[8.17 AFCクラブ選手権決勝 名古屋 2-0 メス・サンガン バンコクアリーナ]
AFCフットサルクラブ選手権タイ2019は17日に決勝戦を行った。Fリーグ王者の名古屋オーシャンズは、3年ぶり4度目のアジア制覇を目指し、メス・サンガン・ヴァルザガン(イラン)は史上初のAFCクラブ選手権2連覇を目指し、それぞれ大一番に臨んだ。
グループステージ第3節でも対戦している両チーム。この時は名古屋が3-2で勝利しており、フエンテス監督は「我々はアドバンテージをもって臨める」と話していたが、実際に終始、試合の主導権を握ったのは名古屋だった。
ただし、今大会の名古屋の問題は、持ち前の守備力で主導権を握っても、なかなか得点を挙げられないところ。それでも序盤からチャンスをつくった名古屋は、前半7分にFP水谷颯真が右サイドを突破。一度は相手に阻まれたがこぼれ球を回収して、中央のFP平田ネトアントニオマサノリにパス。これを受けた平田はボールを運んでGKをかわし、左足で先制点を叩き込んだ。
リードした名古屋は、その後も試合の主導権を握り続けたが、追加点は挙げられないまま、前半を1-0で折り返した。
タイ・ソンナム戦(〇3-1)後、名古屋と対戦した日本代表FP清水和也は名古屋の落ちないプレスの強度に舌を巻いたが、この試合でも名古屋の堅守は持続される。ボールがピヴォに入りそうになっても、FP星龍太やFP安藤良平が跳ね返し、攻撃の基準点をつくらせない。
粘り強い戦いを見せる名古屋は、後半13分にコーナーキックからFP吉川智貴が入れたボールを安藤がボレーで合わせ、欲しかった追加点をようやく手にした。
2点を追うメス・サンガンは、すぐにパワープレーを開始。その直後には危ない場面もつくられたが、徐々に順応していき、パワープレー返しを狙う回数が増えてくる。GK関口優志のシュートが右ポストを叩くなど、ダメ押しゴールを挙げることはできなかったが、最後までメス・サンガンにゴールを割らせなかった名古屋が、前回王者の連覇を阻み、6戦全勝で3大会ぶり、4度目のアジア制覇を成し遂げた。
過去4回決勝に勝ち進み、そのすべてで勝利している名古屋の「決勝不敗神話」は、今大会でも見事に継続された。