【日本代表】得点源のとなる自覚を強めるFP清水和也「スコアをとるところで、自分の働きが重要になる」

【日本代表】得点源のとなる自覚を強めるFP清水和也「スコアをとるところで、自分の働きが重要になる」

 FP清水和也にとって、初めてのフットサル・ワールドカップ(W杯)に向けた戦いが、いよいよ始まる。

 前回のW杯予選を兼ねたAFCフットサル選手権ウズベキスタン2016では、大会直前にメンバーから漏れた。代表がW杯出場を逃す姿を見た清水は、4年後の大会には自身が代表をW杯に導くことを決意。2016-17シーズンにFリーグで22得点を挙げると、翌2017-18シーズンには26ゴールを叩き出し、日本を代表するピヴォへと成長した。その後、スペインのエルポソに期限付き移籍して2部リーグで17得点記録。スペインでも知名度を高めている。

 活動の拠点を欧州に移していることもあり、日本代表活動への参加は限定される。9月に行われたタイ代表との親善試合でも出場は叶わなかった。特に第1戦で、日本代表がタイ代表に敗れたこともあり、清水にはこれまで以上に期待がかかる。

 国内練習の最後には、ヒヤリとする場面があった。紅白戦でのポジション取りの最中、FP星翔太の肘打ちを顔に受けて倒れこんだのだ。プレーには戻れなかった清水だが、「大丈夫でした。でも、それはもう練習のなかでの出来事なので問題ありません」と無事と主張し、わだかまりもないことを強調した。

 この紅白戦でのもう一つの問題点は、シュート数の少なさだ。決定機をファウルで止めあうような場面もあったが、最終盤に2人が退場した状態でもシュートが決まらず0-0で終了した。予選の本番では、こうした状況には陥りたくない。

「ちょっと大切に、大切にって、マイボールの時間を長くしすぎるのもあまり良くありません。その辺で一つ壊せるようにと思っています。良い状態でもらえる場合もあれば、もらえない場合もあると思うので、そこはうまくやっていきたいと思います」と、清水は言う。

 ボールを受けられない時に何ができるか。これは清水にとって、AFCクラブフットサル選手権タイ2019で見られた課題でもある。大会通算10得点を挙げた清水だが、唯一、得点を挙げられなかった名古屋オーシャンズ戦では、ボールを受けられずに孤立。存在感を出せずに決勝に進めなかった。その時から成長した姿も、今回、そして来年のAFCフットサル選手権では示したいところだ。

 この日の練習では、FP森岡薫が別メニュー調整を行った。仮にマカオ戦までに状態が上がりきらなければ、清水と星は出場時間が長くなることが予想される。

「薫さんの状態は、本人が大丈夫と言っていますし、大事をとっているのだと思います。ただ、こういう大会は何が起こるかわかりません。急に負傷者が出たり、カードの累積ということもあるかもしれません。そのなかで、誰が出ても同じようにできる部分が必要ですし、スコアを取るところで、自分の働きが重要になると思う」と、得点源としての自覚を深めていた。

「(日本代表が)やることはしっかり決まっていますし、(練習が)終わった後、始まる前を含め、しっかりコミュニケーションをとれているので、試合まで積み重ねていきたいなと思います」と、現地入り後も連係面などでの向上を誓った清水。2大会連続でW杯出場を逃すのではないかと、代表の現状を不安視する声も挙がるなか、まずは東地区予選から自身の価値を示したいところだ。

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