日本サッカー協会は12日、23日と25日に行うフットサル国際親善試合の対代表戦に向けたメンバー発表を行った。
フットサル日本代表が国内で国際Aマッチを行うのは、2018年1月にアルゼンチン代表と対戦した時以来。ブルーノ・ガルシア監督にとっては、この時が唯一、国内で指揮を執った代表戦となっている。
その時を振り返り、今回の国際親善試合の重要性を語ったブルーノ・ガルシア監督は、今回の国際親善試合で対戦するタイ代表についても具体的に語っている。
■日本代表が対戦するタイ代表
以下、ブルーノ・ガルシア監督のタイ代表についてのコメント
前回、日本で行った国際親善試合はアルゼンチン代表との試合でした。また、前回のAFCフットサル選手権に臨む前の奏功試合でもありました。その印象はすごく残っていますし、素晴らしい準備ができたことで、2018年のAFCフットサル選手権チャイニーズタイペイでは良い戦い(準優勝)ができたと思っています。
私は、日本代表の監督に就任した当初から、日本で国際親善試合を行う機会の重要性を感じていました。また、日本には世界のどこと比べても素晴らしいファンがいることを確信しています。それは日本代表だけではなく、女子日本代表、U-20日本代表という様々なカテゴリーでも、素晴らしいサポーターがいると常々感じながら過ごしてきました。こういうゲームができて、嬉しく思っています。
■タイではフットサルへの関心も高く、多くのファンが会場に訪れる
今回、対戦するタイというチームは、アジアのなかではトップレベルの国です。そういう強豪国を迎えることができる機会をつくっていただいた協会のみなさんにも感謝しています。その分、素晴らしい試合を見せたいと思っています。
ワールドカップへとつながる大きなプロジェクトのファーストステップとして、ここ数年間、同じアジアで良い成績を収めているタイを招待して準備をしたいと思っています。タイとは今年2月にもバンコクに招待してもらい、アウェーで2連戦を行いました。今回は逆に日本に来てもらう構図になっています。タイでは日本が2勝(初戦を2-1、2戦目を3-0で勝利)しましたので、タイは『リベンジをする』という強い思いをもって臨んでくるでしょう。
タイというのは、フットサルという競技に対して、長く力を入れてきて発展してきた伝統がある国です。選手の顔ぶれも、非常に良い選手がそろっているので、間違いなく素晴らしいゲームになるでしょう。
■今年2月にタイで行われた2試合は、ともに日本代表が勝利を収めた
タイの戦術的な側面でいうと、ハーフから前線に押し上げていく。もしくは最初からハイプレスをかけてくるチームです。どういう守備ラインであっても、非常にアグレッシブな守備を行う特徴があります。
また攻撃においては3-1のシステムと4-0のシステム、2つをうまく使っています。3-1の場合は、前線にいて違いをつくれるピヴォをうまく使ってきます。さらに、そのなかでも彼らのストロングポイントは、トランジションです。攻守の切り替えの早さ。そしてセットプレーです。この2つには私たちは気を付けないといけませんし、彼らは非常に自信を持っているストロングポイントだと思います。
この2試合はそういう強豪国との試合ですから、警戒をしないといけませんが、間違いなく面白い、フットサルの醍醐味が詰まったゲームができるでしょう。