【日本代表】現在サードセットのFP室田祐希「特徴を生かして、焦らず、地道に頑張る」

【日本代表】現在サードセットのFP室田祐希「特徴を生かして、焦らず、地道に頑張る」

 23日の第1戦で、タイ代表に1-2で敗れた日本代表だが、経験の浅いとされる選手たちで構成されたサードセットの出来は、FP森洸、FP田村友貴と代表デビューの選手が2人いたことを考えても決して悪くはなかった。

 そのサードセットにおいて、左サイドで攻撃の起点となったのが、FP室田祐希だった。27歳で国際Aマッチ43試合出場10得点を挙げている室田は、前回の合宿からセカンドセットからサードセットに入れ替えられた。AFCフットサル選手権トルクメニスタン2020まで、約半年という時期の降格だったが、本人は焦らずに取り組んでいるという。

「サードセットに入っていますし、もう一回(セカンドセットに)上がるのは理想です。『コノヤロー』とか、『(上を)落としてやる』って思う気持ちはありますけど、やることは変わらないので、自分の特徴を生かして焦らずに、地道に頑張ります。そこに上がるために頑張ろうというのはありません」

 サードセットの選手たちが持っている常連組に食い込もうとする強い意識は、室田にも刺激を与えているようだ。ブルーノ・ガルシア監督は7月の立川合宿以降、ファースト・セカンドセットvsサードセットで紅白戦を行ってきた。FP8人で回す前者に対し、後者は6人で構成される。

「サードセットに落ちてからは、紅白戦とかは『勝ちたい』『食ってやる』っていう気持ちは強くありましたね。だから、タイとも互角に戦えたと思います。紅白戦ではめちゃめちゃ押し込まれましたけどね(笑)。サードセットは一体感も出てきましたし、6人で回したからきつかったですが、ここから上にいくには、紅白戦で結果を出さないといけません」

 AFCフットサル選手権2018で準優勝をした選手たちを相手に紅白戦でもまれてきた。だからこそ、タイ代表との第1戦を前に、自分たちにできることが何かを把握し、渡り合うことができたと振り返る。

「僕らは、(森岡)薫くんがいるセットや(星)翔太くんのいるセットみたいには押し込めません。シンプルに攻撃をシュートで終えて、切り替えてディフェンスから入る。6人が同じ意識をもってやれました。切り替えの早さ、プレスもディフェンスから行こうとしていました。ミスからピンチもありましたが、映像を見返しても、悪くなかったのではないかなと思います」

 第2戦、ブルーノ監督がサードセットを、丸ごと起用する可能性は低そうだ。それでも、ここまでの活動のなかで得た自信を、個々でどう表現できるかは、今後の代表のポジション争いに大きな意味を持ってきそうだ。

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