【AFCクラブ選手権】イランの逆襲を警戒するFP西谷良介「また強くなるだろうなと確信しました」

【AFCクラブ選手権】イランの逆襲を警戒するFP西谷良介「また強くなるだろうなと確信しました」

[8.17 AFCクラブ選手権決勝 名古屋 2-0 メス・サンガン バンコクアリーナ]

 今年6月に行われたAFC U-20フットサル選手権2019イランでは、U-20日本代表が頂点に立ち、その過程の準決勝ではU-20イラン代表を破っている。そして今回、AFCフットサルクラブ選手権でも、日本を代表して戦った名古屋オーシャンズが、グループステージと決勝でイランのメス・サンガン・ヴァルザガンを破り、3年ぶり4度目のアジア制覇を遂げた。

 2016年にフル代表がフットサルW杯コロンビア2016の出場権を逃し、フットサル人気は低下。ラグビーW杯や東京五輪が自国開催される一方、2020年のフットサルW杯の開催権も逃し、Fリーグは観戦者離れが加速している。

 そんな暗黒時代を迎えているなかで、U-20日本代表や名古屋の活躍は、明るい光だ。

 昨年のメス・サンガンに比べ、今年のメス・サンガンはイラン代表の中心選手が不在となり、弱体化が進んだことは間違いないだろう。それでも名古屋の成し遂げた6戦全勝、10大会中4度のアジア制覇という偉業は、高く評価されるべきことだ。

イランを相手に、日本を代表するチームが内容でも上回り、勝利することが続いているが、ピッチ上の選手たちは、アジア王者であり前回W杯で3位になった強豪国との距離感をどのように感じているのか。

 これまで長く日本代表でも活躍し、今大会の優勝にも貢献したFP西谷良介は、「一つひとつの球際がタフになっている」と、イランの選手たちを相手にも個で負けなくなってきた成長を感じ取っていた。

以下、メス・サンガン戦後のFP西谷良介のコメント

――今の気持ちを聞かせてください。
西谷 去年の悔しい結果から、何か少しスッキリしましたね。あの敗戦はどうしても自分のなかで抑えきれないものだったんです。わだかまりみたいな感じで残っていたので、今日、それを達成できたこと。名古屋オーシャンズに入団して4冠を達成することを目標にしていました。ですが、一つ落としてしまうとそれを達成できないので、その目標を達成する大きな一歩を踏めたのではないかと感じています。

――今大会、6連勝でタイトルを取りました。大きな意味があると思うのですがいかがですか?
西谷 一つひとつ決勝戦のつもりでみんながやっていたと思います。なかには出場できなかった選手もいますが、みんな声を出してチームを鼓舞をして、悔しい思いもしていたと思いますが、そうした顔を一つもしませんでした。僕は、今大会が始まる前に一つずつ自信を付けていきたいと思っていたのですが、チームが勝利とともに成長していったのは僕も感じられていました。それは試合に出ている選手以外のサポートが大きかったのではないかと思います。

――また新たな歴史を一つ踏み出せた大会になったのでは?
西谷 そうですね。優勝した後の悔しがるイラン(メス・サンガン)を見たら、また強くなるだろうなと確信しました。自分たちも歩みを止めずに、これ以上のパフォーマンスを出すこと。圧倒的に勝つくらい、手に負えないくらいのレベルアップをして、日本という国の価値をどんどんどんどん上げたいなと思いました。

――今日の勝因は何だと思いますか?
西谷 粘り強くディフェンスから入って、助け合ったことが勝因の一つかなと思います。一人ひとり疲れもあったなかで、相手もそうでしたが、そのなかでもイランはすごく高い個の能力を持っています。でも、そこを一人ではなく2人、3人かけてボールを取るとか、球際で負けないとか、当たり前のことを強くできたのではないかと思います。

――それができるチームになってきた?
西谷 そうですね。

――予選リーグとは相手の出方の違いを感じましたか?
西谷 代表でやっているイラン代表のような力強さは、いつも感じませんでした。もっと圧力あるのになと思いましたね。グループステージで戦ったイランに対しては、自分たちもいけると感じていたので。今日もそういう入りができましたし、イランにとって日本の強さが少し見せることができたかなと思います。

――U-20日本代表も勝利して、名古屋が連勝して、イランに負けなくなりましたね。
西谷 そうですね。一つひとつの球際がタフになっているなというのは、自分たちもやっていて感じました。それはフィジカルコーチを含め、いろいろなサポートがあって、自分たちがピッチで表現して試合に勝つだけなので。本当にいろいろな人に感謝したいです。

――帰国したら過密日程になります。
西谷 ここで自分たちがそれを言い訳にしてはいけないと思っています。それを言い訳にすると、自分たちは絶対に上に行けないと思うので、国内でもすぐに試合がありますが、しっかり気持ちを切り替えて、4冠に向けて前進していきたいと思います。

――明日は、大分vs北海道というアジア王者に勝ったチーム同士の一戦もありますからね。
西谷 (苦笑)。彼らも自分たちがアジアチャンピオンになったことで、そういう自信もつけていると思うので、早く敗戦したチームとは、もう一度戦いたいなと思います。

――同じ相手に2度負けないチームですからね。
西谷 はい。すぐやりたいですね。

――ありがとうございました。おめでとうございました。
西谷 ありがとうございます。お疲れさまでした。

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