【インタビュー】4年ぶりの女子選手権に挑むSWHL FP江川涼「楽しみたいし、負ける気もしない」

【インタビュー】4年ぶりの女子選手権に挑むSWHL FP江川涼「楽しみたいし、負ける気もしない」

 2019-20シーズン開幕前、日本女子フットサル界のストーブリーグで最も大きな話題を呼んだのが、バルドラール浦安ラス・ボニータスからSWHレディースへ移籍したフットサル女子日本代表FP江川涼の移籍だった。

 関東リーグにも所属している浦安ラス・ボニータスは、全国リーグである女子Fリーグに参戦している。一方、SWHレディースは関西リーグが主戦場であり、女子Fリーグには参戦していなかった。その数カ月後には、SWHレディースも2020-21シーズンから女子Fリーグに参戦することが発表されたが、現役代表選手の移籍は話題となった。

 さらにシーズン開幕後にもSWHレディースには、FP江口未珂が同じ町のライバルクラブであるアルコイリス神戸から禁断の移籍で加入。現在のSWHレディースは、地域リーグ所属ながらも、今大会優勝の最有力候補にも挙げられている。

 移籍を決断した背景には、どんな理由があったのか。そして、スター集団となったSWHレディースで実際にプレーして、どのような感触を持っているのか。

 個人的には「4年ぶり」となる女子選手権を数日後に控える江川に話を聞いた。 

以下、FP江川涼選手インタビュー 

個の能力が飛び抜けた選手が集まっても、それだけではうまくいかない

――いよいよ全日本女子選手権が開幕します。個人的には何大会ぶりの出場になりますか?
江川 私は4年ぶりです。浦安に加入した1年目に行ったきりなので、4年ぶりになります。

――前回女王のアルコイリス神戸と同じ兵庫県大会、関西大会も戦いましたが、予選はいかがでしたか?
江川 兵庫県大会は決勝まで当たりませんでしたし、関西大会も全国大会が決まってからアルコイリス神戸との試合だったので、今年に関しては関東ほど大変ではなかったかなと思います。準決勝で対戦することになっていたら、また違ったと思いますけどね。

――身近にアルコイリス神戸という日本女子フットサル界を代表する名門がいるというのはいかがですか?
江川 すごく良い刺激になりますね。負けられないっていう気持ちです。

――今年は江川選手もSWHレディースに加入しましたが、江口未珂選手も加わりましたからね。
江川 そうなんですよね()。個性的で我が強い選手が集まりましたね(笑)。

――女子Fリーグに参入していないのに、豪華過ぎです。
江川 そう見えがちなのですが、個の能力が飛び抜けた選手が集まっても、それだけではうまくいかないんだなと実感しました。

――監督のまとめる力も重要なんですね。
江川 はい。上久保仁貴監督のまとめる能力は素晴らしいですよ。一人ひとりを理解して、分かってくれるので、すごくやりやすいです。

――どんな組み合わせで戦うか楽しみです。
江川 そこは楽しみにしてください(笑)。

 

移籍の理由は「ピヴォの動きを突き詰めたかった」

――今シーズン開幕前の話をしたいのですが、浦安からSWHレディースに移籍しました。関東から関西に移籍するのは珍しいことかなと思います。さらに女子Fリーグに参戦しているクラブから、地域リーグ所属のクラブへの移籍でした。そこにはどんな考えがあったのでしょうか?
江川 私は、とにかく全国大会に出たかったんです。日本リーグという全国リーグも大事だと思ったのですが、それ以上に地域チャンピオンズリーグや今回の女子フットサル選手権に出たかったことが、移籍した理由の一つです。結局、私が離れた浦安も今年、出場権を獲得したんですけどね()

――そうですね。浦安も米川正夫監督が「今季は力を入れていく」と言っていたので、エースが移籍するとは思いませんでした。
江川 米川監督からも引き留めていただいたのですが、やっぱり自分はSWHレディースの上久保監督に教わりたい気持ちもありました。何回か練習にも参加させてもらって、やっぱり浦安というとクワトロ(4-0)のイメージがあるじゃないですか? でも、SWHレディースはピヴォを使う3-1もやるので、自分としてはピヴォを突き詰める意味でも移籍を決めました。

――半年が経ちましたがどうですか?
江川 「楽しい」っていう言葉しか出てきませんね。楽しいですし、もっとうまくなれるなって思えました。

――SWHレディースは、今の女子フットサルクラブで最も個の能力が高い選手が集まっているような印象です。
江川 だからこそ、今やれることがすごく多いんです。上久保監督はもともとピヴォの選手だったので、いろいろな戦術も教えてくれます。成長を実感することもできていますし、すごく楽しめています。

――生活環境はどういう感じなのですか?
江川 いま、知り合いに紹介してもらった訪問介護のお仕事をさせてもらいながらプレーしています。私は資格も持っていなかったのですが、資格を取るための支援もしてくれています。また、シフト制なのですが、チームの活動を優先させてもらえていることも助かっていますね。

