[8.14 AFCクラブ選手権準々決勝 タイソンナム 5-1 深圳 バンコクアリーナ]
AFCフットサルクラブ選手権は14日に準々決勝の4試合を行った。第1試合で引いたバモスFC(インドネシア)のゾーンディフェンスに苦しんだ名古屋オーシャンズ(日本)のように、日本代表FP清水和也の所属するタイソンナム(ベトナム)も、深圳南嶺鉄狼(中国)のゾーンディフェンスに苦しめられた。
4試合連続となる先発出場を果たした清水だったが、この試合ではキックオフから1分近くボール回しに加わることができなかった。イラン代表FPハッサンザデ、元ブラジル代表FPセルジーニョが長時間出場する深圳は、徹底してスペースを消してタイソンナムにフットサルをやらせなかった。前半の0-0という結果は、深圳ペースで進んだ結果といっていいだろう。
だが、清水はこの前半「あっという間に終わって、全然疲労を感じなかった」という。イラン代表FPアリとともに、長時間ピッチに立ったが、プレーがあまり切れることなく進んだ結果、スタミナの消耗を抑えられたというのだ。
そして後半2分、清水が相手の一瞬のスキを突く。高い位置でボールを奪い、相手のマークがつき切れていなかった瞬間、エリア内でボールを受けると1タッチシュートを決めた。これで4試合連続大会通算6得点目のゴール。エースとしての責務を、この試合でもしっかり果たした。
自陣に引きこもり、1-0で勝つというプランを描いていたであろう深圳は、すぐにプランBに変更する。5人全員で攻めるパワープレーを開始して、ボールポゼッションを可能にしていった。それでも10分には、清水が放ったシュートがブロックされて得たCKからタイソンナムが2点目を挙げると、さらに15分にはパワープレー返しを清水が決める。後半17分にも1点を加えると、18分には反転した清水が倒されてFKを獲得。ここからデザインプレーで、清水がアシストし、5点目を記録した。その後、深圳に1点を返されたものの、チームをけん引した清水の活躍もあり、タイソンナムは2大会連続となるベスト4進出を果たした。