【親善試合】代表デビュー戦で手応えをつかんだFP森洸「まだまだやっていける」

【親善試合】代表デビュー戦で手応えをつかんだFP森洸「まだまだやっていける」

9.23 国際親善試合 日本 1-2 タイ アオーレ長岡]

 31歳のFP森洸は、Fリーグの舞台で、すでに240試合を戦っている。フットサル選手として、初体験をすることは、ほとんどないだろう。

 そんな彼が、23日を特別な思いで迎えた。初めて日本代表のユニフォームを身にまとい、ピッチに立ったのだ。周囲には、あまり動揺しているように見えなかったが、「かなり緊張しましたよ()」と、試合前の心境を明かす。

 森が日本代表の一員に選ばれ、国際親善試合を戦う可能性が出てきた時から、彼の下には多くのメッセージが寄せられた。そして家族や出身地の徳島からも友人が会場に足を運んだという。

 多くのサポートを受けていることを実感し、青いユニフォームを着た森はFIFAアンセムの流れるなか、チームメートたちとピッチに入っていった。そして前半6分には、サードセットの一員としてピッチに立った。

 緊張していることを自覚していた森は、実にベテランらしい思考でゲームに臨んでいたという。「最初にピッチに入った時も緊張していたので、緊張したなかで、どういうプレーができるのかなと、自分のなかで思っていた」と明かす。体が武者震いをするような状況でも、頭のなかは冷静だった。すぐに森はシュートを放っている。

「あの時は、薫さんがピヴォだったのかな? しっかりとピヴォにボールが収まっている印象が試合を見ているなかでありました。そこはチャンスかなと思ったので、積極的に絡むことができました」

 タイ代表の伸びやかなドリブルで縦に突破される場面もあったが、森は可能な限り、自身のプレーを出そうと心掛けていた。そしてハーフタイムを終える頃には、完全に緊張はなくなっていた。

 チームを勝利に導くことはできなかったが、FPスパウットを筆頭とするタイ代表のピヴォとマッチアップし、アジアトップレベルの相手にも守備力が通用することを実感できた。森のような高さがあり、攻撃力も兼ね備えるフィクソは現在の日本代表にはいないため、ここから定着していく可能性も十分にある。

「後半は落ち着いて試合に入ることができたので、まだまだやれるなという気持ちです」という森が得た自信は、9年ぶりに黒星を喫したタイ代表との試合のなかでのポジティブな点だろう。

「これからさらにステップアップを目指してやっていきたいという気持ちになりました。もし第2戦もチャンスがあれば、今日以上のプレーを示して、ゴールを狙って、守備もできて攻撃もできるフィクソということをピッチで示したいと思います」

 ブルーノ・ガルシア監督は、第2戦ではメンバーを絞り込むことを明言している。それだけに、そのピッチに立つことがあれば、今後の戦いに向けても戦力として認められたと捉えられるだろう。

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