、そういう時こそ声をかけあって盛り上げていくようにしています。
――全日本選手権における攻撃と守備、それぞれの注目選手を一人あげてください。
南雲 攻撃は、6番安井選手です。彼の視野の広さと精度の高いパスに注目です。守備は、8番野本選手です。一対一の守備では負けません。浦安の石田-長坂コンビに負けない、多摩大の安井-野本の帝京長岡コンビに注目です。
――大会を見に来ようと考えている人にメッセージをお願いします。
南雲 1年ぶりのバッファローズとの対戦ということで、必ず去年のリベンジをします。自分たちの試合以外も面白い試合がたくさんあり、どれも熱い試合になります。ぜひ会場で応援よろしくお願いします!