【親善試合】守備を固めたタイに苦戦した日本代表FP仁部屋和弘「そんなに難しいことをしなくて良かった」

【親善試合】守備を固めたタイに苦戦した日本代表FP仁部屋和弘「そんなに難しいことをしなくて良かった」

[9.23 国際親善試合 日本 1-2 タイ アオーレ長岡]

 フットサル日本代表は23日に行われた国際親善試合で、タイ代表に1-2で敗れた。前半にセットプレーで2失点を喫すると、その後はボールを保持しながらも崩しきれなかった。試合終了間際にパワープレーからFP加藤未渚実が1点を返したが、貴重な国内でのゲームで黒星を喫している。

 この試合、ブルーノ・ガルシア監督が信頼を寄せているファーストセットが出場している時間帯に2失点を喫した。その一人であり、攻撃で違いをつくれる存在であるFP仁部屋和弘は、「内容も結果も圧倒したいところがあったので、全体的に課題が残る試合でした」と、試合を振り返った。

 日本は良くも悪くも、どんな相手とも好勝負をするチームだ。世界の強豪と対戦した時は、一番の強みである堅守、そしてショートカウンターで対抗できる。その一方でアジアの相手との試合では、イランのように大差を付ける試合をすることは稀であり、少ない点差の試合を繰り広げる。今後もアジアの国々と対戦する時に、引いた相手をどう打開していくかというのは、日本につきまとってくる問題だろう。

 日本の攻撃の中核を担う仁部屋は、「そんなに難しいことをしなくて良かったのかなと思うんです」と、タイとの試合で感じた攻撃面の課題を口にした。

「相手が前から来たわけではなく、日本のほうが格上だと思っているので。なので、もっとシンプルに回して、高い位置でピヴォを使ったり、さらしてシュートとかで、十分にチャンスをつくれたと思うんです」と、もっと個人の力を出す場面を作ってもよかったと振り返る。

 実際に後半に短い時間で出場したFP芝野創太が前線で良い形でシュートに持ち込むなど、個の力でチャンスをつくれる場面も散見していた。その一方で、先を見据えた時のことを考えると、コンビネーションを高める必要を感じているという。

「とはいえ、それが海外の強豪国であるブラジルやスペインを相手に通用するかというと、それも別だと思っています。特に僕らのセットというのは、そういう意味で上を見ていると僕は感じているので。どのチームが相手でも通用するように、低い位置では4-0でやって、3-1も積み重ねて、崩しのバリエーションをつくらないといけないと思っています。目の前の試合にはもちろん集中していますが、さらにその先に向けても、やり続けていかないといけないと感じています」

 ただし、3年前のように世界を意識し過ぎてアジアでの戦い方を見失い、W杯予選で負けていたのでは話にならない。W杯予選を兼ねたAFCフットサル選手権では、再びタイと対戦する可能性も十分ある。仮に彼らが連勝するようなことがあれば、日本に対して自信をもって臨んでくるだろう。彼らに自信を与えないためにも、25日の第2戦では日本の強さを示すことが必要だ。

 第1戦では4本のシュートが空砲に終わった10番は、「個人的には3点くらい決めて、勝ちたいなと思います」と第2戦へ決意を新たにした。。

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