【都1部】都リーグ出場20秒で初ゴール! ネオのラストピースFP楠木隆良「FC NAKAIに勝ち、話題をかっさらう」

【都1部】都リーグ出場20秒で初ゴール! ネオのラストピースFP楠木隆良「FC NAKAIに勝ち、話題をかっさらう」

[11.9 東京都1部第10節 小金井 2-4 ネオ 立川市泉市民]

 まさに“挨拶代わり”の一撃だった。

 10日現在、ネオの公式HPの選手紹介のページに、FP楠木隆良の名前はまだない。楠木がネオに加入したのは今季途中から。もともと関西のフエルテ大阪などでフットサルをしていた彼は、自身の仕事の都合で関東へやってきた。そして、関西選抜でともにプレーした経験のあるFP仁藤宏史の誘いもあり、ネオに加入した。

 この日の小金井ジュール戦は、彼にとって都リーグデビュー戦。先発出場した楠木は、キックオフから20秒、鋭く右足を振り抜き、チームのファーストシュートを放った。

「立ち上がりなので、とりあえず一発シュートを打ったほうがいいなと思っていました。うちのチームは、あんまりシュートを打たないので。シュートを打てる選手はいるのですが、打てるまで組み立てられないところがあるので、そこをやってあげないといけないのかなと思います」

 すでに全日本選手権の東京都予選でネオの一員として公式戦デビューを果たしていた楠木は、そのチームに足りないものを感じ取っていた。そして、チームを勢いづかせるためにもと放ったシュートは、見事にゴールへ決まった。

 先制点を挙げたチームは、その後も試合の主導権を握って追加点を挙げる。その後、一度は同点に追いつかれたものの、残り1分で2点を奪い取り、4-2で勝利した。

 ネオでの在籍期間は短いが、その存在感は絶大だ。チームの要となるフィクソに入る楠木は相手のパスをカットすると、自ら攻め上がっていく。独特なリズムのドリブルは、セカンドセットに入るFP田口雄大とともにネオの攻撃の軸となっていた。相手のプレスがハマりかけると、チームメートは自然と彼の姿を探す。すでに新チームでも十分な信頼を集めていると言えそうだ。

「相手が来ていない時にも、自分たちがバタバタして急いでしまい、疲れている部分もありました。試合運びや経験は、全員が積み上げていかないといけない」と、自身の都リーグデビュー戦を勝利で飾った後も、気を緩めることはない。

 ネオは次週、都リーグ第12節で情熱ロンリネスと戦い、次々週の23日には全日本選手権予選都大会でFC NAKAIと対戦する。YouTubeでチームの取り組みを紹介している彼らは、フットサル界で大きな注目を集めるようになった。

 その試合に向けては、「盛り上がっているチームとの試合になりますし、リーグ戦、選手権を含めても、あれだけ多くの観客の前でプレーした経験のある選手はネオには少ないと思います。その雰囲気に飲まれないように、経験のある選手が引っ張っていかないといけないと思います」と、意気込みを語った。

 そして「勝ったら、逆に話題をかっさらえるんで、かっさりたいですね」と不敵に笑う。

 今後、FC NAKAIの主力である元Fリーガー3選手と対戦した経験のある知り合いから情報も収集していくという楠木は、ピッチ内外でネオを大きく助けることになるだろう。

 東京都大会を勝ち上がり、関東大会、さらにその先の全国大会出場を目指しているのは、ネオも同じだ。今季、都リーグで早くも4敗を喫していたチームに安定感をもたらしつつある楠木は、ネオのラストピースになれることを、FC NAKAI戦で証明する。

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