【AFCクラブ選手権】名古屋を4度目のアジア制覇に導いたFPペピータ「MVPは智貴で間違いない」

【AFCクラブ選手権】名古屋を4度目のアジア制覇に導いたFPペピータ「MVPは智貴で間違いない」

8.17 AFCクラブ選手権決勝 名古屋 2-0 メス・サンガン バンコクアリーナ]

 AFCフットサルクラブ選手権は17日に決勝戦を行い、Fリーグ王者の名古屋オーシャンズが2-0でイラン王者のメス・サンガン・ヴァルザガンを破り、史上最多となる4度目の優勝を果たした。

 その名古屋で唯一の外国籍選手として今大会プレーしたのが、元ブラジル代表FPペピータだった。圧倒的なフィジカルの強さを武器に、イラン人選手にも当たり負けをしなかったブラジル人は、準決勝までの5試合で7得点を挙げて、チームをファイナルに導いた。

 決勝ではゴールこそ挙げられなかったが、ピッチに立っている間は常に相手の脅威となり、クラブの4度目のアジア制覇に導いた。大会MVPには、日本代表FP吉川智貴が選出されたが、その吉川も「ペピータだと思っていた」と話す活躍ぶりを見せた。

 自身にとって初めてのアジアでの大会を終えた感想を聞いた。

 以下、メス・サンガン戦後のFPペピータのコメント

――てっきりペピータ選手がMVPに選ばれると思っていました(笑)。
ペピータ 私は(吉川)智貴で正しかったと思います。彼は本当にチームのために犠牲心をもってプレーしてくれます。誰よりも努力していますし、最もチームに大きな貢献を果たしている選手だと思います。

――何か弱みを握られているんですか(笑)?
ペピータ いえいえ、そんなことありませんよ(笑)。本当にチームのために戦う選手なので、彼がMVPで間違いありませんよ。

――アジアでの戦いは初めてとのことでしたが、どのような経験になりましたか?
ペピータ チームとしては、接戦が多くなりました。本当に簡単な相手はいませんでした。ですから、決して楽な試合はなかったのですが、同時に負ける気持ちはしなかったんです。チームとして輝いていたというか、誰もが不安を見せることなく戦えていたので「今回は負けないな」という予感がしていました。私個人の話をさせてもらうと、これまでとは異なる新しい経験をさせてもらいました。フィジカルが強く、ボディコンタクトが強い相手が多い大会でしたので、自分にも刺激になりましたし、良い経験となりました。

――メス・サンガンとは2回対戦しました。2度目は難しかったですか?
ペピータ 1試合目も非常にタフでしたし、今のアジアではイランと日本が2強の状態だと思います。それにふさわしい決勝だと思いましたし、緊張感も2度目ながらありました。個人技がすごくある相手なので、気を緩めることはできませんでした。しかも相手は一度負けて、より強くくるのがわかっていましたからね。気持ちをしっかりと引き締めて、負けないフットサルができたと思います。その一方で、賢く戦えたかなと思います。個人技があって、プライドも高いチームです。そこで相手にボールを握られ続けたら盛り上がっていたでしょう。そうなるとこちらが不利になりましたが、こちらがボールを持っている時間もつくり、相手を走らせることができました。相手は守備が得意ではありませんし、相手の嫌がることをすることができて、ゲームをコントロールできたと思います。戦略勝ちだったと思います。

――運動量では名古屋が上回りました。その要因はなんでしょうか?
ペピータ 選手だけではなく、コーチングスタッフを含めて活躍をしたと思います。日々のトレーニングからの積み重ねがあったからですね。私たちもかなりハードなトレーニングをしているんです。今大会、疲れは全員にあったと思いますが、疲れがなかでも走れる体ができあがっているので、それはコーチングスタッフの普段からのプランニングと高い要求、そして私たちが毎日タフに練習をしている成果だと思います。

――イラン王者と対戦したわけですが、日本とイランでは、現在、どちらの力が上だと感じますか?
ペピータ 個人技で言えば、イランのほうが上でしょう。よくある五角形のような表をつくれば、攻撃と個人技のところではイランが上回るはずです。しかし、全体として組織でフットサルをやることを考えたら日本のほうが上ですし、五角形をつくれば、日本のほうが全体的には大きなものができるのではないでしょうか。

――これでオーシャンカップに続き、2つ目のタイトルを取りました。ペピータ選手は今季、どのような目標を掲げていますか?
ペピータ もう4冠しかありませんよね。Fリーグと全日本選手権を制覇して、4冠を達成したいです。まだリーグ戦は残っていますし、ここで気を緩めることはできません。リーグ戦を勝ち切り、再びこのAFCフットサルクラブ選手権に出場することも大きな目標です。今年は4冠を達成して、完全優勝を遂げたいです。

――次はフウガドールすみだとの試合です。前回の対戦では15得点を挙げています。
ペピータ あれは意外な試合でしたし、それが本当のすみだの力ではないでしょう。次に戦う時は、また違う試合になるはずです。もうそこに向けても準備はできていますよ。アジア制覇を祝う時間はあまりありませんが、チームは戦えますよ。橋本優也も、笠井大輝も、水谷颯真も、鬼塚祥慶といった若い選手たちも成長していますし、彼らもやってくれると思います。

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