【AFCクラブ選手権】敵へのアシストで失点を招いたFP水谷颯真「国際舞台でとんでもないミスを…」

【AFCクラブ選手権】敵へのアシストで失点を招いたFP水谷颯真「国際舞台でとんでもないミスを…」

[8.15 AFCクラブ選手権準決勝 タイ・ソンナム 1-3 名古屋 バンコクアリーナ]

 名前のなかに「優」の文字があり、その名の通り普段は温厚な日本代表GK関口優志が、烈火のごとく怒ったのも無理はないだろう。

 昨年のAFCフットサルクラブ選手権インドネシア2018で名古屋は、タイ・ソンナム(ベトナム)を相手に不覚を取り、ベスト8で敗退した。そのリベンジマッチとなった一戦では、元ブラジル代表FPペピータが2ゴールを記録し、名古屋がリードをしていた。

 ほぼ完ぺきに相手を封じていたなかで、まさにエアポケットというような一瞬のほころびができる。

 自陣でビルドアップをする際、FP水谷颯真が逆サイドにいる相手選手へボールを渡してしまったのだ。いきなり相手選手と1対1になったGK関口は、それでも相手のシュートを止め、ゴールを守り切った。普段はビッグセーブが出ると、ガッツポーズを見せる関口だが、この時は水谷のもとへ行き、叱責した。

 なんとかピンチを防いだかと思われた名古屋だったが、ここからのCKでの攻撃を防ぎきれずに失点してしまう。

 最終的には3点目を挙げて3-1となったが、こうしたミスは国際舞台では命取りになる可能性は十分だ。

 多くの学びを得たであろう水谷は、試合後、誰よりも深くサポーターへと頭を下げていた。

 以下、タイ・ソンナム戦後のFP水谷颯真のコメント

――チームとしては良い試合ができましたね。
水谷 良い試合だったと思うのですが、個人的には最後に悔いが残るものにしてしまいました。

――あの場面、何が起きたのでしょうか?
水谷 西谷(良介)選手が間を狙っていたのと、以前から平田(ネトアントニオマサノリ)選手から「俺を見ろ」と言われていたので、そこを意識していたんです。そうしていたら、中途半端なところにパスが出てしまって。

――パスを出して抜けようとしたんですね。
水谷 はい。一回、斜めのパスを出して、間にパスを入れておいたほうがいいかなと思ったら……そうしたら相手へのパスになっちゃいました。はあ(溜息)……。

――めっちゃ関口選手に怒られていましたね。
水谷 はい。でも、そのあとに謝られたんです。

――どういうことですか?
水谷 CKで優志くんもキャッチミスをしたので、「俺もミスしちゃったよ」って謝ってくれたんです。すごい人間性の良い人だなと、あらためて思いました。

――2つミスが続けば、失点になる。国際試合の怖さですね。この経験をどう生かしていきたいですか?
水谷 国際舞台でとんでもないミスをしてしまったなと思いますが、これを良い経験だと思って生かしていきたいですね。

――今日は清水和也選手も完封して、良い流れだったんですけどね。
水谷 でも、清水選手もうまかったです。同い年なので、ものすごい刺激になっています。もっとこれからも頑張っていこうという気持ちにはなれました。

――ファンに頭を下げて、最後はサポーターからもコールが起きていました。
水谷 本当に、情けなかったです。情けないなと思ったので、切り替えたいですね。

――次はヒーローになって、今回以上の声援を受けてください。
水谷 そうなるように頑張ります!

 

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