【タイランド5s】U-19中心のフットサル日本代表、キャプテン清水和也の土壇場ゴールで難敵タイと分ける

26.jfif

TAKU0099 (1500x1125)
9人の選手が国際Aマッチデビューを果たした


 フットサル日本代表は20日、タイランド5sの初戦で開催国のタイ代表と対戦して。2-2で引き分けた。W杯に向けて準備を進める相手に対して、日本代表はU-19選手が大半を占めるチームだった。格上とのゲームになったが、日本は内容でも負けなかった。敵将のミゲル・ロドリゴ監督も「今日の試合は、我々にとって絶対に勝たなければいけない試合だったが、内容を見ても日本はこの結果に相応しかった」と、若い日本代表のパフォーマンスを称えている。

 日本代表の先発は、GK岩永汰紀(バサジィ大分)、FP皆本晃(府中アスレティックFC)、植松晃都(湘南ベルマーレ)、宇田川雄翔(CSジシンチ・ピストイヤ)、脇山蓮(名古屋オーシャンズサテライト)。日本はハーフウェーラインまで引いて守備を固める戦術で試合に臨んだが、前半3分に守備を崩されて、FPタイロンにゴールを決められてしまう。

 ここからタイのゴールラッシュが始まるかと思われたが、日本は崩れなかった。しつこい守備で相手に食らいつく。13分には技ありのヒールキックでゴールを狙われたが、決定的な場面でもGK岩永が好セーブを連発してタイの前に立ちはだかった。

TAKU1168 (1500x1126)
仕掛ける姿勢が光った山田。仁部屋の得点をアシスト

 少しずつタイのプレーに慣れていった日本は、10分を過ぎたあたりから、FP山田慈英(デウソン神戸)やFP松原友博(名古屋オーシャンズサテライト)らがサイドから仕掛ける場面も出てくる。そして14分に初めて良い形でシュートにつなげ、宇田川が右足でゴールを狙った。シュートはしっかりと枠を捉えていたが、ここはタイのGKハンカムパに阻まれた。その1分後にはカウンターから1対3の数的不利の状況を迎えるが、カバーに入っていた植松が懸命な対応を見せて、相手の攻撃を食い止める。前半の残り時間が5分を切ると、日本はキャプテンマークを巻いたFP清水和也(フウガドールすみだ)を中心にタイを攻め立てたが、同点ゴールは挙げられないまま、前半を終了した。

TAKU4292 (1500x1126)仁部屋はゴールに加え、ドリブルや守備でもチームを牽引

TAKU4267 (1500x1126)岩永は再三の好セーブでタイの攻撃を2点に抑えた

 後半は序盤から日本が好機をつくっていく。相手からボールを奪った山田がシュートを打てば、清水もキックインから強烈なシュートを放った。勢いづく日本は後半2分、松原の仕掛けたドリブルを相手が突いたボールを拾った山田が仁部屋にパス。仁部屋はドリブルから左足でシュートを放つと、これが決まって試合を振り出しに戻した。

 追いついた日本は、その後も攻勢を保ち続ける。FP伊藤圭汰(ペスカドーラ町田サテライト)が左サイドから仕掛けて何度かチャンスをつくり始め、14分には清水に決定的なパスを送ったが、シュートを合わせそこない、ゴールを決められない。十分に勝利が狙える展開になったこともあり、日本はそれまで以上にチャンスを求めて、リスクを冒すプレーが増えてくる。その結果、何度かピンチを招いたが、仁部屋のカバーリングやGK岩永の好セーブでゴールを守った。

TAKU1035 (1500x1126)
ピンチを招くミスもあったが、伊藤は攻撃的なセンスを発揮

 相手よりも多くの好機をつくっていたが、決めきれなかった日本は、その代償を払うことになる。後半18分、タイのエースFPスパウットに距離のある位置からミドルシュートを決められ、再びリードされた。しかし、ここでも日本はあきらめなかった。残り1分半を切ると、鈴木隆二監督は、皆本、仁部屋、清水、植松という今回の招集メンバーの中で、Fリーグで最も経験のある選手たちを初めて同時にピッチに送り込む。タイに第2PKを与える場面もあったが、そこを凌ぐと、今度は反撃を繰り出し、残り28秒には清水が左足でゴールをこじ開けて、再び追いついた。

 試合再開後、日本はタイからボールを奪い、逆転を目指して攻め込んだ。そしてわずかな時間の中で3度のチャンスをつくったが、逆転ゴールを挙げることはできず。試合は2-2の引き分けに終わっている。

TAKU4377 (1500x1126)
清水が同点ゴールを決め、会場を静まり返らせた

スポンサーブランド
サッカー・フットサルブランド アグリナ


Homepage Powered by スタジオコンチーゴ株式会社