【タイランド5s】U-19世代を中心としたフットサル日本代表が参加する意義

【タイランド5s】U-19世代を中心としたフットサル日本代表が参加する意義

 いよいよ20日からタイランド5sが開幕する。この大会は日本代表の他に、開催国のタイ代表、アジア王者のイラン代表、欧州からカザフスタン代表が参加し、総当たりのリーグ戦で順位を決める。日本代表以外の3カ国は、今年9月にコロンビアで開催されるフットサルW杯2016に出場する国であり、そこに向けた準備という位置づけだ。つまり、4年でつくりあげたベストチームが、この大会に出てくる。

 日本代表は、その3カ国とまったく違うスタンスでこの大会に臨む。ウズベキスタンで開催されたAFCフットサル選手権で5位以内に入れなかった日本は、W杯に出場できなくなった。W杯の出場権を獲得したのちに契約を更新する予定だったミゲル・ロドリゴ監督は、任期満了で退任となり、その後、日本代表の監督の座は空席のままだ。

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 では、今回のフットサル日本代表がどういうチームかというと、ベースとなるのは来年開催されるU-20AFCフットサル選手権を目指す、U-19フットサル日本代表チームだ。監督を務めるのも、先日U-19フットサル日本代表チームを率いることが発表された鈴木隆二氏であり、U-19日本代表候補の選手12名に、フル代表の中心選手であるFP皆本晃とFP仁部屋和弘が加えられた若いチームとなっている。

 U-19年代の選手12名のうち、GK坂桂輔、FP米田圭孝、FP清水和也、FP伊藤圭汰、FP小幡貴一、FP宇田川雄翔、FP脇山蓮、FP植松晃都、FP山桐正護、FP松原友博の10名は、昨年行われたU-18フットサル日本代表候補合宿に参加した選手たち。このU-19日本代表の活動は、昨年12月の大阪トレーニングキャンプ以来であり、海外遠征はもちろん、対外的な試合を行うのも初めてだ。

 このチームがW杯に向けて準備を進めている強豪国のベストメンバーと対戦するのだから、相当な実力差を痛感させられることになるだろう。Fリーグでレギュラーとしてプレーしているのは、皆本、仁部屋、清水、植松とGK岩永汰紀の4名のみ。たとえば、ペスカドーラ町田アスピランチから招集されている伊藤は、昨年の8月下旬に開催された第2回全日本ユース(U-18)フットサル大会を機に、本格的にフットサルをプレーするようになった。つまりフットサルを本格的にプレーするようになって1年未満で日本代表に選ばれたことになる。

 日本代表という看板を背負う以上、勝利を目指して戦わなければいけない。とはいえ、今回の最大の目的は、U-19日本代表を始動させることであり、この世代の選手たちが世界トップクラスを体感することだ。もちろん結果が出れば最高だが、現時点で何が通用し、何が通用しないか、何をレベルアップさせる必要があるかを彼らが体感できれば、今後に向けて大きな意味のある大会になるだろう。

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