［8.15 AFCクラブ選手権準決勝 タイ・ソンナム 1-3 名古屋 バンコクアリーナ］
今大会開幕直後、「自分の大会にする」と話していた日本代表FP星翔太は、コンスタントに得点に絡んでいる。準々決勝のバモスFC戦では2ゴールをアシスト。そしてタイ・ソンナム戦では、相手に退場者が出て、もうすぐ選手を補充できるというなか、ピッチに立った直後に3点目を挙げた。
今大会、FPラファ、FPヴァルチーニョというFリーグで猛威を振るっている2人のピヴォが不在のなかで、星翔太はFP平田ネトアントニオマサノリとともに、ピヴォとして最前線で戦っている。
名古屋に移籍して以来、これほど連続して長時間の出場をしたことはなかったであろうチーム最年長選手は、試合後、アイシングで足をグルグル巻きにしてミックスゾーンへ現れた。
以下、タイ・ソンナム戦後のFP星翔太のコメント
――試合の感想を聞かせてください。
星翔太 厳しい試合でしたが、去年負けた相手に勝つために強い気持ちで戦えた試合でしたし、上手く相手の弱点を突く形で得点も取れ、ディフェンスでも比較的、狙い通りに戦うことができました。
――相当、スタートから勢いよくプレスしていたと思いますが、今日の狙いは？
星翔太 自分たちがこの大会を通してやってきたことをしっかりと出すということが話でもでていました。僕らの強みはディフェンスの部分なので、まずはディフェンスで主導権を握っていく思いでプレーしてました。
――ピヴォでありながら、あまり前に張らずにサイドにも流れているのは意識的ですか？
星翔太 相手のフィクソがだいぶピヴォに強くきてインターセプトを狙うことが多かったので、後ろの選手が抜けるためのスペースを空けることを意識していました。同時に自分自身のフィジカルでキープしきれない部分もあったので、流れをつくるためというのもありました。
――清水和也と対戦して、成長を感じましたか？
星翔太 成長はしていると思います。4枚のプレーができるようにはなっているので。ただ、個人的には、もっとピヴォのポジションで仕事をしてほしいと感じてます。僕はなれなかったので。フィジカル、ゴールを決める能力を考えるともっともっと前で勝負できる異質な選手になってほしいです。
――相手の退場者が出た時のゴールについて振り返ってください。
星翔太 攻撃があまり上手くいってなかったなかで、僕が代わって入った時には、ボールを動かすことで、相手を動かしながらチャンスを狙おうと考えていました。そのなかで相手がスライドできないところで受けられたので、ゴール方向にボールを入れました。結果的に相手に当たって入ったんですが、セグンドに（水谷）颯真がいたのも大きかったです。
――相手チームが選手補充できる２分まで、あとわずかのところで取ったのは偶然？
星翔太 時間は偶然ですね。もちろん、途中から入ったので時間を見てはいましたし、ゴールを決めるために良い形をつくりたいと考えてました。
――決勝の相手はおそらくメス・サンガンとの試合になります。この試合に向けては？
星翔太 今まで通りに戦うだけですね。目の前の試合に全力で、ですね。ここまで積み重ねたものを試合で出すだけなので、なにかを変えることはないですね。とにかく勝つためにまずは休息したいと思います。
――「自分の大会にする」と話していましたが、できていますか？
星翔太 うーん。気持ちいいくらいに出来てないですね（笑）。 悔しいですけど、自分の実力不足ですね。ここ2試合はピヴォとしてチームに貢献できてないので。でも頑張ります！
――ロボットのようにアイシングをしていますが、疲労は？
星翔太 疲労はもちろんありますけど、ここまできたらやるしかないですね！
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