――練習は夜ですか?
江川 そうですね。でも、練習場所、職場、すべて自宅から10分くらいの範囲なので、すごく生活が楽になりました。浦安の時は、電車で1時間くらいかけて通っていたので。だから朝も楽ですし、夜も楽ですし、あらためて練習に打ち込める環境は大事だなと感じています。そういう環境を与えてもらっているだけに、会社のためにも結果を出さないといけませんね。

20191030185415.jpg(写真提供:江川涼選手)

陰ながら意識する得点ランク「チームメートだけど、江口には負けない!」

――いよいよ女子選手権が始まりますが、なかなか大変そうなグループですね。

16回全日本女子フットサル選手権グループD
・松山城北レディース・ブッチ(四国/愛媛県)
・アレグリ・カミーニョ(九州2/佐賀県)
・福井丸岡ラック(北信越/福井県)
SWHレディース(関西2/兵庫県)

大会のグループ分けはコチラ

江川 4つのグループを見ても、絶対に一番厳しいグループですよね。私は、そういうのを持っているんですよ。浦安で初めて地域チャンピオンズリーグに出場した時も、福井丸岡ラックとアルコイリス神戸と同じグループでしたし、千葉県選抜で出場したトリムカップの時も、福井県選抜と兵庫県選抜と同じグループになったんです。全国大会に出るたびに、そんな感じなんです。

――逆に言うと、もう慣れているってことですね?
江川 そうですね。だから楽しみたいですし、負ける気もしません。グループステージで丸岡に勝って、準決勝にはおそらくアルコイリス神戸が勝ち上がると思うので……そこにも勝ちます。そして決勝には古巣でもある浦安に勝ち上がってきてもらって、そこにも勝つ。勝手に、アルコと浦安が勝ち上がってくることをイメージしていますが、自分たちが一番難しいグループにいるので、ずっと勝ち続けて「真の日本一になるというイメージを持っています。

――難敵を倒し続けたチームが優勝するという絵を描いているんですね。
江川 そうです。それがやりたいんです ()。でも、グループステージから難しい相手と戦い続けた方が、集中力も高く保てていいのかなと思いますし、何より4年ぶりの出場なので楽しみにしています。

――先日、女子日本代表が女子スペイン代表と親善試合を行うこともスペインで発表されました。女子選手権の先には、女子日本代表というのもあると思いますが、そこについてはどんな考えをもっていますか?
江川 選ばれたいですし、選ばれる気持ちでいます()。でも、まずはチームで日本一を取りたいので、そこに加えてスペイン遠征のメンバーにも選ばれたらいいなと思っています。女子日本代表の木暮賢一郎監督も、女子選手権は見に来てくれると聞いているので、頑張りたいですね、

――江川選手が出場する全国大会は、トリムカップ以来だと思います。あの時は、あまりゴールを決めることができていませんでした。
江川 そうなんですよ。言い訳をさせていただくと、浦安がオフに入っていたので、全然動けていなかったんです。自分自身、めちゃくちゃコンディションが悪かったんですよ。しかも、日本選抜で普段から活動していない選手とのプレーだったので、難しかったですね。今回は言い訳もできませんし、本当に楽しみです。個人としては得点という結果で、アピールしたいと思います。

――SWHレディースには江口選手もいますし、2人が得点女王を争うことになれば、自然とチームも勝ち上がっていきそうですよね。
江川 はい()。良い仲間なんですけど、負けたくないなと思いますね。

――そこは意識しているんですね()
江川 私は陰ながら意識するタイプです()。チームのなかでは「いや、点取れないよー」みたいな感じで言っていますけど……()

――インタビューのタイトルは、「江口には負けない!」にしますか()
江川 「チームメートだけど、江口には負けない!」にしてください()

――あれだけ点を取れる選手と一緒にプレーする経験って、これまでなかったのでは?
江川 ありませんね。もうパスを出したら、決めてくれるので、得点ランキングを考えると「自分が」「自分が」ってなってしまいますよね()。でも、チームが勝つことが第一なので。それにプラスして、自分も個人としての結果を出したいと思います。欲望がいっぱい ()

――欲がないと。選手としてプレーできる時間は限られているから、良いと思います。
江川 そうですよね()

 

スポーツブランド「MOSH」契約選手として

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(写真提供:江川涼選手)

――今季はスポーツブランドの「MOSH」とも契約を結びました。あまり女子選手でこういう契約を結んでいる選手はいないのかなと思うのですが?
江川 そうですね。でも、本当にありがたいことだなと思いながら練習で着させてもらっています。また新作が出たじゃないですか? めちゃかっこいいなと思います。

――お気に入りの商品はありますか?
江川 撮影の時にも着させてもらった「Fade Border Shirts」ですね。すごく気に入っています!

――わかりました。紹介させてもらいます。では、女子選手権、頑張ってください。
江川 ありがとうございます。頑張ります!

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