【F2】今週末は北九州戦! 「FOOT BRAIN」で紹介されたY.S.C.C.横浜の“ちょい足し”の話

【F2】今週末は北九州戦! 「FOOT BRAIN」で紹介されたY.S.C.C.横浜の“ちょい足し”の話

 Fリーグ・ディビジョン2Y.S.C.C.横浜が、サッカー番組の「FOOT BRAIN」に取り上げられた。Fリーグ・ディビジョン1のクラブを、地上波で見ることも皆無に近いなかで、Fリーグ・ディビジョン2のクラブが注目されたのは異例のことだろう。

 では、Y.S.C.C.横浜の何がテレビで紹介されたのか。

 この放送があった時、たまたまビーチサッカー大会の取材を鳥取県内でしていたのだが、そこでは放送がなく、オンタイムで見ることができなかった。帰宅して録画した番組を見たら非常に面白かったので、この番組の内容を放送がなかった地域の人や見逃がした人に向けても紹介したい。特に放送のなかった地域にも、この内容は重要だと感じたからだ。

 番組のテーマは、『スタジアムテーマを快適にするちょい足し』。冒頭では、サポーターにインタビューし、スタジアム観戦する際の不満を聞いていた。出てきたのは、

「スタジアムまでの距離が遠い」
「スタジアムに行くまでの間に買い物ができる場所がほしい」
「売店の混雑をどうにかしてほしい」

 といった意見。これに対し、Jリーグのジェフユナイテッド千葉が、試合中も観戦シートで飲食物を購入できるデリバリーサービスを導入したことなどが伝えられた。これにより試合を見逃すこともなく、ハーフタイムの売店の混雑も回避されるという。売店も売り上げがアップしており、「スタジアム観戦」に「デリバリーサービス」をちょい足しすることは、今後、サッカーではトレンドになっていくのではないだろうか。続いて鹿島アントラーズが長蛇の列ができるトイレ問題を解消すべく行った改革が紹介された。

  さらに、世界のスタジアムで行われている様々な“ちょい足し”が取り上げられる。非常に画期的な話が出ていたため、この時点で横浜のどういう話が紹介されるのかと、ちょっとドキドキしたが、この一つとして横浜の取り組みが紹介された。

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2部リーグながら、毎試合満席になる人気チームがある!」というナレーションと共に、前田佳宏監督を中心に、『吉野家』が胸に入ったユニフォームを着た横浜の集合写真が登場。そして紹介されたのが、選手とファン・サポーターのとても近い距離感、そしてその距離感をさらに縮める取り組みだった。

 無料でできるY.S.C.C.横浜の会員登録をすると、「選手応援チケット」を購入できるようになる。

■選手応援チケット購入はコチラから
 Y.S.C.C.横浜の選手応援チケット購入ページ(外部サイトへ)

 選手の名前を選んで購入すると、その選手の人気投票になるとともに、料金の20%が選手に還元されるという。クラブの渡邉舜GMは、AKBの人気投票をヒントに、このアイディアを思いついたことを明かしていたが、フットサルで生計を立てることが難しい選手たちを応援できるのは、ファン・サポーターにとっても嬉しい試みだろう。

 また、横浜の選手たちが着ているトレーニングウェアは、一人ひとり違うものとなっている。ファンが個人から選手のスポンサーとなり、トレーニングウェアに名前を入れることが可能になっているのだ。

 ちなみに現在は、長袖バーションのトレーニングウェアに選手の個人スポンサーを募集しているので、お気に入りの選手がいる人は、ぜひこちらから、ウェアに名前を入れる権利を買い、クラブと選手をサポートしてはいかがだろう。

■個人スポンサーを募集しているのはコチラ
 Y.S.C.C.横浜のBASEサイト(外部サイトへ)

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 ファン・サポーターは、選手にお金を払っているという意識を持つことで、より応援にも力が入り、選手たちもサポートを感じ取って、プレーすることができるという良い関係ができている。また、クラブの利益も昨シーズンの1.5倍になっているという。

 選手個人でも、今シーズン、名古屋オーシャンズから加入したFP北野聖夜は、フットサル教室を行い、ファンと触れ合える場所をつくるなど、工夫をしている。

 番組MCを務める俳優の勝村政信氏は、「すごく良いことだと思います。僕らも舞台を小劇場でやっていた頃は、チラシにいつも行っている居酒屋さんの名前を入れて、(収入の)足しにしたりしていました。プロフェッショナルがどういうことか。そこがわかってくる。誰からお金をもらっているかを理解し、スポンサーに対して失礼なことを、絶対にしなくなる。一番、最初の大事なこと」と、クラブの取り組みを評価した。

 このコメントを受けて、元サッカーとフットサル日本代表の選手であり、番組のコメンテーターを務めるJFAフットサル委員長の北澤豪氏も、「その責任感からプレーの成長、チームの勝利に導ける選手になる。そして、サポーターと一緒に本当に喜びあえるのは、重要なこと」と同調した。

 こうしたクラブの経営面でチームが取り上げられるのは、フットサル界では極めて異例なことだろう。積極的にアイディアを出す運営スタッフの姿勢は、選手たちも見ているはず。現在、Fリーグ・ディビジョン2で首位を走れている要因の一つには、周囲の協力を感じ取れていることもあるだろう。

 サッカー番組からも注目された横浜は15日、ホームにボルクバレット北九州を迎える。北九州は現在、Fリーグ・ディビジョン22位につけており、横浜と首位の座を争っている。1枠となる来季のFリーグ・ディビジョン1自動昇格に向けて、重要な一戦に向けてクラブは、サッカーの元U-23日本代表であり、横浜F・マリノスなどに在籍していたDF比嘉祐介を招待。当日限定でスペシャルイラスト入り缶バッジもプレゼントする。今回、番組で紹介された以外にも、多くの取り組みをしているだけに、ぜひ会場に訪れる人は、どんな運営が行われているかにも注目してみてほしい。

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