【タイランド5s】日本は欧州選手権3位のカザフスタンに9失点完敗

【タイランド5s】日本は欧州選手権3位のカザフスタンに9失点完敗

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タイ戦の翌日で植松のプレーにも疲労が感じられた

 タイで開催されているタイランド5sに参戦しているフットサル日本代表は、21日にフットサルカザフスタン代表と対戦した。初戦でタイと引き分けた日本だったが、今年1月から2月にかけて行われたフットサル欧州選手権で3位となった強豪国には、まるで歯が立たずに0-9で大敗している。

 日本代表の先発は、前日のタイ戦から2人が変更となり、GK坂桂輔(エスポラーダ北海道)、とFP山田慈英(デウソン神戸)が、皆本晃(府中アスレティックFC)、植松晃都(湘南ベルマーレ)、脇山蓮(名古屋オーシャンズサテライト)とともにスターティングファイブに名を連ねた。

 タイ戦の疲れが色濃く見える日本は、立ち上がりから動きが重い。試合開始49秒で先制点を許すと、前半8分には最後尾でFP山桐正護(アグレミーナ浜松)がボールを奪われ、ショートカウンターから2点目を許してしまう。カザフスタンは全体的に体が大きく、U-19の選手が多い日本代表とは、体格差が大きい。さらに登録16名のうち、4選手がブラジルからの帰化選手であり、フットサルの経験値も大きく異なる。そんな相手との試合で、10代の選手が12名いる日本は、戸惑いを隠せなかった。

 ここで鈴木隆二監督はタイムアウトを取り、チームを落ち着かせる。9分にはセットプレーからFP米田圭孝(多摩大)が浮き球のボールを蹴り、FP仁部屋和弘(バサジィ大分)がボレーで合わせたが、強烈なシュートはGKイギータに防がれる。13分と15分には、皆本からのパスを受けた脇山、FP清水和也(フウガドールすみだ)がそれぞれゴールを狙うが、得点を挙げることはできない。

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イタリアでプレーし、外国人との試合に慣れている宇田川

 GKのイギータが積極的に攻撃参加するスタイルが特徴的なカザフスタンだが、今大会はイギータにミスも多く、それほど脅威にはなっていない。またプレッシングを受けると、割と簡単にボールを手放すのだが、日本は回収した後のボールをうまく攻撃につなげられない。このため、日本は決して圧倒されたわけではないのだが、安易なミスから次々と失点をしてしまう。

 前半18分、キックインの守備でマークのズレが起きて、簡単にシュートを決められて3点差。その24秒後にも、ゴール前の混戦からFPレオに追加点を許し、前半だけで0-4と大差を付けられてしまう。

 後半に入っても、日本は流れを変えることができなかった。2分に再びセットプレーからゴールを許すと、3分には左サイドを強引に破られ、ファーポスト前に詰めていたFPエベルトンに悠々とボールを流し込まれる。後半6分には脇山のドリブルが奪われ、カウンターから失点。その23秒後にはFKから失点を喫して、後半6分までに0-8と大差を付けられると、GKを坂から岩永汰紀(バサジィ大分)に代えた。

 攻撃面でも課題は残った。日本にもゴールを奪うチャンスがなかったわけではない。GKと1対1のシーンを何度かつくったが、伊藤や山桐のシュートはGKに阻まれて最後まで得点を挙げることはできなかった。終盤は初戦のイラン戦で全く出場しなかったメンバーを起用していたカザフスタンに、後半15分にもキックインからとどめのゴールを決められた日本は、なんとか1点を返そうとする姿勢は見られたが、成す術なく0-9の惨敗を喫した。

 フル代表のスコアとしては、近年稀に見る大敗となったが、U-19日本代表の選手たちが、個々に得られた経験は大きいはず。2日後には、またもフィジカル的に大きな差があるイランとの一戦が待っている。多くを修正する時間はないが、その試合で彼らが少しでもこの試合とは違う姿を見せてくれることが期待される。

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相手にプレッシャーを掛けに行く米田

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